カメラといっしょ★

地元福岡~イタリア留学からワーキングビザ取得しての海外生活を写真で綴るつれづれ日記

カリオストロの城へ

2011-11-23 23:59:15 | └☆イタリアぶらり旅
旅に出た。
目指すはカリオストロの城。

「ルパン三世 カリオストロの城」のカリオストロ伯爵は
実在のモデル?がいたようで、
その実在したカリオストロ伯爵が最後に幽閉されていたお城が
サン・レオという町にあるらしい。
旅好き、ジブリ好きのルームメイトが行くというので、
私も行きたい!と便乗した。

お互い忙しい中、予定を合わせて出かけた休みの日。
秋雨が草木を濡らす静かな日。
フィレンツェからは遠く、電車とバスを乗り継いで行った。

着いた町はとても小さな町。
 
中世の面影そのままのれんが造りのかわいい町。
シーズンオフのせいか、町には人気がなく、シンとしていて、
それがまた、なんだかタイムスリップしたような、
お話の中に入り込んでしまったような、そんな不思議な気にさせる。
 
地図もなく、案内板を便りに城をめざす。
 
 
 
厳つい戦車と重々しい城壁に閉ざされたお城は、
今、監獄博物館になっているようで、
入り口まで来て結局私たちは引き返した。
拷問機とか、監獄とか、できれば見たくない。
代わりに、高台にあるお城からの美しい眺めをひとしきり見ることにした。

秋の霧雨に煙る草原の美しさ。
穏やかに眠る姫君のように、静かに横たわる。

お城の丘を下りて、町を散策。

町の教会。
 
 
そして本当に誰もいない。
あるのは私たちの影と犬一匹。
 
ついでなので、サン・レオの町も下りてみる事にした。

わぁ!下から見ると断崖絶壁。
 
 
  
いたって平穏な下の町の景色。
なんだか田舎のおばあちゃん家を思い出した。
 
全景を見たくて、もっと先まで歩いてみた。
 
でもその崖は思いのほか大きくて、
下からは、お城の先がちょっと見えるくらい。
その全景を眺めるには、鳥にでもなって飛んで見なくてはいけないらしい。
あんなところに閉じ込められるのは、
どれだけの孤独だっただろう。。
 
町に戻ったら、犬の次は猫のお出迎え。
なぜかやたらなつかれた。
 
帰りのバスはせまってるけど、
お腹空いたしとお昼ご飯食べたいね~と、
ようやく開いているお店を見つけて入ってみた。
キッチンのおばちゃんに、
帰りのバスの時間を伝えて、急いでるんだけど、というと、
まかせなさい!もう準備はできてるわっと心強い返事。

頂いたのは「サン・レオ風」と名のつくパスタ。
どこがサン・レオ風なのかはいまいちなぞだったけど、
もっちりした手打ちパスタとチーズの風味豊かなソースがおいしかった。

帰りのバスを待つ広場。
さっきの犬とちらほら町の人。
えーっと、バスはどこかな??と見ていたら、
1台のバスがまさに発車して行った。
え!?まさかあれ??
と、びっくりしてバスを追おうとしたら、
ちょうど車で通りかかった町の人が、
すぐさま車でバスを追いかけて止めてくれた。
結局、そのバスは別のルートのものだったのだけど、
町の人の親切に感激。

寒巌の城とあたたかな人の心、霧に煙る美しい草原、
たくさんの景色を心に刻んで、
小さな旅の帰路についたのでした。

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