函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

憲法メルトダウン

2024年03月17日 14時45分21秒 | えいこう語る

▼我が国は「司法・立法・行政」この三権が分立し、権力が単一の機関に集中することによる、権力の乱用を抑止している。

▼三権分立で、人民の権利や自由の確保を保障する、システムが機能することにより、国家の安寧が保たれている。

▼国民ならこの内容は、ほとんど理解出来ている。だが国民の代表である国会議員が、理解できていないようだ。

▼政治活動費の脱税問題で「政倫審」に招致されているにもかかわらず「自分は一切知らない」という。何にもしていないなら、出席する必要はないはずだ。

▼だがその犯罪の現場?に居た者が、知らぬ存ぜずでは、司法はいらない。だが検察も起訴しないので、司法も判断できないでいる。

▼ということは「政倫審」を開催すること自体が、意味をなさない。そこで「知らぬ存ぜず」がまかり通るのであれば、国会そのものが「茶番劇」で、国民には無意味に見える。

▼終いには首謀者とみなされる元総理・森喜朗の出席まで、キシダ総理は踏み込んだ。森が首謀者だと認めたようなものだ。

▼森的な古い自民党を解体しようとする、キシダ総理の心の隅にある発言なのだろう。この発言が、キシダ総理の支持率UPに影響するかもしれない。

▼森は高齢を理由に、出席はしないであろう。あまりにもしつこく求めれば、心身の状態が芳しくなくなったと、入院するに違いない。

▼森喜朗は、東京五輪の運営委員長だった。誰が考えてもでたらめな資金運営をするだろうと、思われていた人物だ。それを承知でシンゾウが選んだ。

▼結果はあの始末だ。だが森はどんな問題でも「自分は指示していない」と、厚顔無恥を貫くだろう。

▼ベテラン自民党員の得意技は、周囲を包み込む「阿吽の呼吸」だ。その場にいた者が「言った覚えはないし、誰が言ったか知らない」という空気の読みだ。

▼まして政治活動費など「指示した覚えもなく、見たこともない」というが、自民党議員の‟議員魂”だ。

▼全く知らない者を陥れるのは、法治国家とは言えないと、見栄を切るだろう。盗人猛々しい、戦後からまったく変わらない、自民党の臭い芝居だ。

▼これらの人物は、司法の名にかけてあの世に行く前に、刑務所に寄ってからにしてほしいものだ。

▼森喜朗には会ったこともないが、あの顔と目つきが嫌いだ。戦後自民党の政治家のダークな部分を、すべて固めてできた人物に見えるからだ。

▼我が選挙区の故佐藤孝行衆議員に「小渕総理の後は誰だろう」と私が聞いたことがある。「どんぐりの背比べよ」と笑った。あの顔は悪代官そのものの、いい顔!に見えた。

▼だからどんぐりには悪いが、私は‟森”をどんぐりだと思っている。どんぐりは熊の好物だ。森の中で熊に食べられればいいと、ずっと思っていたからだ。

▼森喜朗について、ずいぶん脱線してしまったので、急いで軌道修正しよう。次は同性婚問題だ。

▼14日札幌高裁で『同性婚を認めぬのは違憲』という判決が出た。憲法第24条(婚姻は両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本とする)のに反するというものだ。

▼同性婚の容認は世界ではごく普通だ。我が国でも国民の中には容認派が多い。それに対しキシダ総理は「政府としては憲法に違反するものではないと考える」と答えた。

▼自民党内には右翼集団「日本会議」に属する議員がいる。それらに対する総理の忖度があるのだろう。日本会議と最も親しかったのはアベシンゾウだった。

▼政治家の右翼勢力は『男尊女卑』が身上らしい。さらに国民を下目に見る傾向が強いのも、自民右派勢力の特徴に思える。

▼キシダ総理も「敵基地攻撃能力」を主張し、「日・英・伊」共同で戦闘機を製造し、販売するという。戦争する者の本質は『男尊女卑』だ。

▼戦争で最大の犠牲者は「子供と女性」だ。ガザでの悲劇は目に余る。女性が半数いる政治体制なら、戦争は少なくなるに違いない。

▼我が国全体の女性議員の割合は「13%」程だという。戦争しない国にするために、女性議員の率を男性と同等にしなければならない。そうでなけれ『男尊女卑』など、解消しないからだ。

▼というが、私自身が「男尊女卑派」に入る。我が家の裁判長である妻が、そう判決しているからだ。それについて私が「そうでない」と主張しても、上告は認められない。

▼私が『男尊女卑』だという理由が、自分でもよくわからない。そうだとしたら、戦後まもなく生まれたことに、理由が潜んでいるようだ。

▼私と同世代の女性たちも、男性からは「一歩下がって」という意識があるように思う。母親の体内で教育されていたせいかもしれない。

▼「体内教育」が『男女平等』であれば、それは、司法の判断を待たずとも、間もなく解消されるのかもしれない。時代は変化しているからだ。

▼そして「憲法第9条」だ。軍事費の「43兆円」増強。「集団的自衛権の容認」「戦闘機の製造と販売」など、9条が既にメルトダウンしている。

▼「9条メルトダウン」のデブリは、日本中に【戦争反対】という意識を、汚染させ消滅させるに違いない。

▼というわけで「政倫審」の報道をテレビで観て、我が国の政治に改めて失望感を覚えたが、同時に【憲法もメルトダウン】しているのではないかと実感した。

▼政治が乱れ過ぎているというのは、その背後で「国家の基本秩序」である、憲法の基礎も揺らいでいるという証左だ。

▼「阪神淡路大震災・東日本大震災・能登半島地震」。日本列島は地下から揺さぶられ、地上ではゴジラに踏みつぶされている現状だ。

▼【憲法メルトダウン】。そのデブリはなにがなんでも、取り除かなければならない。自民党のデブリは、2012年からのアベシンゾウ第二次内閣から、その屋台骨を支えてきた幹部たちだ。