▼衆議院選挙が終わり、少数与党になったイシバ内閣。不安定な日本丸の舵取りを任され、
それを喜びながら操縦かんを自在に操り、それを喜んでいるように見える。
▼国会では野党から多くの矢が飛んで来て、毎回身体に数百本の矢が刺さりながらも、懸命に耐えて仁王立ちし、さらにうすら笑いを浮かべる総理がいる。
▼戦後自民党に発症した「政治癌細胞」。これらをすべて自身の栄養として体内に取り組み、巨大化した『自民党‟癌ダム”総理』のような人物だ。
▼世の中のすべての‟矛盾”を呑み込んで、それを嚙み砕き消化する能力を兼ね備えた、新生自民党総裁のようにも見える。本人も‟その気”になっているように思う、時々見せる不気味な笑顔だ。
▼「サドとマゾ」を共有する、打たれ強いタイプのようだ。『シンゾウ+スガ+キシダ=イシバ』だ。イシバ総理のこの‟癌強”さが【憲法第九条】の分厚い壁体を、突破しそうな気もする。
▼ちょっぴり弱体化した旗艦・自民党。そこにはちょっぴり弱体化した護衛艦・公明党。そこを補強する新護衛艦・国民民主党が加わった。
▼イシバ総指揮官は、旗艦を弱体化したように見せ、三艦隊体制をより強固にするだろう。もともと自民党は様々な考えの政治家がいたが、『利権』を与えながら体制を維持してきた、長い間の「体制維持」能力があるからだ。
▼公明党も新党首が落馬した。国民民主の党首も、女性問題で脇が甘いのが露呈した。この弱体化した護衛艦を十分に機能させ、強力な体制を整えるのが、イシバ艦長の巧妙な指揮にかかっている。護衛艦をいつの間にか空母化すると同様にだ。
▼国民最大の注目『103万円の壁』も、先送りした。主張していた国民民主が「増税と減税の同時決定は世論の理解を得られないだろう」と同調したからだという。
▼なんだかんだと言いながら「連立内閣』?の内部だけの打ち合わせで、時間をかけて国民の目をそらしながら、徐々に進行していくのだろう。
▼だが防衛費増大だけは着実に進んでいる。高価な装備品を「複数年契約」で調達し『武器ローン』と呼ばれる支払い方だ。
▼諸物価が高騰しローンが割高になっても、支払いは続くということだ。国民は主食の米が高くなっても、国から手当も受けられないのに米国には優遇する。こんなバカな国などない。
▼さらに次期トランプ大統領は、日本に防衛費の増加を要求してくるようだ。国民は食い扶持を減らしてまでも、米国に尽くす必要があるのか。
▼イシバ総理には『対米従属』を、解消してほしいものだ。それだけがあなたに期待する、唯一の国民としての期待だ。
▼やがてやって来る日米首脳会談。『対米従属の解消』を宣言してほしい。そうであれば「国民栄誉賞」をあなたに差し上げたい。
▼なんだかよく知らない間に『沖縄海兵隊の国外移転』が始まったようだ。現在沖縄にいる1万9千人の海兵隊は、今後1万人になるという。
▼『対米従属の解消』をここで掲げ「日米安保」も、新たな展開を見せるべきだ。だが自衛隊を国軍に昇格するなどという【憲法第九条の改正】ではない。
▼唯一の被爆国として、核爆弾廃絶の先頭に立つ国家像の確立だ。「核」を廃止し「戦争のない地球」を目指すのが、我が国の安全保障の最大の使命だ。
▼我が国の最強の武器は【戦争放棄】だ。戦わずして「勝つ」とは、最大の戦術だからだ。それができるのは世界で『被爆国日本』しかない。
▼来年は『戦後80年』を迎える。世界は再び大戦の危機に呑み込まれているようだ。来年こそ我が国の出番だ。
▼世界の会議に出席し『被爆国』であることと『無益な戦争の中止』を訴えるべきだ。イシバ総理にはトランプ大統領より、説得力がある演説ができると国民は期待している。
▼‟石”をも突‟破”する演説で、世界平和をリードする。そしてその‟きもかわいい”笑顔が【日本のモナリザ】と呼ばれることを、大いに期待したい『戦後80年』の来年だ。