2016 年 5 月 12 日 ( 日 )
第32回全日本学生選手権個人ロードレース
出場選手:中西健児 ( 政策 4) ・宇佐美元基 ( 社 2)
出場者総数: 165 人
出走時間: 8 時 00 分
競技距離: 181 ㎞
結果: 5 位 中西 (53 位中 )
DNF 宇佐美
【前日準備】
前日に試走・受付をすませ就寝。 ( 山中荘・会場まで 20 分ほど )
前日ミーティングの時点で補給について選手から聞いておく。
中西からコーラ 2 本・経口補水液 2 本を受け取り、宇佐美用に常温の水を用意。
【当日出走前】
当日 4 時半~ 5 時過ぎにかけて各自起床。
6 時半に会場につき、車を止めた横で選手はアップ。
選手たちのそばにサポートひとり・監督会議と場所取りにサポートひとりをあてる。
ローリングスタートでなかったため、クラス 2 の選手が前方で出走するためには場所取りが必須であった。
もってきていた台車で場所取り。
補給地点の場所取りも早朝から始まっていたため、クーラーボックスと監督イスで場所取り。
他大学の横断幕がとりわけ目を引いたので、その隣に場所を確保し、
「○○大学の横で補給します。」とあらかじめ選手に伝えた。
レース中盤までに有力選手のアタックがきまるよ、との情報もいただいた。
朝早いこともあり非常に肌寒かった。アップオイルの持参必須。
クラス 1 中西は、去年の個人ロード 10 位以内のシード選手の後ろから出走。
宇佐美の緊張度合が普段よりも重度であるように感じた。
久しぶりのロードの試合であったので無理もない。
クラス 2 グループ前方から出走。
【レース展開】
1 周目終了時点で、須尭選手 ( 京都産業大学 ) 、吉田選手 ( 日本大学 ) 、
山本選手・石井選手 ( 鹿屋体育大学 ) の逃げ 4 名のグループが形成された。
メイン集団中間に中西、後方に宇佐美。
3 周目、宇佐美は集団を離れ、メイン集団 1 分後を 6 人ほどのグループで走行。
先頭 4 人とメイン集団の差は 5 周目完了時点には1 分ほどまで開く。
メイン集団からの飛び出した選手が追走する動きも見られたが、パンクにより後退を余儀なくされ、
5周目までは先頭の顔ぶれに変化なし。その間中西は安定してメイン集団前方を走行。
5周目終了時、スタートライン地点でメイン集団から飛び出した8 名の追走集団が確認される。
その後もまた別の4人ほどがメイン集団から飛び出し、そのグループに中西が属していた模様。
またこの周回折り返し付近で宇佐美が落車し、本部へ車で輸送される旨を知らされる。
宇佐美、この時点で DNF 。
6 周目終了時には先頭グループは 16 名ほどにまで増え、その中に中西を確認。
先頭とメイン集団の差はこの周回で一気に 20 秒ほどまで縮まったものの、
その後はまたレース終了までじわじわと開いてゆく一方であった。
10 周目、先頭集団が活性化、冨尾選手 ( 鹿屋体育大学 ) が単独でアタック。
11 周目終了時、アタックを決めた冨尾選手の 30 秒後を中西らの先頭グループ 17 名、
そのまた 30 秒後にメイン集団から抜け出した 10 名ほどが迫る。
この後先頭グループから漏れた選手が追走集団に飲まれ始める。その 3 分後にメイン集団が続く。
14 周目で、冨尾選手を追走の 14 人が吸収。
14 周目終了時点では先頭集団・メイン集団から飛び出した追走グループ 4 名・メイン集団という
大きく分けて3つの走行グループが形成されていた。
15 周目で先頭グループからの 4 人の飛び出しが確実なものとなり、走行グループは一時、
トップ争いの 4 人・中西属する先行グループ10人・追走グループ・メイン集団の 4 つに分裂。
野本選手・松本選手(明治大学)安田選手(京都産業大学)徳田選手(鹿屋体育大学)らトップ争いの 4 名は、
中西属する先行グループと 45 秒ほどの差をつける。
メイン集団からの追走グループが合流したのか、先頭グループの人数が大幅に増したかのように思えた。
この先行グループの中から、中西含む 4 名
( 岡本選手(日本大学)小林選手(明治大学)孫崎選手(早稲田大学 )) の新たな追走グループが形成された。
結局、先頭の 4 名・中西ら追走の 4 名という構図はレース終了まで動くことはなく、
また既にこの時点でメイン集団と彼ら 8 人とのタイム差も揺らぎないものとなっていた。
16 周目終了時点では、先頭の 4 名と中西ら追走グループとの差は 1 分 25 秒。
17 周目終了時点では、その差 1 分 10 秒。
タイム差の縮みはストップウォッチを見ずとも体で感じ取れるほどであったが、
これ以上は先頭と追走の差が縮まることはなく、中西は最終的に追走 4 名のグループのメンバーと5位争いをすることとなる。
登坂ゾーンに差し掛かり、残り 500 メートル地点で中西がアタックをかけたとのアナウンスが入る。
6 位の小林選手とタッチの差で、中西ゴール、 5 位、その差 0 秒。
【サポート】
・補給
11 周目 中西 コーラとゼリー補給
15 周目 中西 経口補水液補給
18 周目 中西 水補給失敗
19 周目 中西 水補給失敗
・フィニッシュ地点は約1キロの登坂コースの上!ラストの補給が終わった瞬間に、
ゼリー2種とコーラ・アクエリアス・水の入ったボトル3種を持ってダッシュ。
ギリギリで間に合う距離。サポート陣は覚悟されたし。
・補給の際は、目立つ服装を!今回の補給地点では横断幕や部旗の設置も可能であった。
持参を考えてみてもいいかもしれない。
至らぬところは自分でも多々認識できるものの、
今の自分にできるサポートはやりきったと久しぶりに言える試合でした。
去年は、中西さんのレースをサポートすることが多く、本来の実力を発揮できずくすぶっている姿を見ていました。
今シーズン、個人ロードタイムトライアルで1部に昇格し、また今回の試合でも自身の力を遺憾無く発揮する姿に、
おこがましいながらも1マネージャーとして大いに喜びを感じます。
ロードの試合が久しぶりだ。とスタート前にガッチガチだった宇佐美ですが、
落車がなければもう少し走れたのではないかと、悔しい思いをのぞかせていました。
ロードタイムトライアルの後のミーティングで彼の選手としての意識に前向きな変化が見られました。
これからの成長に引き続き期待したいです。彼に対して、期待していないときがないです。
入部した時よりもサポート陣の全体数が増え、今の私に求められるのは、
自分がサポートとして学んだことをいかに引き継いでいくかを考え、行動に移すことであります。
その一環のつもりで今回の試合レポートは、いつもよりもサポートについて事細かに記述しています。
自分がピヨピヨの1回生のときに知りたかったであろう内容を詰めたつもりです。
引き継ぎがうまくいけば、後輩は私たちよりも高いレベルからスタートをきることができます。
その積み重ねが、ひいてはサポートの質の維持・向上の達成に繋がってゆくものと考えています。
今回の遠征でサポートの相棒であった宮地。
安定感抜群の運転・サポート・写真撮影、本当に助かりました。ありがとう。
追走
ゴールする5秒前
はにかみ
ずっしり
3回 松本瑞希