OG's Family Chronicle & Diary 
Formula H,AlfaRomeo 8C Competizione,996Cab,RangeRover
 



6月14日
モータースポーツを離れて幾星霜。
何と、この期に及んでフォーミュラ復帰を果たしました。

競技の段取りが見えたのが、たしかGW前だったでしょうか。
国内初となる公道を閉鎖してのヒルクライムレースが現実の物となりました。

公道閉鎖が意味するところ、即ち、ナンバー無しの非登録車両に公道を走る機会が与えられたということ。
これは車好きにとって、あるいはモータースポーツ好きにとって、究極の夢とも言える出来事です。

当然の事ながら、命を賭してでも出場しなければ、一生の後悔に繋がることは明白であります。
早速、しばらく放置していたフォーミュラの現況確認をお願いしました。
ミッションのO/Hを要するかもしれないけど、あとは洗車して軽整備で行けるだろうと高をくくってたんですが
これが大きな勘違い。嗚呼、全くの浦島太郎状態、最後のレースから何と何と9年の時が流れていたのでありました。

 



ブレーキダメ、マフラーダメ、サスペンションダメ、くず鉄一歩手前、、、その老化の様は驚愕ものでありました。
さっそく、まずは見付け出すことが出来た新品ミッションの手配、新品エンジンの製作と、かな~りの大仕事になってしまいました。
7kmの山道を数本、登るだけ、そして何より、梅雨入り後の日程、はたして投資に見合うだけのプレジャーが得られるのだろうか?
さすがに心配になりました。 



 

 

 

 

もちろん、いろいろと紆余曲折は有ったわけですが、1ヶ月という短期間でレストアーは間に合いました。

あとは梅雨のさなかの高峰高原、真夏でさえ、霧、夕立が多いという典型的な山の天気、
口さがない仲間は、「この雨の中、フォーミュラを走らせるなんて、辛いだろうなぁ!」


さてさて、当日朝~、、予定通り、いつも通り、梅雨の合間の奇跡的ドピーカン!! ワッハッハッ 

長いモータリングライフで、何とこの私、レインのレースを経験したことがないんでありますよ。 (^^)v



 
今回もまた、高校1年生からの腐れ縁? モータースポーツ親友のN氏とエントリー。
サポートはいつものEが鈴鹿でレースということで、筑波サーキットのメッカさんにお願いました。
ここだけの話、鬼監督と恐れられるOさんがいらっしゃれなくて、ちょっと気楽だったりました。^^;

 



©Pooky


9年ぶりのフォーミュラ用レーシングスーツ、お腹を引っ込めて強引に着込みました。
ウェストのベルクロについた日の丸が右にズレたのはダサかった。^^;

 



あらら、レーシングスーツをごまかすことが出来ても、マシンは許してくれませんでした。
シートは発泡ウレタンで自分の体型を型取りして作ってます、はい、モチロン9年前の私用、キツイったらありゃしない。
5点式シートベルトのウエストは10センチばかり延長する処置が必要となりました。(・∀・)

 



今回のイベントの素晴らしいところは異種格闘技であること。
フォーミュラー、箱車のレーシング、サイドカー、クラシック、そして何と現役2輪のGPマシン。

 



こちらが、スタート地点の風景。
レーシングカーは最小回転半径がデカイくUターンが出来ないので
各クルマ、クレーンで吊り上げて方向転換していただくという完璧な運営ぶり感銘いたしました。
正直、実用面より、スタードライバーにでもなったような錯覚を味合わせていただけて嬉しかったのでした。

ヒルクライムコースは7キロ強、わたくし共のチームはヒルクライムのレギュに従って溝付ウェットタイヤ、
さらには、スプリント時代のレギュにも従っていて、何とタイトコーナーの登りというのにノンスリップデフもなし、
残念ながら、会心の走りとは行きませんでしたが、他チームのスリックタイヤ、ノンスリ付きに、
遜色ないタイムが出せたことで十分に満足できたのでした。 

 

 

ヒルクライムすれば、当然、スタート地点まではまた降りなければなりません。

 

 

40年近くにおよぶモータリングライフで、このイベントが『最良の一日』であったことは間違いありません。
7km×3本のために投資した額は、到底、白状できませんが、、数千万円のスーパーカーよりも遥かに価値があったと感じました。
走行中、10,000rpmの隼エンジンの咆哮とワインディングロードを軽量フォーミュラで走る恍惚感に感極まって、
ヘルメットの中で、何度も悦楽の叫びをあげていたことを白状しておきましょう。 

もし、来年も参加が許されれば、スリック+ノンスリで1分のタイムアップを果たしてみせましょうぞっ!(笑) 






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