気まぐれ五線紙 Entertainment

 韓国エンターテインメントブログ

映画「純情漫画」

2009年11月16日 | Movie




3日ほど前に映画「純情漫画」を観た。(原題も「순정만화:純情漫画」で、少女漫画のことらしい)

この映画は、去年(2008年)の11月27日封切のようで、興行成績は最高に良かったらしい。ネット上の記事によると、なんでも、映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワーク映画前売り順位で、シェア36.72%で1位を記録したそうだ(他の記事にも、21日から23日までの集計が25万3269人で1位という記事もある)。また、封切り初日ボックスオフィス1位も記録。ボックスオフィスで全国9万1千300人(ソウル2万7千人、スクリーン数全国370箇所)を動員し興行トップを飾ったという記事もある(「ボックスオフィス」というのが、よく知らない話だが)。とにかく、なんだか、かなりの人気だったようだ。
原作は강풀:カンプルの同名「純情漫画」という人気マンガのようだ。どうやら、そもそも、その「純情漫画」というマンガが人気らしい。そして、原作者の漫画家カンプルは、この映画で傘売りおじさんで出演している。


  原作者:カンプル

しかし、私としては、そういうことはまったく知らず(関係無く)、だた単に、レンタル屋さんに이연희:イ・ヨニが出ていたDVDがあったので、借りてきたというだけだったのだが(笑)。私はこのコが好きで(もう、「このコ」と言うには失礼かも知れないが)、演技はもちろんうまいが、なんか見ているだけで、いい。彼女を最初に観たのは、ソン・ユリの2006年MBCドラマ「ある素敵な日」でである。(ソン・ユリはいまも好きである、念のため)
このドラマで、イ・ヨニは主役のソン・ユリより断然演技が上だった(笑)。それ以来彼女はチェックしている。

この映画(この漫画と言うべきかも)、内容としては、ありふれた、どこにでもあるような町を舞台に、30男の公務員と女子高生、そして22歳の公益勤務要員(大学生)と29歳の女性の2組の恋愛(ロマンス)を描いたものだ。テーマは年齢差だろうか。女子高生は、母親との二人暮らしで、はっきりとは描いてはいなかったが、父親コンプレックスがあるかも知れない。29歳の女性は、まだ終わらない失恋に心を固く閉ざしている。そんな物語だが、映画のタッチはほんわかとした、けっこうメルヘンチックなタッチで描いており、大人の心もくすぐるいい映画だ。製作費はずいぶん安かったと思う。すべてロケで、大道具さえ作っていないと思う(笑)。しかし、ゲーム機とか、4本の同じ傘とかの小道具の使い方がうまい。
監督は류장하:リュ・ジャンハ監督だ。輝国山人さんによると、このリュ・ジャンハ監督は、なんと「八月のクリスマス」や「春の日は過ぎ行く」のホ・ジノ監督の助監督であったようである。


  監督:リュ・ジャンハ

とにかく、演ずるはイ・ヨニなもので、それだけでもいいのだが、驚いたのが主演陣のキャスティングだ。まず、女子高生はもちろんイ・ヨニだが、30男に유지태:ユ・ジテで、これがなかなかはまり役で、いいキャラクターを作り出していた。最高。こちらが歳の差12歳の組み合わせ。(演技者の実際の歳の差はこの時、イ・ヨニが20歳、ユ・ジテが32歳で、演技者の実年齢差も12歳)
そして、驚いたのが、もうひと組の歳の差7歳のカップルのキャスティングだ。公益勤務要員(兵役)役の男優が、どこかで見たようなと思ったが、なんとスーパージュニアの강인:カンインだ。彼は、2007年にも「花美男連続ボム事件」という映画にも出演している(そうなんだ)。そして、その相手の29歳の女性役がコーヒープリンス1号店の채정안:チェ・ジョンアンである。(こちらの組の演技者実年齢差もほぼ役と同じ8歳で、カンインが23歳、チェ・ジョンアンが31歳)
そして、もっとも驚いたのが、イ・ヨニの友達役の女子高生役だ。なんとなんと少女時代のスヨンであった。これにはカンイン以上にビックリで、映画を観ている途中で慌てて輝国山人さんのサイトでチェックしたほどだ(笑)。
彼女は、ドラマには2007年にKBSの「止められない結婚」というのに出演しているようだが、映画にはこれが初出演のようである。




  ユ・ジテ            イ・ヨニ             チェ・ジョンアン         カンイン











           スヨン





いやぁ、この映画、出演者全員が文句の無いキャスティングで、映画自体がほのぼのとした雰囲気をもっていて、それだけでもいいのだが、イ・ヨニの女子高生役が若いだけに板に付いていて、その彼女を見ているだけで、なんか嬉しく幸せな気持ちにさせてくれる映画だ。これを書くためもあって、結局3回ほど観てしまった(笑)。
そして、私は、俳優は目で演技ができれば役者として認めることにしているのだが、彼女は十二分に役者として認めることができると思う(ひいき目だろうか(笑))。


































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