カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

丘の上の塔の町、San Gimignano

2010-01-23 21:49:48 | └☆イタリアぶらり旅
先週のヴィアレッジョへのプチ一人旅で楽しさを知った私は
ずっとギブスで愛用の一眼レフカメラを使えずにいたフラストレーションと相まって
とっても良い計画を思いついた。
そうだ、これからどんどん写真を撮りにプチ旅に行こう。

快晴の週末、カメラ日和
今日は同居人が勧めてくれたSan Gimignano(サンジミニャーノ)へ行ってみることに。


サンジミニャーノへはフィレンツェから
ポッジボンシという町でバスを乗り継いで行く。
 
次のバスを日だまりの中で待つ。

やってきたサンジミニャーノ行きのバスに乗った。
バスはくねくねと丘の坂を上る。
何度かつづら折りの角を曲がった丘の向こうに
突然、塔が乱立する町影が見えた。
ドキリとした。
だって、その影はまるでおとぎ話の国のようで
一瞬、自分がどこかに迷い込んでしまったかと思った。

最後の尾根を大きく曲がったらその町は目の前に現れた。
町をぐるりとレンガの城壁が取り囲んでいる
入り口らしき門をくぐり町の中へ。

 
 
観光のオフシーズンだからか、町は静かで穏やかな顔をしている。
子供が遊び、町の人が道ばたに出て立ち話などしているのどかな風景。

 
町の建物はどれも立派なレンガ造りで
この町がかつて栄えていた事がうかがえる。

遠くから見えたあの高い塔は近すぎて良く見えない。

 
塔の間の道をくねくねと歩く。

 
広場で談笑する学生さんや洗濯物の間を抜けて行き
その奥にある小さな丘を登った。

そうしてようやく町の全貌が見えた。


この塔の立ち並ぶ景色の優麗なこと。
その昔、各家の権力の象徴として高さを競った塔
意味を無くし虚しくそびえ立つだけになった今は
ただ時を越えた誇りだけを身にまとっている。
その孤高の姿は実に美しい。


丘の展望台まで上った。
トスカーナの広い大地の端のはしまで見渡せる
そしてその端のはしまで広がる青空。
なんて爽快!


あまりにも気持ちいいので
ここで休憩、ランチタイム。
町のBARで買ったパニーノをぱくり。
はぁ~、おいしい。


休憩を挟んで、メイン広場に戻り
塔のひとつに上ってみた。
大した事無いとタカをくくっていたけど
古い造りの狭い階段をくるくると上るのは思いの他しんどく
行きも絶え絶え、膝もがくがく。

 
そしてようやくたどり着いた塔からの眺め。
塔の上の風は心地よかった。


まるでおとぎ話の中を冒険したような気分で
サンジミニャーノを大満喫。
忘れずに名物の白ワインを買って
城壁の外のバス停へ向かう。


これ、帰りのバスを待つ間のおやつ。
チョコレートのお菓子、中にはヌテッラ(ヘーゼルナッツクリーム)が
たっぷり入って、一日歩いた疲れを癒すたっぷりとした甘さ。

静かに暮れ行く夕日に見送られ
バスに揺れながら夢現にうとうとと家路に着いたのでした。

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