新婚の頃から30年間の長きに渡って活躍するOster社製ブレンダー。
間抜けなことに大事なシリコン製パッキンをフルーツと一緒にミキシングして粉砕してしまった。(笑)
さぁて、困った。
さすがに30年前の家電パーツなど手に入るはずもなし・・・
ダメ元でwebをサーフしてみると、
これが何と、Oster社は50年以上前の製品でも
その交換部品のすべてを供給してるじゃないですか!!
パッキン、刃の切れ味が落ちているかもしれないブレード、
そして、ちょっと欠けてしまったガラスジャーの換えを求めて、
千葉県は船橋まで出かけてみました。
いやいや、本当に楽しませていただきました。
子供の頃に目にした、眩いばかりの舶来品のデッドストックモノから
今回のようなビンテージ物の補修パーツまで。
話し好きの店主と過ごす時間は、良いワインの芳醇な香りにも似た
深い味わいが在ったのでありました。
今回、手に入れた交換部品、当り前ではありますが
我が家のブレンダーに、ちゃんと、ジャストフィットしたのでありました。
ふと思い出して、40年前の愛機を引っ張りだしてみました。
Osterizerは、れっきとした現役機だから交換パーツが供給されているのは
理解できるところではありますが、
その役目をPCに完全に取って代わられたタイプライター、
さすがにolivettiの交換パーツは無いだろうなと思ったけれど、
驚く無かれ、インクリポンからキーまで、総てのパーツが入手可能なのでありました。
さらに付け加えると、数十年ぶりに動かしたにも拘らず、
乾いたインクリポンは、現役時代に遜色ないハッキリした
美しい印字を見せくれたのでした。
工業製品として、その精度を疑われがちなアメリカとイタリア。
しかしながら、米伊、両国の「製品」に対する態度が、
想像を超えて真摯であろうことを知ったのでありました。