気まぐれ五線紙 Entertainment

 韓国エンターテインメントブログ

春のワルツ

2007年07月17日 | Drama



先週、5日間ほどかけて「春のワルツ」20話を観終えた。ユン・ソクホ監督、「四季シリーズ」の最後の作品だ。

だいたいがだ、韓国ドラマは、「そりゃないやろ」というシーンが多すぎるドラマが、多すぎる。ちゃんとしていると、私が観た中で評価できるのは、「オールイン」と「恋の香り」ぐらいだ。
どちらもたまたまだが、イ・ビョンホン主演だ。相手役は、それぞれソン・ヘギョとチェ・ジンシルである。「恋の香り」はチェ・ジンシル見たさに観たドラマである。
この二つのドラマ、非日常のまさにドラマチックなドラマと、どこにでもありそうな普通の生活を描いたドラマの両極端ではあるが、どちらもドラマ作品として大変ちゃんとしていて、よくできている。

通常、韓国ドラマは、「そりゃないやろ」の数の多い少ないは有るが、どれもちゃん出来上がった作品というのが無い。ユン・ソクホ監督の四季シリーズ、「秋」、「冬」、「夏」も例外ではない。とくに、日本で韓流の火付けになった「冬のソナタ」はかなりひどい。(しかし、それに勝って二人のシーンがいいので、つい観てしまうのだが)
韓国も週に1回の放送にして、居眠りしながら撮影しないで、もっと時間をかければ、ちゃんとした作品が出来上がると思うのだが ・・・ 。

と、言いながらも、「冬のソナタ」を皮切りに、今までにけっこうな数を観てきてしまったかも知れない。(もちろん、ユン・ソクホ監督「四季シリーズ 秋・冬・夏」の3作も観ている)数えてみると現在までに60ぐらいは観ているようだ。ドラマを観だすと、かなりの時間を費やすので、できるだけ観ないようにはしているのだが ・・・ 。
なのに、なぜ韓国ドラマを観てしまうのかというと、女優さん、男優さん会いたさ、なのである。

なもんだから、この「春のワルツ」にはあまり興味が無かったのだが、ユン・ソクホ監督「四季シリーズ」の最後の作品だし、と思って観だしたが、1話からハマった。(観たのは、NHKのものではない)
このドラマ、画があまりに美しい。もちろん加工しているのだが、それがじつにいいのだ。ユン・ソクホ監督の話しによると、カメラ自体に、そういった機能が有るカメラで撮影したらしく、現場でそれを確認しながら撮影できるのだそうだ。とくに、感激したのが前半の전라남도:全羅南道、완도군:莞島郡の청산도:青山島での島全体の景色、畑の黄色、そして全編にわたってのパク・ウニョンのファッションカラーである。
ウニョンのファッションは明らかにファッションメーカーとの提供契約をしているだろうことは明白だが、このファッションが私的には好きで、以前から韓国ショップサイトでよく見かけるメーカーの物のはずだ。ただ、最後の方に出てくる、白地のセーターにビーズの刺繍をしたものだけは、同じメーカーでは無いのでは、と思うのだが ・・・ たぶん。
しかし、このテクニカラーの美しさを、19話、最終話にも使って欲しかった。使っていたのかも知れないが、あまり感じられなかった。とくに最終話が、そういう意味でのものたりなさを感じる。
このもの足りなさ、もしかすると、編集に費やす時間が無くなったからかも知れない。残念。(もっとも、NHK編集のものでは、そのシーン自体がカットされている)

そして、主人公たちも良かった。
新人のソ・ドヨンは(ユン・ジェハ役)、それまではファッションモデルだったようだ。(ただ、2005年には何かのドラマ(?)に出てはいるようなのだが)そして、なんと主題歌を彼が歌っているのには驚きである。調べてみたが、CDは出してはいないようである。
ハン・ヒョジュは(パク・ウニョン役)、2006年以前に映画2本、MV4本、CF5本、TV人気歌謡の司会、ノンストップ5と、けっこう多くの作品に出演している。MVの中のひとつには、ポジションが2005年にリリースした「Remake 2005 Renaissance」の「그대가 이세상에 있는것 만으로:君がこの世にいるいことだけ」がある。
そして、ダニエル・ヘニーが意外だった(フィリップ役)。今まで彼に対してはオム・ジョンファとの写真でしか知らず、どちらかというと、何者、って感じで、あまりいいイメージをもっていなかったのだが、このフィリップ役、なかなかいい。それで興味を持っていろいろ調べてみたが、なかなかいい感じだ。好感度アップだ。また、彼自身の生い立ちと、このドラマのフィリップとはラップする部分が有り、なんと、彼のミドゥルネームはフィリップのようだ。じつは、もともとフィリップ役は存在していなかったようで、ユン・ソクホ監督が彼に逢って、急きょ筋書きを変えてまで、ダニエル・ヘニーを使ったということのようだ。もしかすると、フィリップという名も彼の名から、そのまま取ったものかも知れない。
ソン・イナ役のイ・ソヨンについてはあまりよく分からないが、日本の2、3人の女優さんを足して割ったような美人である。



この4人、それぞれの役どころを見事に演じ切っていた。なによりも、この4人のバランスが良く、当初、ユン・ソクホ監督はウニョン役にはソン・ユリを想定していたようだが、ソン・ユリでは、このバランスが崩れてしまっていただろうと思う。ハン・ヒョジュで大正解である。(因みに、私はソン・ユリのファンではある、念のため)
私的には、このハン・ヒョジュがファッションも含め、かわいくていい。すっかり頭の中に刻み込まれた感じだ。しかし、彼女、この時まだ19歳だ。かわいいはずだ。このコは、まだまだこれから伸びていくだろう。いい。

「春のワルツ」、久しぶりにドラマ自体にハマってしまったドラマであった。お勧めである。

Comments (6)
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