▼子年の私としては「大山鳴動して鼠一匹」という言葉が、心に引っかかっている。鼠一匹というのは、一人ぼっちになるということを意味しているからだ。
▼会議で、言いたいことを言えぬ状況がある。そんな閉塞感を打ち破る発言をするのが、私の「悪い癖」だ。
▼一瞬会議は、活性化を帯びるような雰囲気になる。だがそれは一瞬で、会議が終われば‟元の木阿弥”だ。
▼鼠はちょっぴり本質をかじっただけで、大局は動かず、一人ぼっちになってしまうからだ。
▼自民党の政治資金不正問題で、大鼠一匹が暴れまくって、最大派閥自民党という「大山」を切り崩しにかかった。
▼大鼠キシダは、仲間の多勢を敵に回すという捨て身の戦術に出た。だがその真意は、肝心の国民には見えてこない。相も変わらずの権謀術数の永田町だ。
▼ここまで永田町に関心を向けさせるというのは、小鼠とおもっていたが、意外とキシダ総理は、大鼠だったのかと一瞬驚いた。
▼だが自民党総裁としての貫禄が見えてこない。大将は子分たちを守るので、それに報いて子分たちは一生懸命働く。
▼子分だけを処罰して、大将自ら無傷というのは、大将としての資格がない。早晩、反逆にあい、首をとられるに違いない。
▼だがこの大将、かなりのしたたかさを持っているようだ。政治資金問題で国民の目をそらしている間に、着々と「日米防衛強化」を行っている。
▼今月にもバイデン大統領に招かれ、訪米の予定だ。米大統領戦もあり、ウクライナへの軍事費供与も争点となっている。
▼米国が足りなくなった予算の補充のために、軍事同盟国の日本を呼びつけたというのは、国民の多数の想像だろう。
▼我が国も世界最大の借金国だ。それも忘れさせるぐらい、最近の予算の大バラマキだ。軍備費の拡大は、キシダ総理が戦後の総理で特出している。
▼その予算の捻出のため、あろうことか「憲法違反=第9条」までして、戦闘機や武器製造、さらに販売まで可能という法改正まで行っている。
▼キャンベル米国副長官は『防衛装備の共同開発などにおける日米の連携強化は、非常に重要だ』とも述べている。
▼さらに『首相の訪米が日米同盟の進化へ歴史的な機会になる』と指摘した。ということは総理の今回の訪米は、米国が作った憲法を、改正してもよいという、お墨付きを得るための訪米ではないか。
▼このような記事が、新聞一面に掲載されるべきだが、私が愛読する北海道新聞一面も『自民裏金39人処分』だ。
▼『脱税議員の議員剝奪』が適当ではないか。
東京裁判では、絞首刑後に「A級戦犯」が釈放され、後に総理になった人物もいる。相も変わらず歴史の検証のない、自民党政権だ。
▼それに「超A級戦犯」?が何のお咎めがないのが、今回の処分でも同様に見られた。本当に「曖昧な日本」だ。
▼さらに「陸海空」の3自衛隊を一元的に指揮する『統合作戦本部』を創設するため「防衛省設置法改正」の審議に入ったという。
▼これって「シビリアン・コントロール」の廃止改正案ではないか。制服組トップの防衛相を各統合幕僚長が補佐するというものだ。
▼戦争になれば、軍部が主導するのは当たり前だ。そうであれば、軍人に担がれた防衛相ということだ。軍人に反対すれば、拳銃で脅かせられるのが関の山だ。
▼裏金問題は野党とて同様なものがある。だから攻めきれない。そんな状態を見据えて、キシダ総理は‟大英断”?!を実行し、米国に飛び立つ。
▼被爆地広島出身の内閣総理大臣・岸田文雄。さらなる【対米従属強化】政策で、米国と一緒に戦うことで、米国から【憲法改正】の、許可を得る?。
▼2024年4月の訪米が『憲法改正』への強力なステップにならないよう、田舎じじいとしては願うだけだ。
▼願うだけなら誰にでもできるが、国民全員が願えば、願いが叶うかもしれない。
この山道を行く
DREAMS・COMU・TRUE
三等下