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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

京大原子力研究所・小出裕章さん

2012年06月24日 11時08分36秒 | えいこう語る
昨日は村民運動会があり、朝から準備に追われた。
雨が降らないとの判断で実施したが、途中雨になりいくつかの競技を残したまま中止となった。この終了で一番喜んだのは、たぶん私である。
大会終了挨拶は、連合町会会長の私の担当だ。
1分以内で済ませ後片付けを手伝うと、函館市内で開催される、脱原発講演会に車を走らせた。
小出さんは、私が今我が国で一番話を聞きたい人である。会場は超満員だ。


対岸の大間原発、道内の泊原発に挟まれるように位置する函館市民の、原発に対する意識の高さが感じられる。
1945年、米国マンハッタン計画による初の原爆実験。その後の広島、長崎への原爆投下、戦後の世界各国の実験などで、地球は放射能で汚染され続けているという。
チェリノブイリ事故は、広島の800発分といわれるが、福島2号機では国は178発分と公表したが、その3倍はあると、国の過少評価を指摘する。
我が国は、一般国民が被曝する量は、年間1ミリシーベルトを超えてならないという法律があるが、我が国はすでに法治国家とはいえないだろうと、看破する。
さらに「放射線管理区域」とは、人を住ませてはならない土地という規定だが、福島意外の広範な地域が含まれると指摘する。
聴衆者の目に焼きついたのは、1999年の茨城県東海村の原発事故で、被曝死亡した大内さんの腕の写真である。


放射線を8グレイ浴びると100%死亡するといわれるが、大内さんは18グレイで、医者は手の施しようがなかったという。
死亡後、検視でメスを入れた医者の言葉を思い出した。
「ザザットいう音がした」。
小出さんは、最後に宮沢賢治の言葉を引用した。
「世界の全ての人が幸せにならない限り、自分の幸せはない」。
電気が必要だから、原発は廃止できない。この考えは地球を破壊する考えだ。
脱原発しか、この星(地球)を守ることはできないのだ。
原子力の平和利用を目指し学問の道を目指した小出さんが、原発が人類を滅ぼす元凶だと気がつき、40年以上反原発を貫いてきた。
その貫き方が、私たちの心に共鳴した。
「不退転の決意」とは、まさにこのことを言うのだろう。


第39回とどほっけ大運動会

2012年06月23日 05時47分06秒 | えいこう語る
今日は我が村挙げての住民運動会がある。
あいにくの曇天だが、雨が降らないという予報なので、実施の方向だ。
※運動会会場は私が昭和39年に卒業した、とどほっけ中学校。奇しくも第39回大会となる。


私の運動会の思いでは“びりけつ”しかない。
当時としては身長が高い方だが、足が遅すぎた。
徒競走は小・中通して、最下位しか記憶にない。運動会といえば、昔は村最大のビックイベントで、必ず最下位の私は、村中の笑い者になった。
それでも運動会は好きだった。足の早い人、力の強い人、団体戦競技等、今で言えばオリンピックを観戦するような楽しさだったからだ。
高校の高内マラソンも、みんなの拍手の中、最後にテープを切った楽しい思い出がある。
そんな思い出の中、今日の運動会は町会連合町会長の私は、副体会長である。
終了の挨拶が私の役目だ。
村民が整列する前の壇上に上り、村中に私の声がマイクで響き渡るはずである。
本日は・・・などと、昔風の挨拶をしようかなどと、早朝に起床し思案中である。
壇上に上がった時、村の人口が4,000人もいた子供の頃の光景が脳裏によみがえってくるだろう。  
我が国で最初の運動会は、今から136年前に海軍兵学校で行われたという。
当時の運動会の目的は、協力、調和、連帯感、団結力を養うこととある。
今は人口は1,000人足らずの村になってしまったが、それらの目的が果たされる運動会になるに違いない。
そんな挨拶をしようかとも考えている。
運動会は幾つになっても楽しいものだ。  


新幹線駅の名称について

2012年06月22日 11時00分09秒 | えいこう語る
日本で初の新幹線が走ってから半世紀たち、やっと北海道に走ってくる。
関係者は夢の新幹線というが、私などは夢がとっくに過ぎ去った、そんな感じがする。東京スカイツリーに浮かれる、都民のような気持ちにはならない。
なぜなら、日本は人口減が急ピッチで進むからだ。
新駅の工事が進んでいる函館市の隣、北斗市の現場を先日視察してきた。


北斗市議会は新駅名を「北斗函館」にしたいと発表すると、道南のリーダーを自認する函館市は「新函館」が最も望ましいと、市議会で工藤市長が再度表明した。
その理由。1・全国的な知名度 2・利用者への分りやすさ 3・乗客の大半が函館を目指す 4・新函館の名が広く使われてきた、などを挙げた。
北海道新幹線の建設が浮上してからは「新函館」という言葉が、マスコミに登場しているので、一般的には「新函館」が浸透している。
今までも新幹線問題は道南全体の活性化というので、函館市長が中心となり対応してきた。最終的にはJR側が決めるのだが、外野から眺めていても北斗市の勝ち目はないだろう。
でも、市議会議員と市長の次の言い分が気に障る。
「北斗函館では、上に北斗がついて、下に函館というのは考えられない」という議員の発言に「その意見には少し思いが同じかな」と市長が答えた。
函館の知名度はトップという、上から目線に感じる。
私が北斗市民なら、そんな横柄な態度をとる函館とは付き合いたくない。
函館から札幌までの新幹線の伸長は、後20数年後になるという。
人口は減少するし、完成したとしても採算は無理に違いない。JRの関係者にもそう聞いている。
いっそ北斗市で、新幹線は終点にしてはどうだろうか。
大自然北海道には、SLが走り、路線バスがゆっくり走る。
北海道旅行は、スローライフを楽しんでもらい、文明社会が忘れてきたものを取り戻す「癒しの大地」が、これからの北海道観光のテーマではないだろうか。
そこで新駅名だが「北の終着駅」だ。なんとなくロマンチックではないか。
今開発中の駅前周辺の街並み計画は、コンセプトを「北の終着駅」に変更する。
ちょっと下りてその街を歩いてみたくなるだろうし、街の高台から函館の夜景を眺め、明日は「港函館」へと、思いを馳せるのもいいじゃないかと考える・・・けど。    


町会長日記 5

2012年06月21日 16時04分37秒 | えいこう語る
我が村の7町内会の幹部研修会があった。
日頃、ボランティア精神を発揮する幹部たちの、慰労もかねての1泊研修である。
今回の研修テーマは「防災について」だ。
1日目は、隣りの恵山町の郷土資料館、次はその隣の戸井町の郷土資料館だ。
※恵山町郷土資料館。


先人たちの生活様式を知り、どのように町が発展してきたかを見てもらいたかったのだ。
ここで参加者が気がついたのは、自分の村に郷土資料館がないことだ。
資料を見ての会話の仲からは、先人たちが築き上げた歴史を後世に伝える大切さを、あらためて実感していたようだ。
※戸井町資料館


両館共、相当古いが、最後は道南では一番新しい、七飯町の郷土資料館を尋ねた。ここでは学芸員が対応してくれ、郷土資料館の意義を参加者はさらに理解を深めたようだ。
1日目のメイン研修は、北海道新幹線の新駅建設が始まっている、北斗市での現場説明会だ。
北斗市の新幹線対策課長は、我が村の出身で、しかも私の町会にご両親が住んでいる。課長はあいにく九州へ出張中だったが、担当者2名と現場関係者3名という、歓迎の対応をしていただいた。
開発地域は相当広いので、設定したやぐらの上からの見学で、周囲が一望できた。さらに、新幹線の高架橋に登らせていただいた。ここは今年中に線路が敷かれるので、その後は、工事関係者より昇ることはないそうだ。
私たちは北海道新幹線の軌道敷地内を歩く、貴重な体験をしたのだ。


日本で初の新幹線が走ってから、半世紀遅れの新幹線到着だ。今後人口減少という重荷を背負うが、北海道の新たな大動脈として、北の大地に羽ばたいてもらいたいものだと思う。
温泉に浸かり浴衣姿で懇親会に望む。
乾杯は私の音頭だ。「挨拶と女性のスカートは短い方がいい」と、先輩から教わっている。
「郷土資料館では過去を学び、新幹線では未来を学びました。懇親会では、村の現在を語りあいましょう・・・乾杯」。
久しぶりに飲みすぎた夜になった。
2日目は、台風4号の影響がある中で、日本初の気象観察を行った函館海洋気象台へ。
台風の発生する状況と、我が村の津波予防、村にそびえる恵山についての火山噴火について、充分学ぶ。
その後、函館市の水源を供給する、新中野ダムへ。


新中野ダムは古いダムをかさ上げし、高さ79メートルのダムだ。
特別にエレベーターで、ダム内部へ。古いダムと新しいダムの継ぎ目の監視道路に案内してもらう。これも連合町会研修ならではの見学だ。
研修最後は、函館美術館での型絵染人間国宝「芹沢けいすけ展」だ。
「この着物値段がついてなくて、価値がわからねえ」などと、漁師の声は大きすぎる。
「お静かにしてくださいと、隅っこに座っているおなごに注意されてしまった」と、漁村の町内会ならではの結末となり、帰村した。
ちょっぴりハードであったが、有意義な研修会だった。


今日から研修旅行です

2012年06月19日 06時07分34秒 | えいこう語る
田舎生活をしていると、世の中の出来事がどうしても遅くなる。
周囲が情報に敏感に反応する環境にないのも大きな理由だ。以前は、よく仲間が札幌に集まり情報交換をしたものだ。
職を辞し還暦を迎えると、そんな余裕もなくなり、新鮮な情報と呼べるものから遠ざかっている。
そんなわけで、新聞の休刊日になると、世の中から取り残された感じで、朝からイライラしてしまう。
「明日は休刊日だから、慌てないでね」と、妻に駄目押しされる破目になる。
ところが最近、休刊日でもそうは慌てなくなった。
政治がくだらなくなってきたからだ。
国民にそう思わせるところに、政治の陰謀が渦巻いているのだろうが、それにしても見事なくだらなさだ。
野田総理の弁舌は、国民をくだらなくマインドコントロールしてしまう力があるようだ。それにあの顔も、今では新興宗教の教祖的雰囲気さえ漂っている。
興石幹事長の顔などは、くだらなさを国民に撒き散らす、くだらな教祖のようだ。
そんな訳で“政権交代”とは、ずるい政権からくだらない政権への交代劇だったのだ。
期待倒れのくだらない政治劇を見せられたので、今度の選挙ではきっちり木戸銭を戻してもらおうと思う。
※日の出に花があればいい気分だ。


話はまったくそれるが、今日は我が村の連合町内会幹部の研修旅行だ。
北海道新幹線の工事進捗状況や、新幹線が開通した時の周辺自治体への影響などについて学んでこようと思う。
駅名問題がまだ解決していない。
駅が建設される北斗市では「北斗新函館駅」と主張するが、道南のリーダーを自認する函館市は「新函館駅」と言い張る。
最終的にはJRが決定権を持つのだが、その辺のことも探ってみたいと思う。
北斗市の新幹線担当課長に、研修依頼の電話を入れたら「父母がお世話になっています」といわれた。
課長の両親は、私の町会の会員だからだ。
きっと誰も知らない、新しい情報が聞けるかもしれない。