作品紹介・あらすじ
行く当てのない女達のため土から生まれた不動明王。悲劇に見舞われた少女の執念が生んだ家族を守る人形。描きたいものを自在に描ける不思議な筆。そして、人ならざる者たちの里で育った者が語る物語。
恐ろしくも暖かい百物語に心を動かされ、富次郎は決意を固める──。
第一話 青瓜不動
第二話 だんだん人形
第三話 自在の筆
第四話 針雨の里
読書備忘録
おちかが産気づくのを待っている大変な時に語り手を迎えていいのか?と思っていたが、恐ろしい話、忌まわしい話を語るものではないという事で迎えたいのは、歳は若くはないが婆様でもない頃合い、で背中には・・・いねが話すお奈津のことに・・・「青瓜不動」のお話でした。
このお話がいちばん好き!
「自在の筆」は壮絶だった。
おちかは無事母親になりお子は小梅と名付けられた。
もうちょっと怖いのが好き。