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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

激戦・北海道8区

2017年09月22日 07時23分01秒 | えいこう語る

▼20日、函館市民会館で、函館市町会連合会主催の「大間原発建設凍結市民集会」が行われた。3度目の集会だが、来賓には民進党衆議員逢坂誠二氏と、自民党衆議員前田一男氏の二人が出席した。

▼18日には、戦後最大級と思われる「衆議院解散台風」が吹き始め、19日には、北朝鮮ミサイルに対抗する迎撃ミサイル、パトリオットが函館市内に配備された。市内は騒然とした状況での、民進と自民の呉越同舟の場面で、雨上がりの会場の熱気もMAXに達した。

▼司会は原発担当の私だが、両議員の全身からは、いつも感じない殺気がみなぎっているような気がした。こんな状況下で、来賓あいさつとなれば、話が長くなるのが普通だが、今回は5分と制限し、ぴったり守っていただいた。さすが我が選挙区の議員だと、そこはいつも関心する。

▼逢坂氏は「核燃料サイクルが進まずプルトニウムが大量に保管されているのは、海外から見ても安全保障上問題がある」と、大間原発建設中止に意欲を示せば、前田氏は、函館市が国に対して建設凍結の訴訟を起こしているが、そんな不利な状況下で、予算の獲得ができるのは政権与党の私だ」と主張し、舌戦を繰り広げた。

▼対抗する二人の議員が出席するのも、町会連合会という市民最大組織のなせる業のように思う。函館市長は、様々な原発反対団体に公平を期すため、このような集会には出席しない旨を公言しているが、町会連合会の集会には、防災トップの総務部長を出席させ、市長のメッセージを読み上げている。

▼今回の講演は、福島原発事故現場に近い、浪江町商工会長の原田雄一氏だ。今年3月末に避難解除が出たが、帰還率は1%だという。商工会という立場で、原発による交付金をあてにし、当初は賛成したが、コミュニテーが崩壊してしまっては、商売どころではないと語る。原発を誘致して、故郷を追い出されたという言葉が強く心に残った。

▼テレビでは、72年前に敗戦国だった我が国の総理が、国連で北朝鮮への制裁を声高に演説するのを観て「虎ンプ大統領」とは兄弟の杯を交わし、アメリカ組の傘下に入ったのではないかと、目を疑う。さらに、所信表明もせず解散とは、全権委任法を行使する「ヒッ虎ー総督」のようにも見える。国会を愚弄どころか、国民を愚弄した総理だ。

▼などと、ネズミ年の私がいくらほざいても、解散選挙という大型台風の水害で水攻めにあいそうだ。号令は発せられたので、我が8区の予想を立ててみる。2009年は逢坂氏で、2012年は前田氏だ。前回の2014年は、逢坂氏が返り咲き、前田氏が比例で当選するという激戦区だ。その差、僅か6,394票だ。そこに共産の原田氏が17,465票を獲得している。

▼前田氏の敗戦の弁は「大間原発にやられた」と記憶している。選挙の年の4月、函館市は大間原発中止を求めて国に提訴した。そこで、市町会連合会も、原発中止署名を12月1日から行うことになっていた。ところが、解散選挙の公示が12月2日だという。「自民VS民主」の激戦が予想されたので、署名は選挙終了後に変更された。この変更には、自民党シンパが素早く行動したのは事実だ。

▼反対署名は14万6184筆になり、国と大間原発本社に届けられ、函館市町会連合会の名が全国に知れ渡った。もし、署名活動が先行していたら、自民の前田氏はもっと票を落としたに違いない。

▼今回の選挙で、民進と共産が共闘を組んだら、8区の共産は候補を見送るという可能性が出ている。アベ総理への批判が前面に出ると、前田氏は窮地に陥るだろう。さらに、パトリオットの町中配備は、自民批判につながる。今回の前田氏の応援演説は、温厚そうな顔に見え、女性に人気がありそうな、小野寺防衛大臣かもしれない。

▼『大間原発とパトリオットのない函館』が、今回の8区の選挙戦の最大のテーマになれば、勝敗は見えるような気がする。

▼占いの嫌いな私が占っても、当たる確率はほとんどない。今まで随分投票に行ったが、書いた候補が当選した確率は、私の場合相当少ないからだ。

安全都市・函館

2017年09月20日 08時31分49秒 | えいこう語る

▼1961年(昭和36年3月6日)、戦争が終了し15年後に、函館市は『函館市安全都市宣言』を採択している。

▼「産業の近代化によってわが国勢は著しい発展を遂げているが、他面においては招かざる悲惨な災害がそのあとを絶たない。幸福をもたらすべき産業文化の発展のかげに起こる多数の災害により市民に及ぼす有形無形の損失は、はかり知れないものがある。われわれはこれら災害の絶滅を期するため函館市の各界を打って一丸とする市民全体の力を持って、強力にこれらに対処しなければならないことを確信するものである・・・」。

▼先人たちのまちを守ろうとする、先見の明に脱帽する。焦土と化した我が国の経済復興は目を見張るものがあったが「衣食足りて礼節を忘れてはならない」。そんな戒めにも思われる、函館市の先人たちの力強い宣言内容だ。

▼経済大国を達成した今の我が国が、次に目指すものは軍事大国のようだ。「幸福をもたらすべき産業文化の影に起こる災害」とは、再び戦争による災いを、先人たちはすでに予測していたのではないだろうか。

▼72年前の7月14日と15日、函館市は米軍の爆撃を受け、死者・行方不明者は425名だ。今年になり、函館市の近くには2発の北朝鮮からのミサイルが海上に着弾し、さらに2発が上空を通過した。

▼昨日19日、小野寺防衛大臣は「国民の安全・安心の確保に万全を期す」とし、函館市内の陸上自衛隊の基地に、米国製の迎撃ミサイル、パトリオットを配備した。一夜にして、函館市は北朝鮮と一戦を構える基地と化したのだ。

▼函館市の対岸の大間原発建設に対し、建設凍結を求めて国を提訴した函館市だ。パトりオット配備は、安全都市宣言に反する行為ではないか。今、市民は、市長と市議会の声に注目している。

▼私も参加している、安全・安心のまちづくりを目指す函館市町会連合会の会長は、新聞の取材でこう答えている。「次から函館がミサイルの標的になるのでは。こうして軍備が増えていくのかとも心配になる」と。

函館軍事基地構想

2017年09月19日 12時29分40秒 | えいこう語る

▼北朝鮮の脅威で、北海道でも日米共同訓練が行われた。オスプレイも参加し、縦横無尽に北海道を飛び回っている。沖縄米軍基地の一部を北海道に移転するのではないかと心配する。沖縄ばかりに基地の負担では、あまりにもかわいそうだ。広い大地と心も広い道民は、基地受け入れを容認しやすい国民なのかもしれない。

▼沖縄戦での、北海道部隊の戦死者が1万人というのも、どこか戦友意識を感じ、沖縄に親近感がわいているような気もする。さらにアイヌ人と沖縄県民は、外見的によく似ていて、言語も共通するものもあるといわれている。そんな歴史的関係から、国防に力を入れるアベ政権では、沖縄の基地移転を進めているような気もする。

▼昨年から函館の近くにある奥尻島沖に、北朝鮮がミサイルを2発飛ばした。今年は函館上空を、2発のミサイルが通過していった。つい最近も、津軽海峡を敵の軍艦が通過する想定で、自衛隊がミサイル攻撃訓練を行っている。そんな国防を意識した訓練が続いている中、函館に地対空ミサイル、今日にもパトリオットが配備されるという。パトリオットとは「愛国者」という意味だ。函館市民は「愛国者」を受け入れてしまったようだ。

▼私が懸念しているのが、函館が軍事基地になるのではないかということだ。函館には、海上と陸上自衛隊の基地がある。函館ドックは、軍艦の修理ができる。函館空港もいざというときには使用できる。市内には大きな総合病院がいくつもある。さらに、函館港に大型クルーズ船を入れるために、船着き場を12メートルの深さにする。これが出来上がれば、米空母が着岸できることになる。こうなれば、函館が軍港になる可能性が高くなる。さらに、パトリオットの配備は、軍事基地への道をまっしぐらに突っ走っていやしないだろうか。

▼パトリオットは、イージス艦が打ち損じた場合、地上で対処するためのミサイルだ。迎撃範囲が半径数十キロでは、心配だ。むしろ、大間原発の建設地に設置する方が、より有効なのではないか。先日、反戦の講演会を聞いた時、北朝鮮のミサイルは我が国の原発を狙っているのだろうと、講師の方が話していたからだ。我が国の54基の原発すべてにミサイルが着弾したら、我が国は地獄と化す。身の毛もよだつ話だ。

▼台風18号が過ぎた、函館の空は日本晴れだ。だが、衆議院解散という、超大型台風「シンゾウ」が、日本全土に吹き荒れる。真の「愛国者」とは、戦争を放棄した国民のことを言うのではないかと、秋空を見つめながら、自問自答している。

▼パトリオット配備に、函館市議会の各議員の言動に注目したい

緊急事態法解散

2017年09月18日 10時29分59秒 | えいこう語る

▼奇襲作戦とは、窮鼠猫を噛むの例えで、兵隊の数が少なく劣勢な方がおこなうのが普通だが、衆参両院で改憲派が3分の2を確保している状態で仕掛けるのは、逆奇襲作戦だ。離党が続き、民進の前原部隊の体制が整わない前に、野党壊滅作戦に出たアベ総大将の決断は、織田信長の再来か。

▼28日の、臨時国会での冒頭解散の可能性が、18日の新聞各紙の一面を飾った。「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」。首相官邸では、そのような野党壊滅作戦が、発せられたに違いない。大義は「北朝鮮の脅威に対する国防意識の高揚」だ。アベ総理が目指す憲法改正への大きな流れを、真正面から国民に問いかけようという「戦後日本史上最大の作戦」だ。

▼奇襲作戦に慌てふためく野党は、戦う体制が整わないまま防戦一方で、谷底に突き落とされるような選挙戦になるに違いない。秘密保護法、安保法制、共謀罪など着々と準備が進む与党は、もし大勝ちをすると、緊急事態法(ナチスの全権委任法)の成立に着手するに違いない。1938年(昭和13年)の国家総動員法から,40年(昭和15年)の大政翼賛会へと続く流れに、よく似た政治背景のように感じる。

▼次期選挙の争点になるという消費税増税も、軍備費増大への対応ではないかと勘繰りたくもなる。民進党前原代表も、アベ総理が大好きな国民会議のメンバーだ。野党分断を狙う気配の小池新党も、アベ政権とのすり寄りで、体制翼賛への一翼を狙うような気がして心配だ。百合子さんは、なんといっても防衛大臣経験者だからだ。

▼田舎者のオヤジが、国政をいたずらに占ってもらちがあかない。函館市民の一人として、憲法改正が国民投票に持ち込まれる前に、安保法制に反対した14名の市会議員が総出で、市民向けの憲法の勉強会を開催してもらいたい。函館市は、72年前に空襲を受けた歴史がある。戦争などまっぴらだと思っている市民が多いはずだ。だが、市議会議員の15人は、安保法制(戦争法)に賛成しているのだ。

▼このブログを、もし函館市議会議員が読んでいたら「14人の函館を戦争から守る議員連盟」を結成し、市民の先頭に立ち、戦争をしない函館を全国に声明してほしいものだ。函館市は「魅力ある都市日本一」に選ばれているが、戦争などに加担しないことが、魅力ある都市、そして魅力ある市民の最大の条件のような気がするが。

空襲警報発令

2017年09月16日 08時05分37秒 | えいこう語る

▼私の地域には防災無線が整備されている。本来なら防災のみに使用する施設なのだが、地域の行事や漁業組合からのお知らせなどにも利用されている。地域で亡くなった人がいると、葬儀の日程なども放送されたりする。だが、他の目的で使用されている最中に、緊急の防災連絡が入ると、他は中断され緊急放送に切り替わる。都市部ではこのような使用はできないだろうが、これがローカルの長閑さだ。

▼朝、新聞を読んでいると、サイレンが鳴り「北朝鮮からミサイルが発射されました。ガラスの破片が危険ですので、窓の近くから離れてください」と、消防署からの放送が入る。つい最近も、私たちの上空を飛んだばかりだ。もしかして、もしかするのではと心配になり、座椅子を盾にし、防災ヘルメットをかぶり伏せた。もはや「空襲警報発令」のような気分だ。

▼北朝鮮の在日の人たちは、どんな気持ちでいるのだろうか。もし日本のすぐ近海にでも落ちたら、身の危険を感じるに違いない。それらの人たちを保護するような体制に、警察はなっているのだろうか、ヘイト・スピーチでは済まされなくなる状況も考えられるので、そちらも心配だ。

▼もっとも心配なのは、トランプ大統領だ。米軍が攻撃すると、攻撃されるのは安保同盟国の我が国だからだ。アベ総理が、すぐに大統領に電話する姿を見ると、今にも戦争が起きるのではないかと心配する。さらに、ミサイルが飛ぶたびに、憲法改正への太鼓が打ち鳴らされているように感じる。

▼軍事的には全く無知な私だが、我が国が迎撃ミサイルを撃ったとして、外れたらミサイルが、北朝鮮や他の国に落ちたらどうなるのだろうか。地下鉄漫才のように、頭をひねる問題だ。テレビで中谷元防衛大臣が、米国の新型迎撃ミサイルを二台購入する予定だと話している。一台800億円だという。ミサイル一発が10億円以上だというので、我々の年金の方が、先に吹っ飛ぶのではないかと心配する。

▼値踏みの交渉は、安全保障の問題がありできないようだ。北朝鮮が米国にミサイルを落とす可能性はないと思う。全面戦争になれば、北朝鮮が地上から消滅するからだ。脅かしだけでミサイルを打つたびに、我が国の軍備費が跳ね上がる。こうなれば、消費税10%どころの話ではなくなるのではないか。アベノミクスとやらで、やたらに貯金をためている自動車業界に、我が国独自のミサイルを開発してもらいたいものだ。そうなれば、軍事産業で儲ける財閥の復活という・・・思う壺か。

▼アベ総理が目指す「戦後レジームの解体」とは、国民の不安を煽りながら、戦前の「美しき強き国」へソフト・ランディングさせる、パラドックスではないかと心配する。なんだか、やたら心配だけの国民になってきそうな気がする。「心配症候群」を我が国にばらまき、気が付けば、2020年東京オリンピックに、改正憲法施行というという金メダル第一号を、アベ総理に与えてはならない。

▼ミサイルが発射されたところに、逆戻りして落ちるというシステムを開発した者に、ノーベル平和賞を与え、賞金100億円を与えるというような、地球規模の企画があってもいいというような、途方もない考えが浮かんでくる、ただ心配するだけの、ミサイル上空通過地域の住民の一人だ。