OG's Family Chronicle & Diary 
Formula H,AlfaRomeo 8C Competizione,996Cab,RangeRover
 



大阪から戻った翌週、どうしても憧れを捨てきれぬ
あのLotusに会ってきました。

魅惑のパーツたちがディスプレイされた
ノスタルジックな雰囲気が溢れるクラシックガラージ。
イタ車やドイツ車にはない英国車だけが持つバンカラさとスノッブさが同居する
何となく味わいのある光景に思わずウットリ。
「あぁ、わたしもジェントルマン・レーサーを気取ってみたい・・・」(爆)

 

トニー・トンプソン・チューンなるセミレーシングエラン。
ボディーのチリもかつて見たことがないほどにキッチリ出ています。
セミレーシングらしくセッティングされて車高も雰囲気バッチリです。

 

 

内装もミントコンディション。
ダッシュの割れ、歪みもなく、こんなElan、正直申し上げて初対面でありました。
この時点で、もう、すっかり参りました、私。

 

 



で、早速、赤ナンバーを取り付けて、勇躍、摂氏35℃のカントリーロードに
飛び出してみたわけですが、、、

くぅ~、試乗の機会を与えていいただいて良かった。
正直申し上げて、高回転型だからかアクセルレスポンスがトロいです。
サスストロークが短いせいか、轍に足を取られて極端にフロントの落ち着きが悪く、
何の前触れもなく横っ飛びします。
シフト、ストロークは小さいのですが、重くて積極的にシフトする気になれません。
これでは、いくらサーキットでタイムが出たとしても、全然、楽しいはずがありません。

 

 


これだったら、何とかチューンなる冠がない、比較的、素に近いこちらのS1の方が
遥かに自分にマッチしているのでは?と感じたのでありました。
が、しかし、こちらのS1は長らく始動されておらず、
試乗にはそれなりの整備が必要とのことで、
肌で感じる体験は出来ませんでした。

残念ながら、自分にはエランと言うマシンが
マッチしないのだろうと思っていたところ、
実は数日前、半額ほど(具体的には350)のエランが売りに出たのでありました。



早速、試乗に及んだこのマシン、
ショップのオーナー様曰く、全くの“ノーマル”ですよ~、
との事だったのでありますが、、乗ってみてビックリ、
これが、本来の性能が出ているエラン、The Elanだったのであります。

軽く指で捻るだけでコクッコクッと決まるウルトラショートストロークなミッション、
スロットルベダルを数ミリ踏んだだけで弾けるツインカムエンジン!
あぁ~、これが本物のエランだったんだぁ!!
これなら、TC2000、5秒も行けるかも~!!!
このマシンがDHCであったなら、即金購入だったでありましょう。

さてさて、本題は好奇と憧憬でありました。
この2つの心情は、いまだ経験せぬ相手対象について
抱くものであることは言わずもがなの事であります 。

エランに対する好奇心と憧憬の念は数十年前から持っておりますが、
それはエランを所有したり深く関わったことがないからで、
言い方を変えれば、エランを所有すれば自然に消え行く心情なのであります。

好奇と憧憬の念が消えた後もElanを
末永く愛していけるのかを考えなくてはなりません。

カミソリのような操縦性とライトウェイト、
突き詰めれば、フォーミュラー隼に敵うはずもありません。
ある程度安楽にスポーツカーを操りたいのなら、
8Cで十分でありましょう。

隼と8C、全く異なる対象ではありますが
この中庸を極めねばならないとおもっているのであります。 



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365GTC/四にヒドイ失望感を味合わされた後、
新たなる夢を求めて、今度は一路大阪へ向かいました。
初めてお会いする在阪のロメオ・マエストロ Carlo Cici氏、
実は今から30年以上前に尼崎の路上で接近遭遇していたことが判明しております。

それは、1980年春にロメオスパイダーで敢行した
九州一周下道ドライブの復路での出来事だったと思われます。
まだ若き高校生であったCaro Cici氏は、尼崎の街を走り抜ける、
私の黄色い2000スパイダーを目撃した(かもしれない)そうなのであります。

当時輸入されたレモンイエローのスパイダーは伊藤忠調べでわずか3台。
現代のエンツォなどとは比べにならぬほどの希少車ゆえ、
まず、間違いないだろうという結論にいたっています。 

 

氏のファクトリー。
ノルド系ロメオの宝箱。
見れば、何と関東圏のクルマも2台ほど整備で入庫しておりました。
 

 

組み上げられたエンジン。
久々に見たノルド系ロメオのツインカム、何と美しいことでしょう。
磨き具合の頃合いもピッタリ、素晴らしい光景でありました。
 

 

 

さて、今回の訪問はコチラの試乗が目的であります。
 GTamオーバーフェンダー付きのヤンチャなモディファイが
スノッブなオリジナル至上主義へのアンチテーゼぽくって、
「俺、こんな改造しちゃったぜ!」みたいなところが最大の魅力であります。

東大阪の幹線道路をドライブさせていただいた結果、、
 大昔の思い出は往々にして美化されていることが多くて、
時が流れてあらためて会ってみたらガッカリということが多いのものです。
しかし、この娘の輝きは今もまったく変わっていなかったのでありました。

そして、自分がクルマに求めているものは何なのかが朧気ながら見えてきたのでありました。
それは端的に申し上げれば「ドライブに没頭できること」であります。
ワイドフェンダー&ワイドホイールでスポイルされた直進性のせいでステアリング操作にも気を抜けませんし、
何より、つまるところスティックシフトを操作するということが思った以上に大切の要素になっていたのでした。
8Cは以前にも記した通り、楽しい車ではありますが操縦に没頭するには至らず、
極端な言い方をすれば他の考え事をしながらでも操縦できるのであります。 

 

 

 

そして、結局のところ一番刺さった一台は、在り来りな結語になってしまうのですが
学生時代に3年間9万キロを共にした、このマッキナと言う事になるのでありました。 

 

 

 

クゥ~、、、、
涙が出そうなほどありましたよ、あまりの愛しさに。
ファクリー仕様で5700rpmのレッドレヴが、Carlo Cici様の
鼻のアブラで、何と7000rpm!!

何と、素晴らしいことでありましょうや!!



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まぁ、それほど大袈裟なものでないことは理解しているつもりですが、
そのたかがクルマのために命を削って仕事をするほどなのに、
最近なかなか思うような恍惚のドライビングを味合わせてくれる対象に出会えません。

そんなおり、1960年代のクラシックFに会いに行ってみました。

土曜日の昼下がり、東京を離れた神奈川県某市のショップなのに、
何と、顔見知りの方が偶然にもいらっしゃっているじゃありませんか。
まさに同病相哀れむ、、同じ穴の貉、、言い方はいろいろあれど、
要は齢50をはるかに越えた、いいおっさん二人がRoman求めて彷徨っているわけであります。

 

 

その方が乗ってこられたP、もちろんReplicaではありません。
恐れ多くも、356AにVWエンジンをフルチューンして載せちゃってます。(笑)
フルオリジナルはもちろん価値あることでありましょうし、
正統派であることは重々承知しておりますが、こういうことやっちゃうTさま、
愛すべきCar Guyなのであります。

 

 


で、肝心のフェラーリ365GTC/四、
結論から申し上げれば、私にとって、あくまでも私にとってでありますが、
箸にも棒にもかからない代物だったのでありました。
Dinoとは全く比較にならないほど恐ろしく低いシャシの剛性感、
あまりにトロいステアリング&ブレーキ。

もともと、十分に想像できたことではありました。
大昔に、365GTB/四、いわゆるデイトナを操縦させていただいた時にも
エンジンの歌声は素晴らしくとも、操縦感覚はいすゞエルフか
三菱キャンターと言った印象だったのでありました。

今回の印象も、残念ながらそれを大きく上回るはずもなく、
これは操縦で恍惚感を得るクルマではないなとの結論に達したのでありました。 



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RSnobu夫妻と恒例の房総ドライブ。
もう、35年も一緒に走ってる・・・・(*_*)




一昨年は・・・・一日中駆けまわった千倉ドライブ。


photo by Maribali

 

昨年は・・・・安房グリーンラインをサラリと、


 

 

10年以上にわたって、お揃いで楽しんできた993 RSでしたが、


 


昨年の春、意外や別れは唐突にやって来たのでした。
気の合う友人同士故でしょうか、本当に不思議ですが、
互いに相談するでもなく、ほぼ同時期に993RSを手放したのでした。

 

そして、今春のドライブ
σ(^^)は、993RSと入れ替えでやって来たOtto Cで初めての房総。
RSnobuさんは、もうじきA5からS5に入れ替えのCablioletで最後の房総。

電子デバイス満載に加えてクラッチレスMT。
この2台、993RSと比べてしまうと、意外や似た成り立ちとも言えます。

まぁ、この評価軸は、
フォーミュラに乗ってしまうと、ポルシェもフェラーリも、
所詮、クラウンと同じ類だよね!。。という乱暴論法と同じなわけですけど。

 


photo by Maribali


A5もOtto Cもギアオイル温度に関係なく
油圧で動く剛腕がギアーを叩き込んでくれますし、
Otto Cに至っては、マルミッタに仕込まれた電磁バルブが
燃焼室温度や気温に関係なく常に同じ音程に調教された
美声を響かせる音響装置までついてます。
これはこれで本当に素晴らしいのであります。

しかしながら、クルマに魅せられる=クルマを御するのが楽しい、という観点で考えると・・・・

ギアオイルの温度によって変化するシフトタッチ。
選んだキャブのジェットが、気温や高度にピッタリ合った時の快感。
燃焼室温度が上がると雑音が消え、整ったソプラノに変わるエンジンの歌声。

こんな瞬間を懐しく思い出したりするのであります。

あっ、二人とも993RSへの未練は微塵もありませんよ・・念の為。



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常日頃から懐古主義の指向現象の盛り上がりは、
けっして明るい未来には繋がらないと考えているわたくしです。

だから、わたくしは絶対に懐古主義者ではないと自負しております。


Summicron 1:2/35mm Leica M8

軽井沢新棟の初めてのお客様ta_Z8さんが、
こんなクルマに乗ってやって来ました。
ついこの前まで、自動車評論家の吉田 匠氏が所有していたオースティンヒーリー。

懐古主義者ではないはずの私ですが、このマシンの魅力には、すっかり打ちのめされました。
アイリスブルーに塗られた可愛らしい佇まい、現代のどのクルマより味わい深く見えました。 




Summicron 1:2/35mm Leica M8

私の両腕のリーチより遙かに狭い横幅なのに、
男二人で座っても不思議なことに十分と感じられるルーミーさ。
カチカチと決まるストロークの短いスティックシフト。
勇ましいと言えば勇ましいのに、何故か品良く聞こえるエキゾーストサウンド。
ずぅーっと座っていたいような、あるいはずぅーっと前から座っていたような・・・
本当に不思議な感覚。

暫くの時間、助手席に乗せていただいて今更ながら気付かされました。
このヒーリー、古いから懐かしくて良いと感じたわけではない・・・。
素直に単純にクルマとしての出来が良いから、
現代のそんじょそこらのクルマよりも、ずっと楽しいのだということ。




Photo by Maribali Nikon D3

ta_Z8さんがお帰りになる時には薄暮時になってました。
ルーカス製のタングステン球が灯ると、
アイドリングの不整に伴って、ヘッドライトが僅かに明暗を繰り返しました。
夜目が利かなくなってきた私には、これじゃ大変だ!と思うと同時に、
ある光景が走馬燈のように蘇りました。

30年前の昔、真冬の丹沢の林道で、今はAM RapideオーナーになったK氏と二人で
オフロードバイクを薄暮時に走らせた景色が思い出されたのでありました。
昔のバイクのライトって本当に頼りなかったよなぁ~、
でも若い眼だったから、けっこうちゃんと見えてたっけ。

あれれっ、何だか完全に懐古趣味なってるぞ! (笑)



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秋の短日を楽しむには目覚めるのが遅すぎた休日の朝食、
久々にLeicaなんぞを持ち出してみました。


Summicron 1:2/35mm

写真は下手くそですが、この大きくて重いLeicaの感触が堪らなく好きです。
実は、クルマもサーキットを除けば、大きくて重いクルマも嫌いではありません。

フォーミュラでレースを楽しみながら、JaguarのXJ-Sに9年間も乗り続けたクチですから。

1600cc vs 6000cc あるいは 800kg vs 1800kg
ぜんぜん違う種類のクルマですが、私の場合、比較対象になってしまうんですね、これが。
レンジローバーを買う時に迷った対抗馬がBMWのM6のカブリオレ!という支離滅裂さですから。(爆)



もともと大好きだった、ビッグサイズクーペがどうしても気になって、
あきる野方面を目指してドライブに出かけてみました。


Noctilux 1:1 50mm E60

築百数十年の古民家の小窓から望む、落ち葉が積もる古い瓦屋根。
秋の日差しのせいか落ち着いた風情が心を落ち着かせてくれます。





Noctilux 1:1 50mm E60

田舎町にある懐石茶屋とは思われぬ、見事な“ちゅうじき”に正直、感激させていただきました。

やっぱり、これですよね、、これ、重厚長大。
もう、官憲の目を盗んで公道を飛ばすのもバカバカしくなりました。
軽くて小さなクルマは、もう卒業で良いのかもしれません。




Elmarit 1:2.8/24mm

612 Scagliegtti  誰が何と言おうと、OGの一番好きなFなのであります。
巨大なエンジンを載せながら、シャシの前後バランスを保とうと思えば、
長大なホイールベースが必要となるのは自明の理。
落ち着いた内装と、品の良いテールのデザインに心惹かれます。
軽井沢新棟が完成した暁には、このクルマで出かけてみたい、、夢です。

がっ、夢が儚くも散る、最大の問題点。

このクルマ、何と、信じ難い事に、フロアーまでもが真っ白なアルカンターラ張りなのでありました。
前オーナー様、いったいどういった了見で、人工とはいえフロアーに白いスエードを張ろうと思ったんでしょ?
泥まみれになるに決まっている軽井沢には行かれるはずもない、いや、箱根にすら行かれない、
都心走行、あるいはお飾り専用の床の間グルマなのでありました。(苦笑)

 

 

あっ、で、Scagliettiと比較検討中の対抗馬はこちら↓ 1600ccのひし形マーク付きです。



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すでに10年を伴にした名車の誉れ高き993RSを、さらにこのまま持ち続けることで
自分のモータリングライフを終えてしまって、本当に良いのだろうか・・?

最近、少なからず恐怖感を覚えるようになりました。







雑誌やネットの画像を見た時の印象は、ちょっとノスタルジックなパイクカー?
ぐらいのイメージで、正直、あまり芳しいものではありませんでした。

ところが実際目の当たりにしてみると、これが只ならぬ美しさなのでありました。
ボディー全体の抑揚に意外なほど迫力があり、第一印象は“途轍もなくデカイ!”でありました。
ルーフ、フェンダー、ウィンドーワークの美しさは筆舌に尽くしがたいモノがあり、
すっかり魅せられてしまったのでした。

もう、すっかりその気になって、993RSの査定もしてもらって、
立派な見積書まで頂いてきました。

 

 帰って来てから、慌てて国内外のオーナーズブログを拝読しました。
イタリアンジョブ+ハンドメイド・・・・・ある意味、工業製品としては最悪の組み合わせかも。
走行中にフェンダーのエアダクトパネル脱落・・・・
落ちたパーツがフルカーボンボディーに当たり・・・・裂けた。・・・・溜息。。

なかなか、一筋縄では行かなさそうな感じですね、、残念。



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週末は、二週続きでアクアラインを越えました。

目的地は、知る人は知ってる、、木更津の老舗外車整備工場。
木更津の有名アルファロメオガレージや、ケータラムの輸入元として有名なK商会も
元を正せば、この整備工場と所縁があるそうです。

 

この工場の怪しい雰囲気、クルマ好きには刺激的でありました。

工場内の事務所に、何気にこんなクルマが飾ってあったりしました。
ちなみに、LHM等、総て仕上げ済み。
大人のスーパーカー、カッコ良しです。

本当の目的はこれ。
この工場の2代目社長(ちなみに米国人)の愛車、XK-EのOTS。


ダングステン球に照らされたダッシュボード、素晴らしい雰囲気です。

ちなみに、私、LEDの色合いが大嫌い。
室内灯だろが、スモールランプだろうが、
蛍光灯色は雰囲気じゃないです。 (^^ゞ

乗せていただき、いささか戸惑ったことが一つ。
それは、ステアリング取付剛性の極端な低さでありました。
シートスライドさせようと思って、ステアリングに掴まったら、
グニャリと曲がりそうなのでした。

コイツは、想像していたほど、素敵な乗り物ではないかも・・・・・!?
偽りのない、正直な感想でありました。

気を取り直して、、木更津の、これまた老舗コーヒ店“ブラジル屋”へ。
白梅が飾られたフレンチコーヒー、なかなかお目にかかれない逸品でありました。

コーヒーの後は、アクアラインを戻って、羽田空港で寄り道。
予約なしの飛び込みだったのに、めでたく窓際コーナーテーブルへ案内!!


リーズナブルな価格なのに、十分に美味しい鴨のローストをいただいて、
彷徨える老夫婦のバレンタインナイトはふけていったのでした。(笑)

んーーー、XK-Eは、、厳しいかもぉ。
やっぱり、ファインチューンドのロメオがベストなのかーーーー?。



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仕事の合間、会社の近くのショップで素晴らしい個体に逢って来ました。

740kg、138ps(SAE)
おーーー理想的なスペックです。

ドライビングポジションも完璧。ステアリング/ペダルの位置関係は申し分ありません。
大径2連メータが泣きたくなるくらい素敵な雰囲気。

内外装はイマイチの仕上がりではありましたが、
どうやら、機関、足回りは極上のようでありました。
昔からの憧れでもありますし、価格的にも欧州の相場よりも安く、
納得いくものでありました。
だが、しかし、泥沼が待っている予感がひしひしと。。



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Dinoが工場入りして、早10年が過ぎ去ったようです。(^_^;)

フォーミュラに乗ったことで公道用の自動車に対する情熱が急速に萎えてしまったことが、
拙ブログスタートの切っ掛けとなりました。

そもそも、フォーミュラに乗るに至る最初の切っ掛けは、
993RSを手に入れたことでした。

そもそも、そのさらにそもそも、993RSに乗るに至る切っ掛けは、
Dinoが手元を離れ工場入りした事で、モータリングライフが手持無沙汰になった事でした。

ですから、思い返せば長い話ではありますが、
Dinoのレストアーも、なかなか感慨深いものなのであります。

さてさて、Dinoレストアー開始10年を記念してというわけでもありませんが、
そろそろ、本気で“上がり”クルマについて考えてみようと思います。

以前にも書いた通り、“上がり”の漠然としたイメージは下記のようなところです。

「まず、日常に使えて、かつ非日常を味あわせてくれること。
 仕上がってしまったクルマではなくて、
 人生と同じように、日々、進化したり、退化したり、
 時の移ろいと共に、良きにつけ悪しきにつけ
 クルマの状態が変化する可能性があること。    
 冷徹過ぎて全くご機嫌が変わらないようじゃ、
 長い付き合いなんて出来やしませんから。
 かと言って、気難し過ぎないこと。
 ついでに、一般公道で、常にとは言わないけれど
 いざとならば、ある程度長時間にわたって全開走行が出来ること。
  そして、何より、乗るたびに飽きることのない感動が有ること。」

なので、自動車ヒエラルキーの頂点に立つ車を持つということとは、
全く次元が異なることなのです。

上がりのクルマは、やはりこれなのかな?と、、、おもったりします。
エンジンの歌声に文句はありません。
フロントフェンダーの盛り上がり具合といい、容姿も満点あげちゃいます。

デイトナ、カッコいいです。
250ショート、さらに凄いです。
でも、DinoはDino。

ご機嫌良く走ってさえくれれば、、、最高なのですが。
素性が悪すぎたせいか、これがなかなか難しくって。

それを考えると、やはりSU付き英国車が丁度良いのかもしれません。
多少、御機嫌が変わることはあっても、Dinoのように突然、昏睡することはないでしょう。
故障しやすいイメージとは裏腹に、基本は骨太・頑丈ですものね。

「MGA twin camで、スピード出してみなよ、、操縦感覚なんて最高だぜ!!」
まぁ、超訳すれば、こんなところでしょうか。

フレキシビリティーと繊細な操縦感覚、これが英国車の味わいの最たるところで、
そのことは、9年間乗ったXJ-Sでも十分に味わうことが出来ました。

さぁ、話の落とし所が見えなくなってしまいました。(笑)
今のところ、Dinoほど神経質でもないけど煽情的ということで、
ウェーバー付きアルファロメオ、SU付きXKが候補といったところでしょうか。
なかなか、悩ましい問題で正解に至るには、まだまだ時間がかかりそうです。

最後に自動車ヒエラルキーの最底辺に位置するであろうクルマ。
ただし、1951年、名古屋は中野自動車工業の工場を走り出た時の
感動たるや、さぞや大きかったであろうことは想像に難くありません。
その情熱や感動の瞬間が羨ましい。。 




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この記事は、ta_Z8さんの“あがり。”について書いています。
http://minkara.carview.co.jp/userid/10768/blog/16233244/

こういうのを、トラックバックというのでしょうか?(よく分かってません)

「あがり」のクルマについては、ta_Z8のところにコメントした通りです。
別に超高性能である必要はありません。
ただただ、情が通うというか、愛せるというか、
そんなところが大切なような気がします。

ある人にとっては、GT3であったり、Enzoであったり、ある人にとってはS600であったり、
まあ、当然、千差万別、人其々なわけでありますが、
私の場合には、ヘッドライトを「お目め」にたとえた顔付も重要であったりします。
我が家のポルシェ2台も、Dinoも、基本、丸目です。

今は、こんな「顔」が気になって仕方ありません。






懐古趣味と言われれば、それまでですが・・・。


クルマの進化過程、100年の中で、この優しい顔が流行った辺が、
一番、美味しい時期だった様な気がします。

現代のクルマは、もちろん、高性能で安楽ではありますが、
使うに使いきれないハイパワー、
楽しむに楽しめない、電子制御で去勢された操縦性、
クルマが白物家電に例えられても、致し方ないかもしません。

より高性能を目指し、かつ万人に安全を提供するために進化してきたのに、
その結果、若い人たちに、そっぽ向かれてしまうとは、何とも皮肉なお話ではありますなぁ。



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その昔、モデルチェンジといえば、それはそれは血沸き肉躍る大イベントでした。

モデルチェンジ・・・
大幅な性能向上、デザインも劇的に未来的に進化することと同義でありました。
(ごく一部の例外もありましたけど)

ところが最近のモデルチェンジときたら、
性能的には、ほぼ飽和状態で、どうでも良いくらいの向上シロしかなく、
デザインに至っては、過去に対するオマージュだけで商売になる始末。

しかし、ここへ来て、気になるクルマが続々と登場して来ました。


その.1

Tesla Model S
デザインのアイディア自体に新鮮味はないけれど、米国製としては出色の出来。
電気自動車で、0-100km 5秒台 航続距離480km。
もちろん、内燃機が好きだけど、ゼロ発進トルクが最大トルクという
電気モーターならではの特性を体験してみたくなります。


その.2

Carbon Motors E7
米国お巡りさんの時期戦闘マシン、受注は1万台越えだとか。
理屈抜きにカッコ良い。
超強力ターボディーゼルにスペースフレーム構造。
逃走車両への体当たりなんて、どってことない超剛性シャシなんでしょう。
観音開きのドアーヒンジはアルミの塊!

10年後は米国車の時代でしょうか? まさかねぇ。


その.3


http://www.jaguar.com/gl/en/#/allnewxj/gallery?id=94283

2010 Jaguar XJ
やっとのことで、1968年にデビューしたXJデザインの呪縛から解放されました。

今回のモデルチェンジは確実に新しくなったし個性的。
先日試乗したXFの出来から想像するに、これは期待大だと思います。

早く出てこないかなぁ、、新古車 (爆)



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地元のAUDIディーラーからの招待状、本日までS-carの一気乗りが可能のとのこと。
乗り心地が極悪な996cabとレンジを手放して一台にまとめるという、
無謀で荒唐無稽な乗換計画、、AWDで、スポーティーで、荷物が積めて、ついでにオープンエアー!!
そんなクルマあるわけないけど、比較的、理想に近いのがS-Carかもしれません。


これは、ダメでした。ヤンチャ過ぎて。
非線形スロットルの感触から、敏感すぎるキックダウンスイッチから、
タイヤのパターンノイズから、、
すべてにおいて元気が良すぎる感じに違和感を感じました。


A5のカブリオレは、来月、さっそくお目見えとのことで楽しみではあります。
どんな乗り味かを確かめるべく、A5のベースである3.2LのA4に乗ってみたのですが、、

全く個人的な好みからいって、たぶんA5カブを選ぶことは無いだろうなと感じました。

で、本日の白眉。
感激のあまり画像を忘れました。

あらためて、長時間にわたって乗ってみると、良いクルマ感が素直に味わえました。
スロットルの性格付けから、足回りの動き方、ステアリングの感触、ブレーキのコントロール性、
インターフェース全ての繊細さがS6とは別格で、
さらには現行モデルの初期生産型A8に乗った時の記憶を紐解いてみると、
S8というクルマ、以前のA8とは全く別のクルマと思えるほどの進化ぶりなのでありました。

もしも、S8・アバント・カブリオレ(って、どんなの?)があれば、2本出してでも欲しいです。。(笑)



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最新事情2と言っても、最新事情1は2006年1月のエントリーですので
なんと3年ぶりの更新なります。

先日の房総ツーリング、さすがに男の集まりだけあって、
ナビ搭載車はほとんど見かけませんでした。
気ままなB型人間が多かったせいか、迷子が続出。
しかも誇り高きB型、だれも自分が迷子になったなんて思わない、
自分は正しくて、他の人間が迷子になっただけだと信じているようでした。

斯くいう私も、気が付けば単独行になってたわけですが、
ナビ無し、地図無しでは、さすがに不安になりました。
昔は、九州だろうが東北だろうが、地図無しでどこへでも行けた筈なんですが、
年のせいかしら、コンパスの性能が落ちてきたみたい。

そこで、今回、ロータス&993RS用にポチッしたのが
コチラの“ナビ付きレー探”です。
http://www.yupiteru.co.jp/products/yera/feature.html

早速、レンジローバーに仮搭載してテストしてきました。

<ナビゲーション>
東京郊外から神奈川郊外までの往復80kmほどの旅程。
コース選択は完璧でした。トンネル2つを除けば、
GPSが途切れることもありませんでした。
全体的性能は、一昔前のDVDナビと同等、あるいはそれを凌駕するほどで、
オマケの領域を遥かに上回る性能と言えました。
ちょっと驚かされたのが、裏道性能。
地元タクシーしか知り得ない我が家近辺の住宅街裏道。
996のHDDカロナビを含めて、今までこの道を選び出したナビは存在しませんでしたが、
なんと、今回のレー探ナビ、一発で正解を選び出したのでした。

<レーダー探知>
冗談のような話ですが、今日いきなり救われました。
今までのGL-760が単純に「カーロケ受信しました!」としか教えてくれなかったのに対し、
コイツはカーロケの遠近を伝えるばかりか、
「カーロケ、平行追尾注意!!」と教えてくれます。
環八内回り、上記の大袈裟なアラーム音に促されて、
周りを見渡すと、何と、右後に、黒インプの覆面が張り付いていたのでした。
ちなみに長男がココで捕まってます。(^^ゞ

実際には、このコクピットで使用されるので、あまり見ないと思いますが、、

<ワンセグ>
都内の郊外を走る分には、内蔵アンテナを伸ばす必要すらありません。
十分なクォリティーで、途切れることなく視聴することが出来ました。

4.3インチのポケットナビ+ワンセグ、それにレーダー探知機クレードルを合わせて
たったの4.5諭吉!!!

これって、凄いことだと思いませんか!?



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旧?TRCのメンバーのかさじ、やん坊♪とともに、新しいロータス仲間のツーリングに参加してきました。
久々のツーリング、本当にメチャクチャ楽しめました。
東京は凍えるほど風が強かったのに、
さすがは房総、花咲き乱れ、春を思わせる素晴らしい陽気で、
千倉辺りでは、ちょっと暑いくらいでした。


ロータスなツーリングにも拘わらず、協調性の無い我々、ロータスを持っているのに
それぞれ思い思いのマシンで参加させていただきました。

かさじは最近手に入れた、走行170kmのModena(プリウス並みに静か)、
やん坊♪は車重800kg台を誇る、御年40年近くになるナロー、
そして、σ(^^)は思うところあって久々の993RS。
ロータス友達のえぐっちゃんも、R35GT-Rと入れ替えで手に入れた
程度抜群の930 turbo lookで御参戦。

リペット止めのオバフェンが超カッコイイやん坊♪
房総のワインディングは信号は無いは適度な直線はあるし言うこと無しです。

この直後、やん坊♪号がツーリング幹事の先頭車両を追い抜いて
房総?開始、、途中、一般道にもかかわらず3rdが吹け切ったのは、
ここだけの話です。

さぁて、本日の問題車両。
大試乗会? 大商談会です。

シマヤのoyajiさんが持ち込んだ、Elise SC(スパチャー付き220馬力)。
イケヤのドッグミッション(もちろん超クロース)とシーケンシフターver.2が付いてます。

前エントリーでワイドレシオが良かった!なんて言った舌の根も乾かぬうちから、
コレには、すっかりやられちゃいました。

素晴らしい感触で、瞬間的シフトチェンジが可能です。
何よりも、クラッチを踏まずにシフトアップできることが最高の快感につながります。
駆動が途切れる時間がありません!
本当にフォーミュラ隼に比べても遜色ないくらいです。

短い直線とコーナーの組み合わせでしたけど、ギアーを3段も使えます。
春光溢るるワインディングで、意味無くシフトダウン、シフトアップを繰返していたら
恍惚としてしまいました。

サーキットで、フォーミュラ隼に勝る快感を与えてくれる車は、
そう滅多やたらにあるもんじゃないですが、
所詮、サーキットの中だけの話です。

今回、試乗させていただいたドッグ&シーケンのスパチャーエリーゼ、
ある程度のアンチクラッシュマージンを維持しつつ、
公道上でこれ以上の快感が得られるクルマは、
ほか無いんじゃないかと思いました。

普通のシンクロミッションとシーケンシフターを組み合わせた動画
(シンクロミッションなのでクラッチを踏んでいる分、ちょっと遅いです)
http://www.ikeya-f.co.jp/images/wmv/elise-true.wmv

ドッグミッションとHパターンシフターを組み合わせた動画
(ドッグなのでシフトアップでクラッチ踏んでません)
http://www.ikeya-f.co.jp/images/wmv/exige_dog01.wmv

ドッグ+シーケンの動画はないみたい、撮っておけば良かったなぁ~(^^ゞ



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