

海外へ書類や荷物を送ろうとするとき郵便局が扱っているEMSが経験上確実に到着する。というのもフィリピンでは、通常の封書は各家庭まで配達されないから郵便局までとりにゆく必要がある。その理由は、各家庭に宛先人が住んでいるとは限らないからだ。僅か100円程度のクリスマスカードは船便だから、いつ届くかは解らないし、届く頃に私の記憶がない。
ならば書類や物品などの送付も金額はすこぶる高いけれど日本郵便が扱っているEMSの一択だけである。WEBサイトから申込用紙の記入ができる。ここまで書いたらデジタル時代だと思うのは早計だ。つまり元役所のWEBサイトは情報リテラシー欠如で、インターフェイスのデザインが悪い。もちろん大変使いにくいというよりは、使える代物ではない。彼らはバカじゃないの!?。
トップ画面で使いにくさの一例を紹介する。
依頼人や宛先を書くと次は物品はなんですか?、という画面になる。内容リストの最初の項目に品名の物品アイテム毎に、物品名、単価、原産国、重量、HISコード(書かなくてもよい)、個数を書く。最初にカップヌードルの記載をしたから次はチョコレートの記載をしよう。
しかし次の欄が表示されないのである。表には本来厳密なルールがあり1フレームにアイテムが異なる他の情報は入れないのが大原則だ。こういう場合は欄外に項目追加のアイコンがあるはずだ。しかしどこをみても存在しない。どうするんだ?、と大いに悩む。
チョコレートの入力欄の末尾に「追加」のボタンがある。余計なボタンは押したくないが、これを押すと次の項目が表示される。こうした表示方法は、明らかに情報リテラシーの欠如だ。
実はこんなことがEMSの入力画面で頻繁に起きる。同じ相手先に送る可能性があるから保存しておきたい。どこかに保存機能があるはずだ。しかしそんなコマンドは画面の何処を探しても存在しない。だから登録してあるにもかかわらず、いまだに送付状が保存されていない。個人登録させたにもかかわらず入力データは何処にあるんだい?。なんだなんだ!、個人情報が欲しかっただけか。それじゃフィリピン詐欺師と一緒じゃないか・・・。
最後に出力画面がある。最悪なことは、出力コマンドがないのである。また悩む。腹に据えかねて出力画面をマウスでたたきつけたら、下部にアイコンが4つ並んだグレーの表示が登場する。それがこのブログ2番目の画像だ。またアイコンのデザインが下手くそなので意味不明。右側のアイコンをマウスでクリックすると印刷或いはPDFファイルが開く。それでプリント出力ができる。
つまり情報リテラシーが全く解らないまま外部の業者に委託するという文科系社会のおぞましさがうかがえる。それに不用な文章がやたらと多すぎる。というのも宛先、依頼先、物品関係、と情報入力はたった3アイテムである。それにしては大げさもいいところだ。
ここぞとばかりに工学系に頭を牛耳られている文科系が文章を書き始めるのだろうか。そんなことで仕事をやった気分にならんで欲しいな、コンピュータを使っている人間達は先ず文章を読まない。万事パターン認識なのだ。文科系の人間達は、そこが全然わかってない。
そんなにいうならDHLで送ったらと知ったかぶりをする文科系が登場する。DHLでは食料品は送れません。
この手のサイトで今は使いやすかったのが日本学術振興会の科研費応募サイトだった。大学の専門家先生達があれやこれやと散々突っついたあげく、ようやく使いやすくなった経緯があった事は私の経験でわかる。
日本政府では、今でも大変使い勝手が悪いサイトが数多く存在している事は付記しておこう。今の政府が行っているデジタル施策は10年送れている。トラックの自動運転!?。危ないなあー。今の日本は自分では物をつくらない文科系国家だから技術後進国。それが工学系である私の認識だ。
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