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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

1日走行距離・600キロ

2008年04月02日 10時01分57秒 | えいこう語る
日曜朝4時40分。自宅を出発し自家用車で札幌へ向かった。
走り出して2時間程は、運転席側に太平洋を眺めながら走る。
5時30分ぐらいだろうか、朝日が右側後方から昇って来た。今日は快晴になるという。朝日の色も鮮やかだ。左前方には、雪化粧した大沼の駒ケ岳が、朝日に照らされ、まるで白無垢の花嫁姿のように、端正で美しくたってている。
自然美の中を快走するドライブは、口笛さえ流れ出る。
写メールで朝日をとらえ、壁紙を更新する。早朝なので、人も車も少ない。
7時ぐらいになると交通量も増えてくる。札幌行きは早朝の2時間で、どこまで走るかが体の疲れを左右する。車での札幌行きは、前日早めに休み、朝寝坊しないのが鉄則だ。
八雲町から豊浦町までの区間、僅か1時間ぐらいだと思うが、高速道路を使った。私は、スピード恐怖症なので、高速道路は苦手だ。ほとんど追い越される。
豊浦町はボクシング世界チャンピオン内藤選手の故郷だ。高速は山の中腹を走っているので、穏やかな春の海が眼下に広がる。内藤選手もこの太平洋のように、広い心と優しさと強さを兼ね備えた、好感の持てる選手だ。次の戦いもぜひ防衛して欲しい。
豊浦からニセコ連峰に向かって山の中を走る。右の小高い山の上に、世界サミットの会場になるホテルが堂々とたっている。その下に洞爺湖が、湖の中に中島を配し世界の首脳を待っている。ここにブッシュやサルコジ大統領などの首脳が訪れると思うと、アカデミー賞の授賞式を連想し、私までもが緊張してしまう。
テロ対策の警備はどのように行われるのだろうか。各首脳は千歳空港から洞爺までは車なのだろうか、それともヘリコプターなのだろうか。道路は全面閉鎖するのだろうかと心配になってしまう。警察ばかりでなく自衛隊も警備にあたるのだろうか。とにかく期間中の弁当だけで、100万食といわれている。
それにしてもサミットらしき旗もポスターもなく、私だけが肩に力が入っていた。左前方には、蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山が、世界の首脳を歓迎する準備をし、笑顔を振りまいているように見えた。
コンビニに立ち寄り北海道新聞の朝刊を買う。文芸欄コーナーに私の詩が掲載されているではないか!!
道路特定財源ばかりに気をとられ、投稿したのをすっかり忘れていたのである。・・・今日は最高のドライブだ。気分爽快だ。
ニセコ山麓は平地も雪で覆われているが、黒土が剥き出しの土手には、薄みどりのふきのとうが春の匂いを発していた。
札幌駅中には、北海道出身の世界的彫刻家、安田侃氏の大理石のオブジェ「妙夢」がある。人込みの中にあってとても心が落ちつく作品である。大勢の人たちが手を触れ、石の魂と会話している。
安田さんの作品は、洞爺湖畔にも風景の中に溶け込んで「意心帰」・「回生」が他の多くの彫刻家の作品と共に、静かにたたずんでいる。
私は密かに期待している。世界の首脳たちに湖畔にあるこの彫刻たちが、誰よりも饒舌に、地球環境保全のためのメッセージを語るということを。
夜8時過ぎに家に着いた。
安着祝いで?ワインを飲んでいたら、友人から新聞見たよと、お祝いの電話が入った。
北国の春が輝く中、快調に走りきった久々の「サンデー・ロングドライブ」だった。


映画「靖国」ぜひ見たいものだ

2008年04月01日 09時44分08秒 | えいこう語る
日中戦争が始まってから、大量の戦死者を合祀する靖国神社の臨時大祭が繰り返された。
全国から遺族が、国費により東京に招待された。遺族が両側を埋め尽くす靖国の参道を、霊璽簿(戦死者の名簿)を載せた御羽車が、神官たちに担がれ本殿に移動する。祭主としての天皇が同じ道を通って参拝する。
「あんな結構な御輿に入れていただき、うちの子は幸せ者だ。もったいないことだ。もう子供は帰らんと思うと、さびしくなって仕方がないが、お国のために死んで、天子様にほめていただいていると思うと、何もかも忘れるほどうれしくて、よろこびの涙が出る」・・・1939年、雑誌「主婦の友」の「母一人子一人の愛児を御国に捧げた誉れの母の感涙座談会」の、会話である。
遺族たちは全員、新宿御苑・皇居・上野動物園など東京名所を見学させてもらい、記念写真の収まり、名誉の遺族として地元に帰っていった。
天皇の神社「靖国」が、その絶頂期に果たした精神機能。単に男たちを「護国の英霊」たるべく動機づけるだけでなく「靖国の母」・「靖国の妻」・「靖国の遺児」など、女性や子供たちを含めた国民の、生と死の意味そのものを吸収しつくす機能が、表現されている。     高橋哲哉著「靖国問題」より抜粋
中国人監督が撮ったドキュメンタリー映画「靖国」が、反日的ではないかと意見が出回ると、トラブルや嫌がらせを警戒して、上映予定の映画館がすべて中止をすることになった。
高輪プリンスホテルが、日教組の大会をキャンセルした事に続く、ある種の苛立たしさを感じる問題である。
事前に試写を求めた、自民党の稲田朋美衆院議員は「公的な助成金が出ているので、それが妥当かで試写を行ったが、私の考えとは全然違う作品だが、力作で、私自身も引き込まれ最後まで見た。日本は表現の自由も政治活動も守られているので、一部の政治家が映画を批判し、上映を止めさせることは許されていない」と、1日の朝日新聞でコメントしている。
なんだかこの発言、言論の自由を吸収する匂いが漂っているのではないかと感じる。稲田議員がコメントのように思っているのであれば、上映を禁止しないでほしいと言わなければならない。国会議員が試写を求めた段階で、このような結果になることを予測して行ったのではないかと、初めから勘ぐられてもおかしくないのだ。
この問題に新聞報道も、福田首相のように歯ごたえを見せていない。テレビも稲田議員を呼んでの、真相の究明を怠っているようだ。
道路特定財源の問題で、政治もマスコミも浮かれだって、大事な事を見過ごそうと思っているのではないか。
「靖国問題」は避けてはいけないし、避け続ければ何時までたっても「曖昧な国家」になってしまう。
ここは与野党議員、そしてマスコミが連携し、この映画の上映を推進してみてはいかがだろうか。
六十年を過ぎた憲法も「改憲」VS「護憲」。こそこそ内輪で話している場合ではない。そろそろ国民みんなで、気軽に発言する時期にさしかかっているようである。