我が国では刺青をした人物は、イコール、ヤクザと思われている。
我々団塊世代のように、俳優高倉健の♪背なで泣いてる唐獅子牡丹♪なるものが印象深い世代は、「任侠道」を極めたものが、真のヤクザの姿と思っている。
だが、その後の映画「仁義なき戦い」シリーズになると、現代ヤクザの苛酷で残忍な社会を映し出したため、ヤクザ世界はバイオレンス一色になってしまったようだ。
そのせいか、浴場には「刺青の方の入浴はお断りします」という、看板が目に付く。
以前、紅葉時の露天風呂に、刺青の兄さんと二人っきりになったことがある。
だが、自然が醸し出す紅葉の美しさに、人工的な刺青は見劣りした。♪背なで泣いてる・・・♪その時も、つい鼻歌が出てしまった。
※山の向こうから軽やかなエンジン音が。やっぱりハーレーだ。

先日、夜に温泉に出かけた。
3人しか入っていなかったが、なんと、その中に立派な総刺青の兄さんがいた。
年頃は、30代半ばと思うが、身体の自己管理が出来ていない。
相撲取りの様な大きなお腹、刺青が見事な割には顔のつくりが貧弱だ。
全体的に見ても、男気が感じられない体形なのだ。
♪背なで泣いてる・・・♪を歌いたくなる場面だ。
しかし、人目をはばかって、入浴客が少ない時間に来ているのだろう。
刺青をしていると温泉にも入れない。「いやな渡世だな」とため息もつきたくもなるだろうと、少し同情心もわく。
同情されてはヤクザもやっていられないと思うので、同情はすぐ打ち消した。
そこで提案だが、温泉だけに「富士山の刺青」はいかがだろうか。
湯船からすくっと立ちあがる。
入浴客から「いよっ!日本一」。
隣の湯船から「待ってました!世界遺産」。
そんな掛け声はかからないだろうかと、つい思ってしまう小沢昭一的心の私だ。
我々団塊世代のように、俳優高倉健の♪背なで泣いてる唐獅子牡丹♪なるものが印象深い世代は、「任侠道」を極めたものが、真のヤクザの姿と思っている。
だが、その後の映画「仁義なき戦い」シリーズになると、現代ヤクザの苛酷で残忍な社会を映し出したため、ヤクザ世界はバイオレンス一色になってしまったようだ。
そのせいか、浴場には「刺青の方の入浴はお断りします」という、看板が目に付く。
以前、紅葉時の露天風呂に、刺青の兄さんと二人っきりになったことがある。
だが、自然が醸し出す紅葉の美しさに、人工的な刺青は見劣りした。♪背なで泣いてる・・・♪その時も、つい鼻歌が出てしまった。
※山の向こうから軽やかなエンジン音が。やっぱりハーレーだ。

先日、夜に温泉に出かけた。
3人しか入っていなかったが、なんと、その中に立派な総刺青の兄さんがいた。
年頃は、30代半ばと思うが、身体の自己管理が出来ていない。
相撲取りの様な大きなお腹、刺青が見事な割には顔のつくりが貧弱だ。
全体的に見ても、男気が感じられない体形なのだ。
♪背なで泣いてる・・・♪を歌いたくなる場面だ。
しかし、人目をはばかって、入浴客が少ない時間に来ているのだろう。
刺青をしていると温泉にも入れない。「いやな渡世だな」とため息もつきたくもなるだろうと、少し同情心もわく。
同情されてはヤクザもやっていられないと思うので、同情はすぐ打ち消した。
そこで提案だが、温泉だけに「富士山の刺青」はいかがだろうか。
湯船からすくっと立ちあがる。
入浴客から「いよっ!日本一」。
隣の湯船から「待ってました!世界遺産」。
そんな掛け声はかからないだろうかと、つい思ってしまう小沢昭一的心の私だ。