蠅との闘い

2005年05月03日 | タヒチ生活
木の下で涼んでいると、水しぶきがかかる事があります。
雨かなーと思って空を仰ぐと晴天。
最初はなんだか分からなかったのですが、なんとこれ虫がおしっこをしていたのです。
おしっこと言っても成分は水で、汚くはないそうなのですが、虫から出てくると思うとやっぱり気持ち悪いです。

この虫タヒチではムッシュ・ピーッスーズ(ションベン蠅)と呼ばれています。そのままじゃん....

もともとタヒチに自生していた虫ではなく、誰かが内緒で持ち込んだ植物にくっつかってやって来たと言われています。ポリネシア内の島どうしでも植物を持ち込んだりするのは禁止されているのですが、いるんですね持って来ちゃう人が。

こうしていつの間にか大量に発生したションベン蠅(我ながら汚い言葉だなぁ)が、木々にはびこり民家にまで入ってくるようになりました。
家も毎晩10匹以上やって来ます。明りが好きなようで、テーブルランプをつけるとすぐに来ます。弱い虫で翌日には死んでしまうのですが、毎日掃き掃除をしても翌日には床に死骸が転がるので嫌になっちゃいます。

料理をする時も注意が必要です。煮物の中に落っこちたら堪りません!

そんなわけで、タヒチ政府も蠅退治の方法を思案していました。
1つ上がっていた案が、天敵の小さな蜂を輸入して放すと言う方法。でもこれだともしこの蜂が新たな害虫になってしまっては素も子もありません。
そこで、害が出るかどうか調べてから放つ事になっていました。

そして今日ついに放たれる日が!
小さな小さな蜂が試験管の様な容器から羽ばたきました。

果たしてションベン蠅は絶滅してくれるのでしょうか?
お掃除のお手抜き度もかわってくるので、小さな蜂君にはぜひともがんばってもらいたいです。