
MACRO ELEMARITは、緻密な描写だ。それでいてシャープですと威張らないところが、大人の味というべきか。LEICA或いはLEITZレンズの特性で、グレートーン重視でコントラストが低いので、画面を黒く締まらせたいときは、露出を絞り込むしかないのだけど、少しやりすぎると画面全体が黒くつぶれてしまう。そうした微妙な露出の調整をともなうというのも、このヨーロッパ育ちのメーカー製レンズの必須技なのだろう。
冬のヨーロッパを思い浮かべると、厚い雲に覆われ、コントラストの少ない世界である。そんな風土で育ったレンズだから、グレートーン重視の性格になるのだろう。日本とヨーロッパでは、光の性質が違うのである。
だから日本の風景には、日本製レンズが最適だとは思う。だが、日本の春のようなコントラストの低い世界では、やはりヨーロッパ製レンズが活躍する余地が生まれそうだ。
撮影の時のボディの測光は、いつもスポット測光である。ピンポイントで私なりに適正な露出になるところを探すのである。ペンはシャッターの感触が心地よい。シャッターを押すとファインダー用に開いていた撮影素子の前面を一端覆い、それからシャッターを切り、それからまた開くというマイクロフォーサーズ固有の動きをする。小さなボディの割には、えらく緻密なメカニズムである。緻密すぎて壊れないかなと懸念もする。
土曜日の晩にまとめて書いたのだ、これもアップさせてしまおう。
三条白川,2012年4月14日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO-ELEMARIT45mm,f2.8
ISO200,露出補正-1/3,f4.5,1/320モノトーン
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