みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

Coffee Break, #98

2017年08月06日 | コーヒーブレイク
ガラテア3章19節
では、律法とは何でしょうか
それは約束をお受けになった
この子孫が来られるときまで
違反を示すためにつけ加えられたもので
御使いたちを通して
仲介者の手で定められたのです

この日本語、理解できるか。

実は、この聖句分かりにくいため、教職者の恰好の研究材料となっている聖句なのだそうだ。

これまでの考察から、日本語訳をいくらいじくり回しても、埒が明かないのは分かり切っているので、英語訳を参考にしながら考察を進めていきたい。

このみことばを通してパウロが言いたいことは何か。


Wherefore then serveth the law
It was added because of transgressions
till the seed should come
to whom the promise was made
and it was ordained by angels
in the hand of a mediator
(KJV)

これなら何となく分かる。

日本語と言う言語は、大事な単語がケツに来るために非常に分かりにくいのだ。単語の単複が不明瞭であることが文意の理解をさらに困難にしている。


the seedと訳された単語はτο σπερμαすなわち「精子」「種」。もちろん子孫という意味もある。ここでは恐らくイエスキリストのことなのだろう。

to whomは中性単数の関係代名詞なのでthe seedに掛かる。我々キリスト者(複数)ではない。

以上を踏まえて直訳していく。


それでは律法とは何ゆえか。
それは違反のために付け加えられた
その種が来るべき時まで
約束を完了するその種に
天使たちによって制定された
一人の仲介者の手の中で

意訳:約束を完了して下さるイエスキリストが来られるその時まで



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