夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

両思い

2014-04-11 23:41:08 | 日記
今日までは授業はなく、教室でLHRをしたり、新1年生を集めて来週の宿泊研修の説明をしたり、部活動紹介のオリエンテーションがあったりで、午前中で終了。

LHRでは、クラス委員の選出を行った。
これは以前の記事(2012/4/11)にも書いたことだが、委員長を誰にするかはその後の学級経営を左右する重要事であり、ここでリーダーにふさわしくない者が決まってしまうと、1年間苦労するので、ゆめゆめ疎かにしてはならない。
今年、私が担任することになったクラスでは、意中の生徒が一人いたので、昨日からどのタイミングで言い出そうかと気をもんでいた。

一昨日の記事で、入学式の日に、クラスの生徒全員と会話をしたことを書いたが、そのときに最も受け答えがしっかりしており、しかも、初対面の私に「よろしくお願いします。」と言った者は、その一人だけだったので、こんな生徒に委員長をしてもらいたいと思っていた。
また、その生徒は先日の入学前テストで1番の成績であり、スポーツもしていて文武両道である。
勉強・運動・人柄の三拍子揃っている上に、容姿もよく、挨拶や礼儀もしっかりしているとくれば、これは余人をもって代え難いというものである。さらに、入学式の日の保護者会の後で、その母親と話をしたのだが、彼女もしっかりした方であった。
念のため、職場の先生何人かに意見を求めたのだが、全員がその生徒を褒めていた。

昨日は別件で、その生徒と二人きりで話をする機会があったのだが、その時には言い出せず、夜に自宅に電話しようかとも思ったものの、やはり変かなあという気がして、実行には移せなかった。
結局、今朝、始業前に教室を覗いて、その生徒を呼び出し、人気のない廊下の隅で、
「もしよかったら、委員長をしてもらえないかと思っているんだけど。」
と率直に私の気持ちを伝えた。すると、
「僕も、ぜひやりたいと思っていました。」
という返事がかえってきた。思わず、
「ありがとう。」
と言うと、その生徒も、
「ありがとうございます。」
と答えてくれた。

LHRでの委員選びは、件(くだん)の生徒が委員長にすぐに手を挙げてくれたことで、その他の委員の選出もスムーズに進み、全員立候補で決まった。
あまりにすんなり決まったので、他の用事を済ませても、LHRの時間が大幅に余ったため、ゲームをして過ごすことにした。
「ゲームといっても、ハンカチ落としかフルーツバスケットくらいしか思いつかないんだけど。(笑)」
と言うと、
「ハンカチ落としやりたーい。」
と言うので、教室の後ろに机を全部寄せてスペースを作り、ハンカチ落としをした。
単純なゲームなのに、結構盛り上がった。
結局、チャイムが鳴るまで、生徒たちは互いにだましだまされ、歓声を上げたり笑ったりして、大いに楽しんでいた。

来週から通常授業が始まる。
クラスの型はできたので、あとは集団として勉強・運動や行事に取り組む姿勢を促していきたい。

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