函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
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自衛隊誕生70年

2024年03月22日 20時47分24秒 | えいこう語る

▼映画「ゴジラ」が、アカデミー賞「視覚効果賞」受賞したことで、ゴジラ誕生の1954年が、俄然浮き彫りにされた。

▼と言っても、そう意識しているのは私だけかもしれない。ゴジラは70歳で私は5歳上なので、やんちゃな弟の様な、親近感を覚えている、からかもしれない。

▼ゴジラの映画を始めて観たのは、私が小学生だ。その時水平線から出てくるゴジラの迫力に圧倒された。

▼以来75歳になったいまでも、自宅が海の前にあるので、何時か水平線からゴジラが現れるのではないかと、思い続けている。

▼私が考える水平線からのゴジラの出現の恐怖は「地震による大津波」や「敵国の艦隊」がずらりと並び、そこからの一斉砲撃の連想も含まれる。

▼1954年は、ビキニ環礁での米水爆実験で、日本マグロ漁船(第五福竜丸)の被曝。さらにゴジラの誕生だ。

▼だがもう一つ忘れてはならない、大事なものがある。70歳の誕生を迎えるのが『自衛隊』だ。

▼70年もの間【憲法第9条】がありながら「違憲」だと言い続けられた、憲法の日陰者的存在だ。

▼この自衛隊、70年を振り返れば、国民の「安全・安心」に貢献してきた実績には、拍手を贈りたい。

▼そろそろ「憲法」に、明記してあげてもいいのではないかと、思ったりもする。これが国民の現在の人情だろう。

▼だが人情に押し流されてはならない、歴史の事実がある。一世紀にも満たないある時期に、自衛隊の前身である「大日本帝国軍」が、未曽有の「大虐殺」を犯したからだ。

▼「自衛隊」は、自国を守るためだというが
、今や武器は世界有数のものを保有し「集団的自衛権行使」まで容認し、海外での戦争も可能とした。

▼自衛隊のトップの内閣総理大臣は「敵基地攻撃能力」も必要だというし、さらに戦闘機も製造し、海外へ売りさばくという。

▼この流れを冷静に考えれば「自衛隊」は、憲法に書き込んで「国防軍」などとしてはならない。絶対「国防軍=軍隊」にしてはならないと、歴史を読むたびにそう実感する。 

▼それにメディアが『自衛隊誕生70年』を、特集しない。先日「憲法審査会」の自民党議員が、野党は「政倫審」ばかり追求し、憲法改正についての審議を邪魔してるというような、奇妙な発言をしている。

▼「政倫審」でまともに答えない自民党幹部に、憲法改正について、まともな審議など期待できない。

▼倫理無き国会議員に、人の道「道徳」など語る資格はない。戦争出来る国とは、倫理も道徳も無視する国だからだ。

▼ここで私が聞いた話で、裏付けもなく恐縮だが、ある防衛に詳しい自民党の議員が「ゴジラ映画」について、自衛隊の出動は‟憲法違反”ではないかと話したという。

▼そう考えれば市街戦など、今の自衛隊は出動できないはずだ。それに「緊急事態条項」がない国で、自衛隊出動は憲法違反だ。

▼その議員はだぶん冗談を交えて、今の自衛隊では‟侵略”に対処できないので、憲法を変えなければならないと、思ったからに違いない。

▼「第五福竜丸の被曝」さらに「ゴジラ誕生」と「自衛隊誕生」から今年で70年だ。

▼この節目の時に、国民が【憲法改正】について、真剣に向き合う年にしてほしいものだ。この機運を盛り上げるのが、メディアの最大の使命だと思うが、そんな機運が見えないのが、いやな感じだ。まさか憲法改正にメディアが、協力的なのではないか。

▼普段見たことも聞いたこともない「自衛隊法第3条」だ。【自衛隊の任務は、わが国の独立を守るために、直接侵略もしくは関節侵略に対して我が国を防衛すること。必要に応じ公共の秩序の維持にあたる】。

▼この条文であれば、自衛隊は完全に『憲法9条違反』だ。誕生からして『憲法』の「非嫡出子=非婚外子」ではないか、などという疑問もわいてくる。

▼だが70年も国民に尽くしている。そろそろ本当の子供として、認めてもいいじゃないかという、国民感情が生まれているのかもしれない。

▼だが「憲法第98条」には「憲法は国の最高法規であって,その条規に反する法律・・・は、その効力を有しない」とある。

▼日本国民が『憲法』や『民主主義』を自ら作成したものではない。与えられたものを、そのまま鵜呑みにしてきた。

▼来年で戦後80年を迎えるにあたり、憲法や民主主義が本当に正しいものか、検証する時代に入ってきたのではないか。

▼憲法や民主主義が、劣化しているのではないかと言われているが、きちんと向き合わなかったことが、劣化と言われているようだ。

▼戦前は他国と戦争し、虐殺を重ねた。戦後は80年近くも『憲法』や『民主主義』によって、犯罪を犯すことがなかった。

▼どちらが良いか、その答えははっきりしている。「ゴジラ誕生70年」そして「自衛隊誕生70年」。この二つを比較しながら『平和の意義』を改めて確認したいものだ。

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