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Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

PEN LIFE1046. 淡々と

2014年09月12日 | Nagoya city
 ビルの壁に掛かる高さ20m以上の大きなポスター。スマイル顔の花嫁さんが見下ろしている姿なのだが、どうもそのスマイル顔が次第に天空の妖怪に誘われるような不気味な笑い顔に変化し、広告屋の意図とはかけ離れて、悪魔的なグロテスクさがあり、私にはなかなかえぐいではないかと感じさせてくれる。
 朝一番、グロテスクの景である。つまり大きく扱うと 破綻する素材もあるということだろう。名古屋人とエジプト人は、なんでも大きくしたがる。
 夏の疲れがでてきたのか、涼しくなるとぐっすり寝て静養したいと思う。だがそれはかなわぬ日程であり、午後から仕事。疲れが残る毎日ではある。
 淡々と仕事をかたづけるほかなさそうだ。

名古屋市
OLYMPUS PEN E-P5 LEICA DG SUMMICRON25mm/F1.4
ISO200,露出補正-1/3,f4,1/640
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PEN LIFE1045. 情報交換

2014年09月11日 | Nagoya city
 最近の画像ストックがないので、レンズの明るさF1.4だからズミクロンではなくズミルクスか・・の朝を続けよう。標準レンズもボタン一つでデジタルテレコンバータになり、望遠レンズに早変わりするので、これ1本で結構便利だ。だから12mmと25mmのレンズがあれば、大概の被写体が撮影できる。実に簡単なシステムで拍子抜けしてしまう。
 さて今日は建築学会大会の前夜祭。大会の論文発表よりも、この機会に全国に散った私の研究者仲間が集まるので、このときばかりは情報交換だ。
 インドネシア・ニアス島の話に始まり・・なんだよあのとんがった茅葺き屋根の高床式集落で、世界文化遺産でも申請するのだろうか・・・。
 いやそうではなくて、地域振興をしたいのだ。そのために方法論をレクチャーする必要がある。それで次年度科研を申請をするから、もし申請がパスしたら将来ビジョンを描きに来てくれという面白い話。
 もちろん軽くOKさ。まあ科研申請を通してちょ。絵はニアス島の民家をモチーフにすれば、面白いリゾートになるだろう。自然がいっぱいあるから美しいリゾートにしたいよね。ソフトウェアをどうするかが課題だよな。クラブメッドなどを最初の数年間雇用するのも、一方だろう。
 そんな話から始まって、情報交換は、大いに盛り上がった。さて早く査読論文を仕上げてニアス島へ絵を描きにゆこう。

名古屋市
OLYMPUS PEN E-P5 LEICA DG SUMMICRON25mm/F1.4
ISO200,露出補正-1/3,f4,1/640
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PEN LIFE1044.ズミクロンの朝

2014年09月10日 | Nagoya city
 この画像を撮影した8月22日は、名古屋泊まりだった。なんかしら忙しい仕事だったのだろう。だが、どこか心地よい朝でもあった。普段と違うスケジュールで動いていたからかも知れない。それは、なんだっかたと思い、Macのカレンダーをみたが、何も記されていない。
 そんな程度の使い方ならば、わざわざMacのカレンダーに書く必要もないと思い、最近いつもの手帳にスケジュールを書き留め始めた。やはり手帳の方が使い心地がよさげだ。Macのカレンダーは、やめちゃおう。
 そういえば、最近私がみないものに個人広告媒体であるFBがある。友達300人以上となると、私のブログなどアップしてもまず画面の中にはいってこない。はるか遠くに置かれているのだろう。それはもはや私の手にも届かない。そして友達メールが攻撃のようにくるから、セールスメールと一緒にかたっぱしから消してしまう。それでようやく本来のメッセージが読める状態になる。
 そろそろ大量情報の波から離脱したい。つまり情報発信はするけど、情報受信はしたくないというわがままなんだけど。
 さて画像は、ズミクロンのレンズで撮影したものか。こちらの方に目が向いてしまう。ズミクロンの朝だ。
 さて明日から建築学会かぁ・・・・。つまり日曜日まで仕事さ。

名古屋市
OLYMPUS PEN E-P5 LEICA DG SUMMICRON25mm/F1.4
ISO200,露出補正-1/3,f4,1/500
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PEN LIFE1031. 喜多郎

2014年08月27日 | Nagoya city
 実は今は午前4時に起きたから、話題などあろうはずがない。それでも外が暗いので陽が短くなった。夏が通り過ぎる。
 先週名古屋の朝の街を歩いたことが妙に夏を感じさせてくれた。仕事は忙しくても、高速バスで通勤し名古屋に宿泊したので、私の意識が旅気分だった。なかなかええ気分ではあるから、もう少しそのままの気分を続けたいところだが、新幹線の定期を調達した。定期券というのは、旅気分からしては、日常に感覚を戻してくれる実につまらない存在だ。
 さて車も調達したので納車待ち。京都ナンバーというのはよいのだが、はてこんな街で練習になるのかしらん。何しろ一通路ばかりで速度制限20km。狭い道だのクランク状の交差点ばかりで、そりゃ小技は上手くなるけど、世界の道を走れるんかいな。今から自転車や高齢者が大挙してばっこする道であまり走りたくないですね。道幅が狭いから京都は軽が圧倒的に多い。
 そこで名古屋に車を持ってゆこう。大学の駐車場を借りて仕事用に使うことにした。名古屋からだと、木曾の妻後宿は半日コース、世界遺産の白川郷は日帰り圏内と出かけるところは数多い。乗鞍スカイラインなど走りたいが、ここはマイカー規制がされている。長野県は、その他にも山岳自動車専用道路が多いので、容易に行けて結構楽しめる。名古屋で走れれば、世界中の道を走れるさ。
 でっ、いずれシルクロードを走ろうというのが当面の私の夢。免許を取ったのもそれが第一の理由だ。随分前に中国雲南省・中旬に出かけた頃、この道の先がシルクロードにつながるんだというという記憶がいまだにある。だから今日のバックグラウンド・サウンドは喜多郎だ。

名古屋市
OLYMPUS PEN E-P5 LEICA DG2 SUMMILUX25mm/F1.4
ISO800,露出補正-1/3,f4,1/500
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PEN LIFE975. 続・ロケ

2014年06月22日 | Nagoya city
 京都も名古屋も待望の雨は、大して降らないようだ。今日は、尾道ならぬ名古屋市緑区大高地区へ。朝早くから氷上姉御神社御田植祭のロケに出かけていた。これも大学の授業の一環であるから、つまり仕事だ。
 ロケと書く以上ビデオ撮影である。 久しぶりに催事のロケなので、 ハスキーの重い三脚をかついで1時間以上前に到着して場所とりからはじめた。催事の撮影は、いつもこうした早めのスケジュールで大いに退屈な待ち時間を余儀なくさせられる。
 機材はハンディカムを借りそびれたので、E-M1である。もちろん最近の一眼レフは、ビデオカメラより画質が高いので申し分ないが。そんなわけで16:9サイズのテレビ画面の画像となってしまった。ビデオ撮影は画像がぶれやすいので三脚必須であり、実に面倒くさい撮影だ。
 動画を撮影すると、音も記録される。だから、指向性マイク、つまりガンマイクが必要になる。バナではあるがオリンパスではそんなものはない。バナのを代用するか、他社メーカーを使うかだろう。小さくて性能の良いものが欲しいところだ。
 さて超望遠ズームレンズを持参したのは正解であり、こんなところで300mm(つまりフルサイズ600mm)がフルに使えるとはね。合間に静止画もホンの一寸だけ撮影した。
 何何!、お姉ちゃん達の顔が物足りないって。実はオバハンもおるんよ、それに稲が主役だろうよ。編笠かぶると機材の画像認識が働かんのよね。
 大高地区の1年の催事を撮りだめて編集すれば、私の撮影した動画など5秒も使わないでしょうね。ホントにビデオ撮影というのは、労多くて実り少ない仕事です。 

名古屋市緑区氷上姉御神社
OLYMPUS E-M1,M.ZUIKO DG 75-300mm/F4.5-6.7
ISO250,焦点距離露出164mm,補正-0.3,f5.8,1/250
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PEN LIFE928.  休日出勤

2014年05月03日 | Nagoya city
 連休中に休日出勤する人には、どんな理由があるのだろうか。当然仕事が忙しい、いや家庭サービスから逃れる言い訳にしたい、連休中はどこへ出かけても人ばかりだから仕事場の方が快適だ、休みの方が人がいなくて仕事がはかどる、いやこの独特の時間の使い回しが心地よい・・・、などなど理由をあげればきりがない。
 私も、それらの理由のほぼ全てをかかえつつ、出勤して仕事をしている。大体京都に棲んでいるから、出かけたって市内は観光客ばかりだ。当然古都の風情なんかあるわけがない。
 そこで大学の私の研究室のPC設備を一気に更新し設定していた。Mac Proに27インチディスプレイと24インチ液晶ペンタブレット、それに高画質のCanon Pro1のプリンターにEPSONの複合機、さらには、いつも使っているMacBookProとAirMacを加えると、ここまで揃えれば申し分ない。 名古屋市の規則で無線LANが使えないのは残念だが、 脇にpenが鎮座している辺りは、実に奥ゆかしいと自己満足の限りである。それにしても最近Macの設定が実に簡単になった。ケーブルをつなぎ、iCloudをダウンロードすると、すぐ仕事ができる。
 こんなグッズが揃うと仕事場にでかけざるを得ない。実は、それら全てが私の持ち物ではなく大学のものなのだが、使い心地がよかったら自宅のシステムにしようと目論んでいる。その頃にはスペックも向上するので、これはつまり試用さ。
 こうなるとますます休日出勤したくなる。休みの時に世俗を離れて、画面の仕事に没頭するなんていうのが極楽になってくる。まあ年間の研究費を一気に使ったが、今年は文科省の科研費があるから大いに強気なのだ。
 こういう設定をしつつ、アーバン室のPCの調整を同時に進めていた。こちらは、ようやくあと2台を残すところまでこぎつけた。二つの仕事をしながら、まあやれやれの休日出勤である。

iPhone5s
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PEN LIFE858. 雪

2014年02月14日 | Nagoya city
 朝から雪だった。京都は降り始めでたいしたことないだろうとおもっていたら、名古屋に着いたときは結構降っていた。新幹線は大いに遅れている。いつものこだま号で車窓撮影しながら通勤する。いささかこういう撮影にも飽きてくる。それでも80枚は撮影画像が残っている。 整理しなきゃ。
 今日は、寒いだけの1日であった。雪の一日というのも妙に身体や足に力が入り、疲れるモノだ。学生達は雪合戦などをしている。元気な奴らだ。京都もそこそこにつもったようだが、不在なのでわからない。
 まあ早く休むほかない。明日も出勤かーー。その先にめちゃ退屈な仕事が待っている。といって誰も応援してくれないので、わてが片付けるほかない。
 なぜかバタバタと雑に時間が流れているようながさつな感覚だ。それも雪のためか。

名古屋市
OLYMPUS PEN E-P5, LETCA MACRO ELEMARI T 45mmF2.8
ISO6400,露出補正0,f3.2,1/8000
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番外編90. 追い込み

2014年02月01日 | Nagoya city
 今日から二月、研究の打合せもあるので、初っぱなから休日出勤であった。なにしろ学部の卒業制作の締切が2月3日だから、スタジオはお手伝いの学生と模型とその残骸と数多くの意味不明なペーパーとパソコンとゴミで足の踏み場もないぐらいに埋まっている。そういう様子はFaceBookで紹介したけど、今時のブログの話題もこれしかない。よって再掲である。
 この樹木リアリティがないとか、こうしようとかいいながら、はて間に合うのかねというのが私の立場だ。デザインは一つの作品にするまでには、様々なドラマがある。そういう経験をすることが、とても大切な事なのである。もう学生達は何日泊まり込んでいるのだろうか。自炊用の米も研究員の寄付を合わせると40kgは寄贈したけど、1日10合以上炊くわけだから、もうないだろう。そんな生活もあと二日で終わる。つまり追い込みの頃である。
 個人主義がばっこする世の中で、こういう経験をするのも、日本の大学では理工学系やデザイン系の学部ぐらいだろうか。一つのゴールに向かってみんなで力を合わせて走りまくる、だから大変貴重な体験なのだ。こういう経験をつむと、どんなことでも立ち向かえるぶっとい根性ができてゆく。
 さて、今日は冬の格好では暑いぐらいの気温であった。季節の進み方が早いのではないか。そのためか、体調がついて行けず今一つだった。どこかだるい1日でした。

iPhon
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PEN LIFE707. 日本中暑い

2013年08月13日 | Nagoya city
 大学で統計学の本を読みながら、今ひとつ論文が進まない。気分転換に夕方大須の繁華街へ思い立ったように出かけた。
 もう休みなのか結構人がいるではないか。ここまではよかったが、帰りの名古屋駅行きバス停がみあたらない。大須の周囲は無機質な住宅街で囲まれているが、いやバス停はないのだ。暑い中を無機質な住宅街を右往左往したために疲労感たっぷり。あらためて暑く退屈で無機質なこの街のわびしさを痛感した。そんな中に200万人も住んでいるのだから、これは驚きである。
 名古屋の街は、少し郊外の緑多いところに豪邸を建て、都心には車で通い途中はすべてスルーするという街だ。私のように街歩きなんてとんでもない話である。暑い時は空調をきかせた室内ですごすことが一番なのだろうという推測をしながら、暑い街を徘徊していた。
 街にも、歩いて面白い街がある。横浜、京都、神戸、福岡、熊本、高知といった街だ。私には徘徊できる街の方がいいですね。
 夏の定番観光地である長野県の高原位では、風はあるが、やはりあそこは基本的に暑いのよ。 こういうときは標高2000m以上の場所か北海道の北部位しかない。つまり逃げようがない。目下日本中暑いのです。この暑さもあと一週間位の辛抱だろうか。
 街歩きはやめて明日も通勤新幹線から車窓撮影だろうかね。

名古屋市・大須観音界隈
OLYMPUS PEN E-P5 M.ZUIKO DG17mmF1.8,
ISO200,露出補正-0.3.f2.2,1/125.
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PEN LIFE703. 緊急地震速報

2013年08月09日 | Nagoya city
 二日ほどブログを休んだ。やはりパソコンを触らない時間があるというのは、精神衛生的に大変よい。これからは暑いからしばらく夏休みモードで行こう。
 一昨日は研究室の暑気払いであった。あまりしゃべらない学生の相手は疲れた。会話ができないなんて社会へ出たらどうすんだろう。馬鹿馬鹿しいので帰ったら寝る。
 さて昨日は、遠くの山が見えないほど湿度が高く、気温も街全体がダウンジャケットでも着ているような暑さだった。帰りの市バスの中で、一斉に乗客の携帯電話がブロォーブロォーと鳴った。ああっ緊急地震速報はそんな鳴り方をするのか。iPhoneでもしっかり受信した。
 一時車内でざわめきが起きたが、市バスは平然と走っている。つまり運転者さんには、緊急地震速報は伝わらないのだろうか。第一走っていて揺れているんだから地震なんか関係ないのか。結局誤報であった。まあ予行演習にはなったと思う。
 今日は、ただただ暑いだけの1日でした。
 地蔵盆の予算組がまわってきた。そろそろ現代に続く京都の伝統的な庶民のお祭りの準備の頃である。
 あら、今日の画像のお姐ちゃんは下駄履きですね。暑い季節らしい風景のようにも思われる。

名古屋駅
OLYMPUS PEN E-P5 LEICA DG MACRO ELEMARIT45mmF2.8,
ISO200,露出補正-0.3.f8,1/800.
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PEN LIFE696. モデルさん

2013年07月31日 | Nagoya city
 今日は、夕方から京都のアトリエでクロッキー教室。一週間に一度人間らしい仕事だ。
 アトリエに向かって歩いていると、私の横を追い越して行く携帯をもったお姉さん。あら短いパンツの後ろからお尻のお肉がはみ出しているという光景を笑いながら眺めていた。
 おや、私の目指すアトリエの玄関を入ったではないですか。なんだ今日のモデルさんか。
 裸婦になってモデル台に立ったら、少し骨太だけど、あら、大変綺麗ではないですか。やはり女性は裸婦の方が断然美しいですね。きしくも着衣と裸婦のモデルさんを観察できたのは、幸いだった。
 それにしても不思議なことに、今風のファッションというのは、なぜか女性が美しく見えないのだよね。そんなことを考えながら、クロッキーに励んでいました。
 そろそろまたまた久しぶりに溜まったクロッキーでもアップしようかな。写真撮るのが面倒なんだけど。

名古屋市・白壁
OLYMPUS PEN E-P5 M.ZUIKO DG 17mmF1.8,
ISO200,露出補正-0.3.f5.5,1/500.
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PEN LIFE692. イメージ化

2013年07月27日 | Nagoya city
 例えば、ブログにアップさせるために、夏を感じさせる写真を撮影に行こうという目的を持って出かけても、そんなものは撮れるものではない。
 大体夏を感じさせる画像って一体なんですか?、と問いかけたくなる。青い空、入道雲、あるいは湿度で霞んだ風景、向日葵、アイスクリーム、祭、お盆・・・。そんな紋切り型の使い古された被写体というのは、むしろ安直な意識で撮らされているだけで、実につまらない画像ばかりだ。そういう目的となる被写体がはっきりしているのは、新聞社のカメラマンにまかせておけばよい。
 研究でも同じことがいえる。某家の民家を記録するといった具合に目的が明確ならば、それにふさわしい装備をしてゆけばよいだけの話である。最も学術団体の学会誌はモノクロで印刷解像度も低いので、まあiPhoneでも間に合いそうに思われるが。
 むしろ普段の生活の中で、何かを感じたり、アクシデントがあったりした時にシャッターを切る、シャッターを切った時間が夏であれば、それこそがあなたが見た夏なのである。つまり写真とは、個人がそれまでに蓄積した知識や意識の総量が、シャッターを押させるのであろう。
 写真学校の実習課題の出し方は、例えば「樹を撮ってこい」といった出題がなされる。そこで学生達は、ひたすら樹を撮ってくる。樹というテーマで撮影してゆくと、樹の周りに古い民家や煙草屋さんが写ったりして様々な発見を後ですることになる。そこに写真の面白さがある。
 そういうときに35mmフィルムサイズの焦点距離35mm相当のレンズ(私の場合はM.ZUIKO17mmF1.8ですが)というのは、余計な要素が入り込んできて大変便利なレンズなのである。
 創世記の金村修さんの都市の混沌とした写真を見ていると、蒲田や中央線沿線といったJRの駅から近いところが多い。それは彼が、キオスクに新聞を配達するアルバイトをしていたからであった。そういう普段の生活の中で、中判の撮影機材(多分プロウベルマキナ67だったかな)をいつも密かに持ち歩いているのである。いみじくも彼は、「生活の中でしか写真は撮れませんからねぇー」、と言っていた言葉に写真のリアリティを感じさせてくれる。
 一般人は、自分でわからないものを撮影しようとは考えない。 撮影者が理解し納得して写真を撮る。ところがそんな写真は実につまらない。
 何かの加減で突然アクシデントがある、そんな時にシャッターを切っていれば、それが写真になる。写真とはそういうものだろう。そんな写真は撮影したことすら忘れている。だから後で発見するのである。そして面白い。
 コンセプトやスケマティックデザインは、最初にイメージありきだが、写真は逆で後から、これを見ている人によってイメージ化されるのであろう。

名古屋市・市営バス
OLYMPUS OM-D E-M5  Carl Zeiss Distagon25mmf2.8
ISO2000,露出補正-0.3.f8,1/4000.
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PEN LIFE613.  古知野

2013年04月22日 | Nagoya city
 午後から研究員がやってきて、「新しいテーマで街づくりの研究をしたいのだけど・・・」と相談。はてどこをやるか。君の住まいの近くに何かないのと尋ねたら、古知野というシャッター街の商店街ならありますが」という返事。
 WEBで見ていたら、確かに僅かに少しだけ古い建築がある。こういうマイナーなところは、誰も研究していないだろう。なら早速見に行こうということになり、急ぎの仕事を放り出して古知野へ。
 実際に街を歩くと、5km先にイオンがあり、従って当然古い商店街はすべてシャッターを降ろして廃業し、古い民家はマンションに変わりつつある。当然国や行政からのなんの保存指定もない。昔からの建築はなくなるだけだというのが確実にわかる街だ。実際、ここは空き地が広がり今もなくなりつつある。
 かっては栄えた地域商店街も、住むだけのマンション群が建ち並び、次第につまらない街に変わってゆくようだ。現代という時代は、つまらない街を大量に作り出している。自分の住まいが快適であれば、だれも地元の街など面白くなくてもよいというのがマンション族の根性なのだろう。文化的に不毛な輩が多い街だな。まあそれは今の日本人全般に言えることだが、と思いながら街を調査していた。
 それにしても単焦点レンズのライカマクロエルマリートは、こういう被写体は綺麗にうつるんだな。最近このレンズの使用頻度が高い。それもモノクロームで。最近カラーを使う意欲がない。願わくば、もう少し美しい街を撮影したい。例えば萩とか・・・。北からの寒波で寒く透明感ある空気は、撮影日和だと言ってもよかった。

江南市,2013年4月22日
OLYMPUS PEN E-PM2, LEICA DG MACRO ELEMARIT45mmF2.8, ISO400,露出補正-0.3,f7.1,1/640.
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PEN LIFE539. 日間賀島

2012年12月08日 | Nagoya city
 知多半島の先端に三つの島がある。佐久島、日間賀島、そして三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台であった篠島である。 昨日から大学のゼミで、10人を引き連れて日間賀島へ出かけた。
 日間賀島では、風が強く寒いではないですか。といいつつ、学生達と夕方の海釣りを体験していた。ガツンと音がして少し大きな波が押し寄せてきたので、何だろうかと思ったら、あとで東北地方震度5の地震だった。こんなところにまで津波の余波が届くのか。
 晩飯はフグ料理であった。そのあと、お菓子をつまみ酒を飲みながらウノや大貧民などをしていたら、寝たのは夜中の三時すぎ。豪の者は朝迄麻雀をやり、朝飯を食べそびれたようだ。
 朝方浴衣で外を歩くと、寒いけど歩ける気温だ。今日は暖かいのかなと思った。しばらくすると西からの風が強くなり、やはり寒い。寒いといいながら学生達は再度海釣りに挑戦し、小さなカサゴなど収穫二匹。おおっ、やるじゃん。結構時間の楽しみかたを知っている連中達で、短い時間の間だったけど、少し楽しんだようだ。
 日間賀島は、愛知県の南にあるから暖かいはずだと思っていたが、やはり風が強く寒い。帰りに名古屋の大学に出向いたら、空気自体が大変冷たくてとても寒く、日間賀島の比ではなかった。つまり昨日から今日にかけて、日本列島全体が冷え冷えとしていたわけだ。そんななかで、私たちは少し暖かいところで海釣りをしたいたわけだ。幸せだったというべだろう。
 iPhoneの今日の気温を見たら、名古屋市内の最低気温1°、最高気温7°となっていた。そりゃ都心の方が寒いわけだ。そして月曜日は、雪マーク!、ホントかいな。

愛知県日間賀島,2012年12月8日
OLYMPUS PEN miniE-PM2,M.ZUIKO12mm.F2.0,
ISO200,露出補正-0.3,f4.5,1/320.リーニュクレール
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PEN LIFE422. 透明感ある光

2012年07月31日 | Nagoya city
 昨日の名古屋は、朝から清々しい夏の朝であった。こういう高原にいるかのような透明感ある光のときは大変気持ちよい。夕方まで光が輝いていた。もちろん何を見ても美しく、撮影日よりである。そして猛暑日でもある。
 こういう光をみるている山へ出かけたくなる。実は今週末に涸沢へ登ろうと目論んでいる。7月は天候も悪い時が多いし、涸沢ヒュッテへの途中にはまだ雪が残っているのでパス、雪が溶け天候が安定する8月~9月は最適なのだが、今年は天候がどうなのだろうか。上高地の予報では、晴れのち曇の日だそうな。その曇って雷付きじゃないだろうね。まだ天気が安定していないようだ。
 こういう天気のときにやだなと思うのは、雷である。山では大体午後から雷が発生する。特に稜線歩きは早朝に出発して昼過ぎには、次の目的地に到着するというのが一般的である。だから、通例登山の行程は、天候と自分の足を配慮して決める。雷に遭遇しないことを念じながらの登山である。
 雷も、都会に住んでいれば欲しいぐらいだが、登山では勘弁願いたい存在だ。最近観光気分の旅行者が多くてあきれるのだが、やはり涸沢とはいえ山は山である。天候と自分の足にあった山の行程が必要である。雷と雨と霧に遭遇するのは勘弁願いたい。願わくば、思いっきり晴れて、思いっきり涼しくありたい。

名古屋市,2012年7月30日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG9-18mmF4-5.6
ISO200,焦点距離18mm,露出補正-1/3,f11.1/320,リーニュクレール
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