▼ちょっぴりレベルの低い話だが、今回の衆議院選で大きく伸ばした国民民主党党首、玉木雄一郎の不倫問題だ。
▼玉木は東大法学部とハーバード大を卒業し、財務官僚から政治家に転向した。この経歴でいえば、いずれは総理の座を狙える人物かと、田舎の爺はちょっぴり期待した。
▼国家の一大事という今回の選挙に、党首が不倫をしていたというのは、相当脇の甘い人物だ。ふと思い出したのは三谷幸喜監督の喜劇映画「記憶にございません」だ。
▼ここではクリントン元米大統領の不倫より、さらに面白い設定だ。我が国の総理の不倫相手は、野党の女性党首だったからだ。
▼タマキはハーバード留学中、自由・博愛・平等を謳歌したに違いない。こんな政治家は政治資金改革には脇が甘いはずだ。
▼自分に都合の悪いことは目をつぶる、倫理観のなさを露呈したからだと、田舎爺は我が身を顧みず厳しい。
▼政治家は「金と女」には、相も変わらずルーズだ。タマキはいずれ党首を辞任しなければならない。そうでなければ国民に示しがつかない。
▼と思ったら、首相指名選挙でイシバさんが‟居眠り”していた。これは自民総裁選と解散選挙、さらに少数与党になったことで、たぶん連日眠る暇もないぐらい忙しかったに違いないない。
▼政治家は夜は眠らない?。寝るのは議場だからだ?!。そのぐらいは勘弁してやり、トランプ大統領の初会談をじょうずにこなしてほしいと、田舎爺はやさしさの欠片も見せる。
▼突然だが、政治家は数字のマジックが得意だという話だ。イシバ総理は2030年までに、人工頭脳(AI)や半導体分野に「10兆億円」の公的支援を行うという。さらに今後10年間で『50兆円』を超える民間投資を、引き出すフレームを策定すると発表した。
▼世界経済を牽引するための国家支援策に、国民は少しの喜びを持つ。内容については急なのでコメントの余地はない。
▼半導体会社ラピダスの小池社長が、生産開始までに必要なお金は、米価格で370億ドルが必要だと、話しているのを思い出した。
▼キシダ元総理は「防衛費は5年で43兆円」にするといった話を思い出す。国民はその金額に驚いている。だがそれをはるかに上回る金額だ。防衛費が軽く見えてくる。
▼ここが政治家の得意な「数字マジック」だ。
防衛費を軽く見せるため、経済支援策を大きくするという幻影で、国民を煙に巻くのだ。
▼政治家の「女と金」問題。国民はそのマジックに、まんまと騙されてはならないという、田舎おやじの警告だ。
▼11月の夜空に、北斗七星がくっきり浮かんでいる。その杓子で海水をくみ上げ、政治家にぶっかけたいものだ。
▼目を覚ましてもらいたいからだ。