▼物騒なテーマを掲げたが、4日の北海道新聞一面の『20年改憲変わりない』・『日朝会談無条件で開催』・『沖縄からグアムへ海兵隊移転24年開始』という3大見出しに、驚いたからだ。
▼3日の令和元年の憲法記念日に際し、アベ政権が三ヶ所で、憲法改正へ向けての「同時多発テロ」を実施し、野党勢力を攪乱したという感じに思えたからだ。
▼この「3つの同時多発テロ攻撃」に対し、共同戦線をなかなか組めない弱体野党は、アベ政権の強気の攻めにうろたえ、対応策を練れず右往左往しているのではないだろうか。
▼だが「日朝会談」も「海兵隊移転」も、アベ総理だけでの解決は困難だ。やはり、トランプ大統領頼みだ。今月末にも新天皇最初の国賓としてトランプ大統領を迎える。
▼その時に「海兵隊問題と日朝会談」について、トランプ大統領に「それらが実現できるようにリップサービスをしてほしい」という、アベ総理の姑息な駆け引きが潜んでいるのではないか?。
▼来日時の大相撲千秋楽に、トランプ大統領を土俵に上げるというような大サービスを考えているという報道もされている。これも【国技の政治利用】ではないか。
▼『元号の政治利用』・『天皇の政治利用』・『国技の政治利用』。アベ総理の【三大政治利用】だ。憲法改正へ向け、着々と「政治利用作戦」を実施しているように見える。
▼【2020年には憲法を改正する】という目標達成のためには、ありとあらゆる国家的行事の「政治利用」を行うのではないだろうか。
▼その最大の行事は【2020年東京オリンピック】だ。なんといっても、オリンピックのサブテーマは【国威発揚】だからだ。それをアベ総理に仕切らせてはならない。
▼目前の決戦は「7月の参議員選挙」だ。野党が統一戦線を組めないようであれば【衆参同時選挙】という「野党壊滅作戦」の大勝負に出てくるかもしれない。
▼もしそうであれば「憲法改正の2020年実現」はますます可能性を帯びてくる。【アベ総理の口車に乗せられてはならない】というのが、戦争のない国を望む国民の、令和元年の「最大目標」かも知れない。
▼令和元年5月1日からまだ5日しかたっていないが、メディアが盛んにお祝いムードを演出しているが、それに反して気持ちが晴れない私だ。
▼昨日の午後、妻と二人で庭の満開の桜の木の下で花見を行った。たぶん庭に桜を植えてから、最も見事に咲き誇っている。
▼妻が一言「サグラダフャミリアだね?」とつぶやいた。私は「桜の下での家族」という意味かと理解した。半世紀近くも一緒にいると、ダジャレまで似た者夫婦になっていることに改めて気付く。
▼だが、アベ政権が長く続いても、決して馴染むわけにはいかないということを、五月晴れの満開の桜に誓った。