このブログを書いているのが昨年末だ。天気予報をみていたら、ロシアから太平洋側に達する強い寒気団の南下予報を聞いていた。大晦日から元旦にかけて京都市内にも、まとまった雪が降る可能性が高い。
数年に一度は、京都市内にもまとまった積雪がある。であれば夜の雪のフィルム撮影というまたとない機会が訪れそうだ。清水寺に向かってあがり、三年坂、二年坂、祗園を走り抜けて都心へ戻れば、古都の空気ぐらいは捕まえられるだろうか。
さてカールツァイス・ツァイス・プラナーF1.4/50mmT*の試写を続けよう。というのでイオンの大垣書店へ専門書を探しにゆくついでにマニア的趣味、というよりも機材の操作に慣れるといった方がよいか、道すがらの撮影だ。
今回もモノクロームで撮っているはずがカラーになっていたり、ISOautoだと思っていたら外れていたり、ピントの合わないカットがあったりと、色々失敗させてくれた。近年オートフォーカスになれきった分、マニュアルレンズに慣れるのには、時間が必要だ。
トップ画像はF1.4で撮影している。道に設けたテラスや縦位置のネオンサインを見ていると海外の街の風景を思い出す。こういうカットが撮りたいね。だけど、そんな風景は容易にはなくてさ。それにしても、黒がキチンとしまった黒になっている。このあたりがデジタルの力だ。
さて、フィルム画像とデジタル画像を比較するために定点撮影をしてみた。
2番目の画像は定点観測で、2020年2月13日の画像とも比較すると、こちらの方が光芒が明確だと思われる。
3番目の画像は、シャープに撮影したらどうだというので、2月17日の画像と比較してみた。こちらはヌケが好いのはわかるが、このあたりになるとどの機種も類似してくるだろう。
4番目は2月17日のブログと比較してみた。
5番目は2月13日の画像との比較。モノクロに設定したつもりが、偶然カラーで写っていたのだが、看板や背後の樹木の緑の発色がよく、これがツァィス・プラナーの色だ。背後は形を成しながらボケている。このあたりもニコンのレンズとは随分と違うようだ。だからボケ方はメーカーやレンズによって違ってくるわけだ。私がボケ方に拘る理由もここにある。
フィルム画像とデジタル画像との比較では、やはりフィルム画像の方が画面全体が柔らかい感じがする。そうした違いぐらいで、デジタルと大差ない。つまり手間はかかるが、今後も使えることがわかる。
そんなわけで、フイルムでもデジタルでも使えるプラナーの発色をこれからも楽しみにしているところだが、あいにく京都府も新型肺炎感染者急増で外を歩く気分でないのが悲しいね。
・・・
そんなわけで、家にこもり大学の研究紀要に掲載する学術論文の執筆をしていた。テーマは史実を踏まえた沖縄グスクの3CGによる建築復元モデルの提案なんだけど。早ければ5月以降国会図書館に納本されるから私の名前で氏名検索してちょ。国会図書館の蔵書検索に私の名前を入れると148件でてきた。共著も含めてだが、そんなに論文を書いていたか。2月19日に最新原稿が提出できてホッとしたところだ。
まだ巷は出歩くのには、アカンかなぁー。
さて明日からまた「小説:小樽の翆」に戻ろう。長い幕間だった。
京都駅周辺 2020年12月26日撮影
Nikon Df,CarlZeiss PlanarF1.4/50mmT*ZF2
1)ISO2000,露出補正-0.67,f/1.4,1/640
2)ISO2000,露出補正+0.7,f/1.4,1/500
3)ISO2000,露出補正0,f/4,1/125
4)ISO2000,露出補正-0.67,f/5.6,1/15
5)ISO2000,露出補正0,f/1.4,1/50