夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

きっと、うまくいく(1)

2013-09-06 23:01:55 | 映画

原題は、“3 idiots”(3人の大ばか者)。インド映画を観に行くのは久しぶりだったが、同国の映画史上最高の興行収入を記録した作品として話題になっていたし、先日、予告編を見て興味を惹かれていたので、ぜひとも行っておかなければと思っていた。
インド一の名門工科大学で出会った、3人のおバカな若者たちが巻き起こす、騒動に満ちた青春の日々と、その後日談。

さわりだけあらすじ

おバカの一人目はファルハーン(写真左)。1978年生まれ、動物が好きでカメラマンになりたいと思っているのに、父からはエンジニアになれと言って育てられ、超難関のICE工科大学に入学。この大学は、毎年40万人の入学希望者がいるが、合格者はわずか200人。他の者は蹴落とされる。
二人目は、父親が半身不随で、貧困家庭に育ったラージュー(同右)。自信がなく神頼みばかりで、何のおまじないか、両手にはたくさんの指輪をはめている。
三人目は、新入生のとき、彼らとルームメイトになった、超がつく自由人のランチョー(同中央=アーミル・カーン)。
上級生には逆らう、学長には口ごたえ、世の中の規則に常に挑戦していた。
「学長の巣」であるICE大では異端児で、ポケットにはいつもドライバーを入れ、機械と見れば分解。
素行や授業態度は悪いのに、成績はトップを譲ったことはない。信条は、
「成功を追うのは間違いだ。優秀なら成功はついてくる。」
ランチョーは実家は大富豪で、成績優秀なのに、そのことを鼻にかけることもない。
一方、ラージューは成績最下位、ファルハーンは下から二番目で、常に落第の危機にさらされている。
ICE大では、学期に42回も試験があり、「ウィルス学長」のスパルタ式の教育(というより訓練)には、耐えきれず自殺する者も出るくらい厳しいのだ。


ランチョーのペースに乗せられながら、3バカトリオは大学の内外で次々に騒動を起こし、様々なピンチに立ち向かいながら、次第に成長していく。卒業を前にして、学長に退学を迫られたラージューが自殺未遂するという事件もあったが、彼らはそれも乗り越え、ラージューは無事就職が決まる。ファルハーンは、両親を説得して動物写真家のイスバーン氏に撮影助手として弟子入り。ランチョーは、大学を首席で卒業することになり、以前から好きだった学長の娘・ピア(写真左=カリーナ・カプール)とも恋仲になる。

この友情は永遠に続くと思われた3人。ところが、ランチョーは卒業式の後、黙って姿を消し、そのまま連絡が取れなくなってしまう…。

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