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Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

EOSな日214. ポルトガル補記・屋外で食事をする!

2019年08月31日 | field work

 

 リスボンでも、カシュカイシュでも、ポルトでも私達の夕飯の半分ぐらいは屋外のパブリックスペースで宴会をしていた。

 もちろん日本にもこうした設えはある。例えば名古屋市大須商店街(ブログ2016年4月23,25,27,28日)など。だが実際には、外で食べるよりも屋内で食事をしている人の方が多い。こうなると生活習慣だろうと思わざるを得ないが、はたしたそうだろうか。例えば京都市内の床などは、パブリック・スペースではないが、あきらかに屋外である。

 そうなると屋外で食事をするのは、万国共通の現象だとしても、そこがパブリックスペースであるかないかが重要になってくる。つまりパブリックのとらえ方が違うのだろう。日本人はプライベートな空間に設えられた屋外ならば、好んで食事をする。そこには、パブリックを仕切る見えない壁が必要なのだろう。壁は店舗に相当する。そうすることで、ようやく落ち着くのだろう。それはホテルのガーデンテラスのような上質な空間に近い。

 でっ、我々は庶民だから、ポルトガルでは躊躇なく屋外で食事や宴会をしていた。外の方が気持ちがよいが、虫もたかってくるので、追い払いながらの宴会だった。宴会の与太話に飽きたら通りを眺め、行き交う人々を撮影しながら。

 メニューが書かれた立て看板をみると高い料理でも16ユーロ、つまり2,000円以下だから、ポルトガルの物価の安さがうかがえる。ああっ!、もう少し画角の広いレンズが欲しいと思うのはこうしたときである。

 街の空間に隙間があれば、たちどころにテラス席が出現するのがヨーロッパ。日本でもっと欲しい空間だが、なかなか上手に設えられない。そもそもヨーロッパの広場は、こうしたテラス席とか市場の空間がやたらに多いのだけど、日本の広場は何も利用されていないか、気まぐれ、いや着ぐるみイベントやらで幼児向けの音楽が騒音のようにかかり、こちらを貧しい気分にさせてくれる。

 日本のパブリック・スペースは、幼児を相手にしないと成り立たないのだろうか。なんでも幼児中心に考えたがる催しが多いが、託児所にでも預けてくればよいのにと思う。そうやってようやく大人の空間になる。もう少しポルトガルのような至極普通の大人の屋外空間が日本でも欲しいと思うけどね。

 こうしたパブリック・スペースの利用は、ヨーロッパやアメリカやアジア諸国、そして中国では実に多くみられるが、画像で見る限りで北朝鮮ではみたことがない。日本は北朝鮮と似ているのか・・・。


ポルトガル・カシュカイシュ

EOS1Ds mark3,EF28-300mm/F3.5-5.6

トップ)ISO400,焦点距離70mm,露出補正0,f/8,1/320

2)ISO3200,焦点距離28mm,露出補正0,f/8,1/1250

3)ISO1000,焦点距離50mm,露出補正0,f8,1/500

4)ISO1000,焦点距離50mm,露出補正0,f/8,1/400

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