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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

憲法改正へ同時多発テロ!

2019年05月05日 10時48分34秒 | えいこう語る

▼物騒なテーマを掲げたが、4日の北海道新聞一面の『20年改憲変わりない』・『日朝会談無条件で開催』・『沖縄からグアムへ海兵隊移転24年開始』という3大見出しに、驚いたからだ。

▼3日の令和元年の憲法記念日に際し、アベ政権が三ヶ所で、憲法改正へ向けての「同時多発テロ」を実施し、野党勢力を攪乱したという感じに思えたからだ。

▼この「3つの同時多発テロ攻撃」に対し、共同戦線をなかなか組めない弱体野党は、アベ政権の強気の攻めにうろたえ、対応策を練れず右往左往しているのではないだろうか。

▼だが「日朝会談」も「海兵隊移転」も、アベ総理だけでの解決は困難だ。やはり、トランプ大統領頼みだ。今月末にも新天皇最初の国賓としてトランプ大統領を迎える。

▼その時に「海兵隊問題と日朝会談」について、トランプ大統領に「それらが実現できるようにリップサービスをしてほしい」という、アベ総理の姑息な駆け引きが潜んでいるのではないか?。

▼来日時の大相撲千秋楽に、トランプ大統領を土俵に上げるというような大サービスを考えているという報道もされている。これも【国技の政治利用】ではないか。

▼『元号の政治利用』・『天皇の政治利用』・『国技の政治利用』。アベ総理の【三大政治利用】だ。憲法改正へ向け、着々と「政治利用作戦」を実施しているように見える。

▼【2020年には憲法を改正する】という目標達成のためには、ありとあらゆる国家的行事の「政治利用」を行うのではないだろうか。

▼その最大の行事は【2020年東京オリンピック】だ。なんといっても、オリンピックのサブテーマは【国威発揚】だからだ。それをアベ総理に仕切らせてはならない。

▼目前の決戦は「7月の参議員選挙」だ。野党が統一戦線を組めないようであれば【衆参同時選挙】という「野党壊滅作戦」の大勝負に出てくるかもしれない。

▼もしそうであれば「憲法改正の2020年実現」はますます可能性を帯びてくる。【アベ総理の口車に乗せられてはならない】というのが、戦争のない国を望む国民の、令和元年の「最大目標」かも知れない。

▼令和元年5月1日からまだ5日しかたっていないが、メディアが盛んにお祝いムードを演出しているが、それに反して気持ちが晴れない私だ。

▼昨日の午後、妻と二人で庭の満開の桜の木の下で花見を行った。たぶん庭に桜を植えてから、最も見事に咲き誇っている。

▼妻が一言「サグラダフャミリアだね?」とつぶやいた。私は「桜の下での家族」という意味かと理解した。半世紀近くも一緒にいると、ダジャレまで似た者夫婦になっていることに改めて気付く。

▼だが、アベ政権が長く続いても、決して馴染むわけにはいかないということを、五月晴れの満開の桜に誓った。

憲法施行72年と日本会議の台頭

2019年05月03日 14時52分53秒 | えいこう語る
憲法施行72年と日本会議の台頭
▼日本のメディアが報道を自粛?する「日本会議」。外国メディアはその存在を、次のように報道している。2015年の仏ルモンドは、アベ総理も所属し、1930年代の日本帝国主義を擁護する強力な超国家主義団体であると。

▼豪ABCは、日本の政治をつくりかえようとしている「極右ロビー団体」だと指摘し、米CNNは「アベ内閣を牛耳」っているとし、英国エコノミストは、日本のメディアの注目をほとんど集めていないと指摘する。

▼日本会議とは、1907年に右翼団体「日本を守る国民会議」と「日本を守る会」が合流して誕生した。前者は「元号法制化運動」などに取り組んだ。

▼後者は「宗教右派組織」だという。高名な僧侶や宮司、大会社の社長、学者などが名を連ね、1930年代に信者数300万人にも及ぶ「生長の家」なども参加している。参加している名前を聞いただけで、日本のメディアがタブー視するのが、理解できる感じがする。

▼上記は、ジャーナリスト青木理著【日本会議の正体】から抜粋させていただいた。あとがきで青木は「自分は基本的に日本会議の主張を好ましくないもの」だととらえているとしながらも、その言い分には真摯に耳を傾け、当事者たちの言い分や主張に関しては正確に紹介しなくてはならないという。

▼今日の憲法記念日には、護憲派と改憲派の集会が各地で行われる。日本会議は「美しい日本の憲法を考える道民の会の集い」を札幌で開催する。講演内容は【御代がわり天皇の祈りと憲】だという。

▼護憲派はというと「アベ改憲NO!守ろう5・3憲法集会」だ。どちらかと言えば私は日本会議の講演会に出かけたい。【令和】という時代を、先駆けて感じ取っているのは日本会議に思えるからだ。

▼今という時代、保守が憲法改正を唱えて革新的に見え、革新が護憲に回り保守化しているように見える。こんな【逆転な時代】だから、72年も一切変えなかった憲法を、変えようという勢力が新しく見えるのだろう!。

▼次はAI時代だといわれる。人間が本来持っている素晴らしい能力が、人工頭脳なんぞに負けてはならない。そのためにも、保守と革新、右派と左派の見分けを正確に判断できる能力を鍛えなければならない。そうでなければ世の中は、ますますアベ政治の思う壺にはまるからだ。

▼そのためにも「日本会議」という集団を、国民に理解させることがメディアの令和元年の使命であるように思う。そして国民も、今まで勉強してこなかった「日本国憲法」をしっかり学ぶ時期になったことを、自覚しなければならない。

▼店の庭の桜が満開になった。お客様がいなくなったら、妻と二人で花見をする。今日の私の講演内容は「靖国と桜」だ。妻が喜んで私の話を聞いてもらえるだろうか。

▼その妻が今朝、店の庭の桜の葉は「桜餅」をつくるには、葉が小さいと言い「小桜葉子!」などという、ダジャレを飛ばしていた。なんだか楽しい憲法記念日の花見になりそうだ?!。

押し付け「憲法」と押し付け「元号」

2019年05月01日 14時45分17秒 | えいこう語る

▼日本国憲法は、占領下において米国の草案を押し付けられたというのが、歴史が示す正当な判定だ。例え押し付けであろうとも『憲法第9条』が、水戸黄門の印籠的役割を十分果たし、戦争のない平和が続いたことに対しては、国民が納得するところだ。

▼日本国憲法は他の国とは違い、成立以来一度も変えられなかったことは「古い憲法」と揶揄されることもある。だが「戦争をしない国宣言」の【世界一立派な憲法】だから、変える必要がなかったという証左でもある。

▼憲法改正を目論む集団の本丸は『第9条』と言われる。『9条』を変えるということは「戦争ができる国」にしようということだ。それは戦争を起こした我が国にとっては【悪魔の選択】を、再びすることなのだ。

▼その頭目のアベ総理が発する【戦後レジームの解体】とは、戦争しない国であることを止めて国防軍を保持し、積極的な世界平和に貢献しようとする国に変えようという、なんとも矛盾した政略なのだ。

▼【戦争できる国】というのはどういうことかと言えば「国に反する言動は許さない」という国益優先の国にしたいからだ。極めて単純で低能な言い方をすれば、アベ総理はトランプ大統領にように、自分ファーストの主導者になりたいからだ。

▼そうであれば、自分の思うようなく国づくりができるからだ。自分より頭がいい憲法学者から、憲法解釈が間違っていると指摘されるアベ総理だが、憲法が改正されれば、憲法学者たちを頭が悪いと反論するに違いない。

▼アベ総理は米国から押し付けられた憲法を廃止し、自主憲法制定を叫ぶ。戦後長い間そのように考えてきた自民党は、59歳の戦後生まれの新天皇の世代に「憲法改正」を成し遂げるつもりだ。

▼そこで、新天皇の御代を象徴する「元号」を、憲法制定時にならい国民に「押し付ける」ことにしたのだ。【調“和”を持った美しい国づくりには、一定の命“令”が必要だ】という意味を持ったと憶測される元号だ。

▼こうして新元号は、憲法改正する時代を象徴する内容の【令和】としてアベ総理が押し付けた元号となったのだ
。私の【令和】に対する考えはこの程度だが、世の中は【令和】一色の祝賀ムードだ。

▼経済効果も相当なもののようだ。今回の改元と新天皇即位に対する費用は『166億円』だという。ステレス型戦闘機1機分程度ではないかと、誰も話題にもしない。それが我が国の象徴たる所以だからだ。

▼実はここに「憲法改正の落とし穴」が潜んでいるような気がする。国民統合の象徴である天皇の名を借りた「憲法改正」の動きを強化しようというのが『押し付け元号』の意味するところだからだ。

▼我が村の岬の突端に明治23年につくられた「灯台」がある。【令和】を祝福し灯台を開放し、見学会を催している。海産物の廉売もあるようだ。

▼我が村と天皇との関係を結びつけるものとして、唯一考えられるものとしては、明治天皇が明治14年に北海道御巡幸の折、村の沖を通られたということだ。もしかして、沖に向かって「令和元年・新天皇万歳」の行事があるかもしれない?。

▼中国文学者の竹内好氏は「この国には一木一草にも天皇制がある」といったが、どうやら昭和天皇の御代ばかりではなく、現在にも脈々と受け継がれているのを、アベ総理は察している様にも見える。

▼戦後米国は占領政策をスムーズにするため、昭和天皇の戦争責任を回避させた。それが【対米従属】の始まりらしい。アベ総理も「元号の押し付け」で、天皇をコントロールできるなどと考えているとしたら、戦前の軍部に近い考えになる。

▼ノンフィクション作家で、平成の天皇・皇后両陛下との面識もある保坂正康氏は、そんな動きを憂慮し「そうならないためには、われわれが天皇について論じることが大事」だと発言する。

▼【令和】元年は「憲法論議元年」と位置づけ、国民がどこでも憲法について論議するような普通の国であってほしい。それが【令和元年】の最初の日に、私も願うことです