Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編404. 鉄から街へ、中央区佃島

2019年02月16日 | Tokyo city

図1. 正面に見えるのは佃小橋。入船通の金網からのぞき込むように撮影していた。今は正面に高層マンション群が立ち並ぶ。

 

 都電の背後に見え隠れしていた街が気になりだした。そこで気になる街を少しばかり尋ねたのである。

 佃島は銀座4丁目から歩いてゆくことができる。晴海通りを進みかちどき橋をすぎて左の堤防沿いにゆくと佃島がある。この一区画だけ掘り割りが巡っていて周囲とは切り離された空間になっている。それが功を奏したのか、今でもこの一区画だけは都市再開発から免れたように民家が建ち並んでいる。佃煮の天安は、昔の建物のまま営業をしていることがわかる。

 当時の写真を見ながらGoogle mapで、どこから撮影したかを探した。周囲はあまりにも変わりすぎているし、佃島自体の民家が建て変わっているので、よくわからないポイントもある。掘り割り沿いの民家は佃煮工場だろうか。いまはこうした民家のほとんどがなくなっている。

 佃島の周囲を歩くともんじゃ焼き横町がある月島の西仲通り商店街がある。その周囲を高層マンション群が取り囲んでいる。これは旨い空間配置であり、この商店街の存在価値がいまだにあるのではなかろうかと考えたら、再開発エリアには既に総合スーパーやドラッグストアがある。そうなると地元商店街が生き残るのは、いまのライフスタイルに合わせたマーチャンダイジング次第だろうなと考えていた。それ次第で維持発展できそうな空間だと思われるが・・・。

 

 

 

図2. 左に僅かに新しい土木構造物がみえる。それが入船通りだとすれば佃小橋から撮影したことになる。

 

図3. この路地沿いの民家のほとんどが建て変わっている。今はこの路地の正面には大川端リバーサイドの高層マンションが見えているはずだ。そしてこうした地域コミュニティが路地に露出してくるという風景もなくなっただろう。ライフスタイルも時間の経過のなかで変わったのである。

 

図4. 佃島住吉神社の参道、鳥居とその先の堤防が同じなので住吉神社の前から隅田川方向を撮影したことがわかる。

 

 図5. 佃小橋からみた現在・2019年の都市景観(依拠:Google Map)

 

東京都中央区佃島 1969年8月撮影

Canon6L,50mm/F1.4,トライX

 

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2 コメント

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日本テレビ「ヒルナンデス!」 (サトウミイナ)
2023-12-06 17:07:54
突然申し訳ございません。
日本テレビ「ヒルナンデス!」の佐藤美偉菜と申します。
先日Twitterにてご連絡させていただいたのですが、届いておりますでしょうか?
当番組で佃をロケしており、本投稿の昔の佃小橋のお写真をお借りしたいです。
何かご連絡のつくアドレス等お教えいただきたいです。
お手数をおかけし、申し訳ございません。
何卒よろしくお願いいたします。
Unknown (doctormic)
2024-01-04 23:30:58
海外にいたのでリプライが遅くなりました。まだ必要ですか?。
team_mikami@mac.con

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