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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 空と、雲と、海からの風 ~

2021-01-21 23:39:21 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 こんやはァ、おつきさまとォかせいィ!」
「がるる!ぐるがるー!」(←訳:虎です!接近ですー!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日1月21日の夕方から
 明日22日の未明にかけて、
 火星と月が接近!
 晴天の地域にお住まいの方々は、
 南東の空をご覧になってくださいね♪
 さあ、ここからは読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
   ―― フランスの小さな村を旅してみよう ――



 著者は木蓮(もくれん)さん、
 2020年9月に発行されました。
 『Sur les chemins des pelilis villages de France』
 と仏語題名が付されています。

「たびィ~♫」
「ぐる~!」(←訳:旅だ~!)

 はい、旅ですよ♪
 緊急事態宣言の最中、
 お出掛けすることは叶わなくとも、
 ココロまで閉じこもっちゃう必要はありません。
 海の彼方の遠い国へ、
 ポーンとひとっ飛びしてみましょう。

 案内してくださるのは、
 人気ブロガーである
 木蓮さん。

 神戸出身の木蓮さんは、
 現在、フランスの、
 オーヴェルニュ地方の村に
 暮らしているんですって。

「じんこうはァ、にひゃくにんッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:小さな村なんだ!)

 そんな環境だからでしょうか、
 木蓮さんの眼は自然と
 フランス各地の《小さな村》へ
 向けられます。

 近代的な高層ビルなど影も形もない、
 緑の野、
 なだらかな丘陵、
 古い石造りの家並みと、
 葡萄畑の夕陽……。

 木蓮さんは、
 ”地元“である
 オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地方をはじめ、
 ノルマンディー地方、
 ブルターニュ地方、
 ヌーヴェル・アキテーヌ地方……と、
 フランスの13の地域を駆け巡り、
 “これだ!“
 と思った風景を撮影します。

「しょくぶつゥ、いきいきィしてまスゥ!」
「ぐるるがるぐるるる!」(←訳:薔薇の花の瑞々しさ!)

 とりわけて美しいのは、
 本文56ページ、
 南仏のロクブリュヌ・カップ・マルタンの
 風景です。

 プロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール地方の、
 モナコとマントンに挟まれたマルタン岬を
 見下ろすようにそびえる小さな町の名を、
 建築好きな方々は
 聞いたことがあるかもしれません。

 20世紀を代表する建築家
 ル・コルビュジエさんが眠る地。

 彼がこよなく愛した青い海が、
 すぐ目の前に。

「ちちゅうかいのォ、ひかりィ!」
「がるるぅ~…!」(←訳:いいなぁ~…!)

 見たこともない、
 日本にはない景色を求めて、
 遠く、
 もっと遠く、
 もっともっと遠くへ。

 旅好きな方々に、
 印象派絵画好きな方々にも
 おすすめの《旅の本》です。
 花好きな御方も、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 
 
 

~ 世にも稀なる 美術館 【後編】 ~

2021-01-20 23:38:41 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 さむいィ~けどォ、わくわくゥ!」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!熱々なのだ!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日1月20日は、大寒……
 一年で最も寒さ厳しい時節ですけれど、
 読書タイムは、熱く!楽しく!
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  


 
     ―― 宮崎駿とジブリ美術館 ――



 編者はスタジオジブリの皆さん、
 2021年1月に発行されました。
 『HAYAO MIYAZAKI AND GHIBLI MUSEUM』
 と副題が付されたこの御本は、
 白い化粧函(↑上の画像をご覧ください)に
 収められた2冊の書籍から成っています。

 一冊目は、↓こちらの、
 
  

 
  ―― 美術館をつくる イメージボード、スケッチ集 ――


 『CREATING ING GHIBLI MUSUM』と
 英語題名が付されている横に長い御本です。
 外側のカバーを外すと……
 
  

「おおッ! かッこいいィ~!」
「ぐるる!」(←訳:紋章だ!)

  

 三鷹の森ジブリ美術館が開館したのは、
 2001年10月のことでした。

 美術館……とはいっても、
 それってどんな建物?
 何をどんな風に展示するの?
 などなど、
 課題は少なくありませんよね。

「じゃあァ、ひとつずつゥ!」
「がるるぐるるるる!」(←訳:クリアしていこう!)

 読んでいて、というか
 眺めていてとても愉しいのは、
 宮崎さんが描いたスケッチやメモが
 空想に終わらず、
 美術館の構想に
 しっかり根付いてゆく過程、でしょうか。

 階段、ステンドグラス、
 照明、ドア、窓……
 なんという愛らしさ!

「たてものがァ、かんせいィしたらァ~」
「ぐるがるぐる!」(←訳:次は内側だよ!)

 ええ、そうですね、
 幾多の”生みの苦しみ“を乗り越え、
 容器(いれもの)としての美術館は
 ようやく完成しましたが、
 その次の段階でも、
 宮崎さんはさまざまなアイディアを
 形にしてゆきます。
 
  


 ―― 企画展示をつくる 2001年~2020年の軌跡 ――


 『CREATING SPECIAL EXHIBITS』と
 英語題名が付された縦に長~い↑こちらの御本は、
 いわば、“美術館の内側の記録“です。

 ジブリ美術館における企画展の開催期間は、
 通常、1年から1年半。

 2020年までに行われた
 18のテーマによる企画展のうち、
 13の企画展は
 宮崎さんのアイディアから誕生したものでした。

「らぴゅたッ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:クルミわり人形!)

 『ひつじのショーン』で知られる
 《アードマン》特集なんてもう、
 見ているだけでニヤニヤしちゃうんですけど、
 私ネーさが泣きそうになってしまったのは、
 『アルプスの少女ハイジ』……。

 高畑勲さんと宮崎さんたちが
 アルムの山のものがたりを
 描いて描いて描いて、
 限界まで力を使い果たして
 作品を造りあげていった
 なつかしくも過酷な日々……。

「ぜんしんッぼろぼろォ、なのでス!」
「ぐるがるぐるる!」(←訳:もう再現不可能!)

 宮崎さんの“肉筆”感たっぷりの、
 この御本の後ろ側は、
 はい、↓こうなっていますよ。
 
  

「あはァ!かおなしィくんッ!」
「がるっるるるる!」(←訳:目立ってるねえ!)

 ファンの方々は、
 どのページを目にしても、
 ひゃあ!うわー!
 と歓声が連続する
 ジブリ美術館の《誕生と成長のアルバム》、
 現在は初版分が完売となっていますが、
 2月には増刷分が販売されるそうです。
 
 『ハイジ』を、
 『ラピュタ』を、
 トトロくんたちや
 サツキちゃんメイちゃんたちを愛する御方は、
 どうかぜひ、一読を♪
 



~ 世にも稀なる 美術館 【前編】 ~

2021-01-19 23:31:07 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ひゃわわわァ~ッ!」
「がるる!ぐるるるっ!」(←訳:虎です!うわわわっ!)

  

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、規格外に大~きな何かが、
 ネーさ家にやってまいりましたよ。
 その正体は、と申しますと……
 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  


 
    ―― 宮崎駿とジブリ美術館 ――



 編者はスタジオジブリの皆さん、
 2021年1月に発行されました。
 『HAYAO MIYAZAKI AND THE GHIBLI MUSEUM』
 と英語題名が付されています。

 ほんの数日前に刊行されたばかりのこの御本は、
 《三鷹の森ジブリ美術館》の
 構想から実現までの道のり、
 そして、
 美術館で開催された企画展制作の軌跡が
 収録されています。

 まずはとにかく、
 御本と対面してみましょう~!
 
  

「おおッ! らむだくんッ!」
「ぐるるがる??」(←訳:これは外箱??)

 『天空の城ラピュタ』に登場し、
 『ルパン三世』TV版でも大活躍した
 ロボットくんがプリントされた白い化粧函には。
 
  

 ↑こちらが、
 『企画展示をつくる 2001年~2020年の軌跡』。

  

 そして、↑こちらは、
 『美術館をつくる イメージボード、スケッチ集』
 です。

「わふゥ! このォ、いろあいィ!」
「がるるるるぐる!」(←訳:宮崎さんの筆だ!)

 書籍としては特大サイズ、でしょうか。
 重い~!
 嵩張る~!
 税込みでお値段¥27.500はキツい~!
 と、私ネーさ、悲鳴を上げましたが、
 でもやっぱり、
 宮崎さんのファンのひとりとしては、
 じっとしていられなくて。

「かッちゃいィましたでス!」
「ぐるる♫」(←訳:えへへ♫)

 肝心の、御本の中身は……
 いやー本当にもう、
 すごいことになってます。

 2冊ともに
 簡単には説明できないくらいの
 ものスゴさですので、
 詳しくは次回の【後編】で!

「あすまでェ、しばしィ~」
「がるるぐるるる~!」(←訳:お待ちください~!)

 
 

~ 長い眠りの底から ~

2021-01-18 23:20:17 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むゥ~んッ! きりんはァ、くるのでスかァ?」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!来るといいけど!)

 こんにちは、ネーさです。
 終幕パートに入った大河ドラマ『麒麟がくる』、
 いろいろと細部を端折り過ぎて、
 見ていて混乱してきました……
 信長さんが推進した経済改革も
 きちんと描いて欲しかったわ~と
 寂しく思ったりしながら、
 さあ、ここからは読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



      ―― 影に対して ――



 著者は遠藤周作(えんどう・しゅうさく)さん、
 2020年10月に発行されました。
 『母をめぐる物語』と副題が付されています。

 2021年に入って、
 拙ブログでは、
 科学ノンフィクション、
 マンガやエッセイ作品を
 御紹介してまいりましたが、
 ここでついに!
 小説作品に登場していただきますよ。

「とくべつゥ、なのでスゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:新発見でした!)

 2020年6月のこと、
 長崎市の遠藤周作文学館から
 或る発表が為されました。

 寄託資料の中から、
 遠藤周作さんの未発表小説を発見!

 著者・遠藤さんによる草稿2枚と、
 秘書さんによる清書104枚――
 中篇にあたる分量の作品です。

 おそらく1963年以降に執筆されたもの、
 と思われるこの作品は、
 『三田文學』2020年夏季号に掲載されましたが、
 新潮社編集部の方々は
 遠藤周作文学館所蔵の写真版をもとに
 新たにテキストを作成し、
 書籍『影に対して』が刊行されました。

「だいざいィはァ、もちろんッ」
「がるるる!」(←訳:お母さん!)

 物語は、主人公・勝呂(すぐろ)さんが
 古いアルバムをめくっている場面から
 始まります。

 色褪せた台紙に貼られた写真には、
 少年時代の勝呂さんと、
 愛想笑いをするお父さんと、
 そして……

 お母さんの写真は、ない。

 お母さんの不在――
 理由は、ほどなく明らかにされます。

  《母はなぜ、父と別れたのだろうか》

 自問しつつも、
 成長した勝呂さんには
 父母の別離の理由が
 推測できなくはなくて。

「でもォ~…?」
「ぐるるがるるる?」(←訳:本当にそうなの?)

 勝呂さんの自問は続きます。

 推測は、あくまで推測。
 人の心の底は、
 だれにも摑めない……。

「それでもォ、やッぱりィ~…」
「がるるぅるるる……」(←訳:考えちゃうよね……)

 大人たちの胸に、
 そして、
 子どもたちの胸に、
 突き付けられる
 《なぜ》。

 この御本には、
 『影に対して』の他に
 母や家族をテーマとする
 6つの作品が収録されています。
 
 遠藤さんが残した
 《なぜ》の物語たちを、
 皆さま、ぜひ♪
 
 

~ 歴史の夢と 科学の夢 ~

2021-01-17 22:35:31 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ……もぐらッ??」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!モグラだよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 確かにいる、と分かっていても、
 実物と出会う機会は滅多にない、という
 ヘンテコな生き物――モグラくん。
 本日の読書タイムは、
 モグラくんたちが橋渡しする
 ワールドワイドなノンフィクション作品を、
 さあ、どうぞ~♪

  



   ―― アラン・オーストンの標本ラベル ――



 著者は川田伸一郎(かわだ・しんいちろう)さん、
 2020年11月に発行されました。
 『幕末から明治、海を渡ったニッポンの動物たち』
 と副題が付されています。

 国立科学博物館の動物研究部研究主幹さんである
 著者・川田さん、
 先日は標本をテーマにしたTV番組にも
 出演しておられましたね。

「ふァいッ! みましたァでス!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:標本の海でした!)

 標本製作のスペシャリストでもある川田さんは、
 また同時に
 《モグラ博士》を自認する
 モグラ研究の第一人者さんです。

 博士論文の内容は、
 世界中のモグラ類の染色体を調査して
 種間で比較する、
 というものであったほど、
 川田さんの関心は、
 モグラ、モグラ、モグラ……。

 そして、モグラへの関心は、
 学位を取得し、
 貧乏生活に耐えつつ
 研究を続けていた時代も
 色褪せはしなかったのですが。

「あるひのォ、ことッ!」
「がるるぐる~!」(←訳:驚きの発見~!)

 2004年、11月22日。

 川田さんは英国に旅行し、
 研究者として
 大英自然史博物館を
 訪問する機会を得ました。

 博物館の哺乳類担当研究者さんに案内され、
 スタッフ限定の扉をくぐって、
 収蔵庫へ。

 さっそくモグラなどの
 小型哺乳類標本が入ったキャビネットを開け、
 調査を始めてみれば。

「あれれッ??」
「ぐるる~…?」(←訳:これは~…?)

   同じだ!

   標本ラベルが
   森林総合研究所で見たものと同じ!
 
 ええ、
 それはちょうど一ヶ月前、
 川田さんが目にした
 日本のつくば市の、
 森林総合研究所の陸生哺乳類の標本、
 モグラの仮剥製標本に付いていたものと
 同じ書式のラベルが、
 そこにあったのです。

「なんでッなんでッ??」
「がるぐぅるるるる?」(←訳:偶然じゃないよね?)

 日本と英国に分散する
 同一の標本ラベル。

 ラベルは古く、
 『1839』という西暦年が
 記されていました。

 この不思議な出来事を解明しようと、
 諸々の文献を漁った川田さんは
 或る名前に行き着きます。

 アラン・オーストンさん。

 明治から大正の初期を
 横浜で過ごした英国人――
 彼こそが、
 モグラの標本を英国に送った人物だった?

「ふむむゥ~??」
「ぐるがるぐる!」(←訳:謎が謎を呼ぶ!)

 モグラの研究史を語りつつ、
 川田さんは
 日本の自然史研究の発展の裏側に
 どんな人びとの活躍があったのかを
 少しずつ、
 けれど着実に調査を進め、
 明らかにしてゆきます。

「すべてのォ、はじまりィはァ~」
「がるるぐる!」(←訳:モグラから!)

 御本の表紙画にも描き込まれている、
 掌に乗ってしまうくらいの、
 小さなサイズの哺乳類。

 モグラくんたちが見せてくれる
 夢のようなノンフィクション作品は、
 歴史好きな方々、
 標本大好きな方々におすすめです。
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
 
 
 

~ ドレスの花咲く 春のコラボ展 ~

2021-01-16 23:29:25 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あんのォさァ~んッ!」
「がるる!ぐるるるる~…」(←訳:虎です!寂しいよう~…)

 こんにちは、ネーさです。
 拙ブログでも度々御紹介してまいりました
 安野光雅さんが亡くなったとの報が……
 ご冥福をお祈りいたします。
 大々好きな作家さんを喪い、
 悲しみは尽きませんが、
 本日は読書タイムをお休みして
 展覧会情報をお送りいたしますよ。
 さあ、↓こちらを、どうぞ~
 
  


 
    ―― 絵画のドレス ドレスの絵画 ――



 東京・八王子市の東京富士美術館にて、
 会期は2021年2月13日~5月9日
 (月曜休館、ただし5/3は開館)、
 『A Dress In A Picture , A Picture Of A Dress』と
 英語題名が付されています。

「わわゥ! かがやいてェまスゥ!」
「ぐるる!」(←訳:絹の光!)

 今春、
 神戸ファッション美術館と、
 東京富士美術館がコラボレーション!
 という特別企画展が、
 開催されることになりました。

 テーマは、ご覧の通り、
 《ドレス》。

 公立のミュージアムでは日本で初めて
 ファッションを主軸とする
 神戸ファッション美術館から
 18~20世紀にかけての服飾作品――
 ドレス、マネキン、靴、帽子、
 扇や傘などが
 展示されるんですって。

  

「しょうぞうがもォ、ありまス!」
「がるぐる!」(←訳:豪華だね!)

 ↑上の画像は、
 ピエール=ポール・アモンさんの筆になる
 『皇后ウジェニー』、
 ナポレオン三世の妃である
 ウジェニー皇妃の肖像画です
 (ユージェニーと表記される場合もあります)。

 ウジェニー皇妃は
 当時のファッションリーダーの一人でもあったので、
 ドレスも装身具も
 気合が入りまくってるわね。
 
  

「へあすたいるゥ、かわいいィ!」
「ぐるるがる~!」(←訳:家具もある~!)

 服飾作品や肖像画の他に、

 1815年頃に製作された
 《ウーディノ元帥の置時計『ホラティウスの誓い』》、
 19世紀のマホガニー製草木模様飾棚、
 1810年頃に製作された
 マルメゾン宮殿で使用されていた筆記台、

 といった当時の家具、
 時計なども展示されます。

「どれすのォじだいィへェ~」
「がるるぐるっる!」(←訳:タイムスリップ!)

 行ってみたい!
 でも遠くてお出掛けできないわ……という御方は、
 美術館HPを覗いてみてくださいね。
 すでに企画展を紹介するページが
 立ち上げられていますよ。

 開幕日は2月13日ですから、
 およそ一ヶ月先になります。
 どうか、それまでには
 世情が好転していますように……。
 

 

    では、ここで久々のオマケ画像も!
   
    『森永製菓』さんの
    《大玉チョコボール 抹茶ピーナツ》と、
    《大玉チョコボール つぶつぶ苺》も!
    「おォ~♪いちごォ、おいしィでス!」
    「ぐるるがるる!」(←訳:抹茶もいける!)
    全国の受験生の皆さん、
    休憩時間には
    美味しいお菓子でリラックスしてくださいね。
    幸運を祈ってます!
    
    
    

~ ニャンコたちのキャンパスライフ ~

2021-01-15 23:41:31 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ごろりィ~んッ♪」
「がるる!ぐるるるる♫」(←訳:虎です!ごろごろん♫)

 こんにちは、ネーさです。
 5回に渡ってお送りした《マンガで元気強化!》は、
 ちょっとひと休みすることにして、
 今日からは通常版の読書タイム復活!ですよ。
 で、本日の主役ちゃんたちは……
 ふふふ、こちらの御本を、さあ、どうぞ~!

  


 
        ―― 猫と東大 ――



 編者は東京大学広報室の皆さん、
 2020年11月に発行されました。
 『猫を愛し、猫に学ぶ』と副題が付されています。

 ……そう、それは
 2018年の晩夏の出来事でした。

 東大こと東京大学を、
 かつてない事象が襲ったのは……!

「ぜんだいィみもんッ、なのでス!」
「ぐるるがるる!」(←訳:思いも寄らず!)

 東京大学広報室が発刊している
 広報誌『淡青(たんせい)』。

 東京大学と社会をつなぐメディアのひとつとして、
 1999年に創刊され、
 東大のビジョン、
 新しい社会に向けての議論、
 最先端の研究成果、
 活躍する同窓生のニュース等が
 毎号の誌面を賑わせてきたのですけれど、
 2018年の9月号は。

「たッ、たいへんでスよゥ!」
「がるるるるっる!」(←訳:在庫切れだって!)

 一般配布用の部数は
 在庫がなくなり、
 追加部数もすぐに捌けてしまって。

 さらには、
 増刷はないんですか?
 という問い合わせもいただくほどの、
 『淡青』史上初、
 かつてない快挙に、
 東大広報室の方々も啞然……!
 
「ぱちぱちぱちィ~!」
「ぐる~!」(←訳:拍手~!)

 快挙の原因は、
 ええ、もちろん、

 『猫と東大』、

 これです。

 2018年9月号のテーマが、
 『猫と東大』だったため、でした。

「ごろごろりんッ! ほしいィ~♪」
「がるぐるるる!」(←訳:もう無いもん!)

 かくして『淡青』ニャンコ特集号は、
 入手困難となり、
 多くの愛猫家さんは嘆息しましたものの。

 2020年、
 めでたくも
 『猫と東大』復活!

 パワーアップし、
 一般書店さんでも流通する形で
 帰ってきました。

「むむうゥ! これがァ、とうだいィにゃんこォ……!」
「ぐっるるがるる!」(←訳:いっぱいいるぞ!)

 本郷キャンパスに、
 駒場キャンパスに、
 のどかに住み暮らすネコたちを守るのは、
 大学の教授さんや研究者さんたち、
 職員さんたち、
 学生さんたち、
 ご近所の住人さんたち。

 ニャンコ愛に燃える教授さんたちは
 真剣に議論します。

 日本の歴史と、猫の歴史。
 動物医療と研究・教育の最前線。
 ペットの声を聴く行動診療。
 猫の寿命を倍にする
 AIMという遺伝子。
 
「ほんきィ~でス!」
「がるるぐるるる!」(←訳:ガチで語ります!)

 真摯な”ネコの科学”から、
 猫ブームの理由、
 キャンパスで寝転ぶネコたちの写真、
 ネコを主題とするアート、
 教授さんたちのさりげない”ウチの子自慢”まで、
 ネコまたネコ、ネコ。

 猫を愛する方々は感涙必至な力作です。
 ひととニャンコのつながりに思い馳せつつ、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♫
 
 
 

《マンガで元気強化!》信念の⑤!

2021-01-14 23:36:34 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぱりぴィ~ッ!」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!パリピ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 いきなり始めちゃった《マンガで元気強化!》な読書タイム、
 第5回目となる本日の合言葉は、
 ええ、《パリピ!》ですよ。
 何故と申しますに、
 さあ、↓こちらを、どうぞ~♪

  


 
      ―― パリピ孔明 4 ――



 原作は四葉夕ト(よつば・ゆうと)さん、
 漫画は小川亮(おがわ・りょう)さん、
 2021年1月に発行されました。
 私ネーさが昨年から推しに推しております
 『パリピ孔明』第4巻は、
 元気補給&回復に最良の処方箋です♫♪

「はるかァ~ときをォこえてェ~」
「ぐるるがる!」(←訳:渋谷に転生!)

 『三国志』にその名を刻む
 軍師・孔明さん――
 
 姓を諸葛(しょかつ)、
 名を亮(りょう)、
 字(あざな)を孔明(こうめい)として知られる
 稀代の軍師は、
 西暦234年、
 五丈原(ごじょうげん)の戦いの折、
 陣中にて病没……
 
 と伝えられておりますが。

「まさかッ!でスねッ」
「がるぐるる!」(←訳:そのまさか!)

 よりにもよって、
 現代の日本の、
 ハロウィンの夜の渋谷に
 転生だなんて。
 
 孔明さん、がっかり……と思いきや、
 新たな目標を見つけて、
 ホームシックになる暇もありません。

「さくせんッ、たてましょうゥ!」
「ぐるーがるる!」(←訳:スター誕生の!)

 アマチュアシンガーの
 英子さんとの出会い。

 華やかな歌声に聞き惚れ、
 彼女の軍師になろうと
 孔明さんは決意しました。

 歌手になる。
 広く歌声を日本中に、
 世界に届ける。

 そんな英子さんの願いを実現すべく、
 孔明さんは知略を巡らせます。

「でッかいィ~いべんとォ!」
「がぅるるるぐるる!」(←訳:フェスにも出たい!)

 目指すは、
 一流のアーティストさんが出演する
 夏の大規模フェス《サマーソニア》、
 その出場権。

 企画に参加して、
 10万の『イイネ』を
 最初に獲得した者が、
 《サマーソニア》のステージに
 立つことが出来るんです。

「いそがないィとォ!」
「ぐるるがるるるるる!」(←訳:企画の締め切り日が!)

 企画の期限までは
 もう数日しか残っていない……という時点で、
 いよいよ孔明さんは動き出しました!

 殆ど名を知られていない、
 まったくの新人に等しい英子さんが、
 どうやって10万もの『イイネ』を得るのか。

 さぁて、
 孔明さんの腕の見せ所ですよ。

「うふふゥ! こうめいィさんならァ~」
「がっるぐるる!」(←訳:きっと大丈夫!)

 ブレない、揺らがない、
 その信念、その心。

 《三国志》愛読者さんに、
 マンガ好きな方々に、
 いま元気を必要とするすべての方々に、
 おすすめしたい力作です。
 どうかぜひ、
 手に取ってみてくださいね~♪
 
 
 
 

《マンガで元気強化!》犬好きさんのための④!

2021-01-13 23:31:59 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪るるゥ~♪きょうもォ~まんがでェ~♪」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!元気を補給!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、今日もやっちゃいます、
 笑顔と癒しを補給してくれる
 《マンガで元気強化》第4回!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♫

  



      ―― 小犬のこいぬ ――



 著者は うかうか さん、
 2020年12月に発行されました。
 パッと見でお分かりでしょうか、
 第1~3回で御紹介しました作品と
 ちょこっと違うのは……

「うェぶゥ、でスねェ~!」
「ぐるるるがる!」(←訳:SNS発だよ!)

 著者・うかうか さんが
 作品発表の場としているのは、
 Twitterです。

 お茶目な うかうか さん、
 季節ごとに
 『春うか』『夏うか』と
 お名前を変え、
 現在は『うか冬』さんとして、
 小犬ちゃんのマンガを描いておられますよ。

「かわいィ~のにィ!」
「がるるるぐる!」(←訳:ヘンテコです!)

 表紙をドーンと
 ひとり占めしている小犬ちゃんは、
 うむむ、ダックスフント?
 ゴールデンレトリバーのおちびちゃん?
 それともミックス??

 と、正体不明気味なのですが、
 優しい心の持ち主で、
 ドーナツが大好物で、
 動物園のゾウさんにうっとり♪

 そんな小犬ちゃんの
 ”好き!”
 ”楽しい!“
 という感情が、
 暴走しちゃったり、
 空回りしちゃったり、
 あらぬ方向にスッ飛んで行っちゃったりすると、
 なぜか私たち読み手は
 小犬ちゃんを応援せずにはいられなくなって。

「どんまいッ!」
「ぐぅるる!」(←訳:ファイト!)

 可愛くて、
 のびやかで、
 なおかつ超シュールな小犬ちゃんの世界では、
 脇役さんたちも粒揃いです。

 私ネーさのお気に入り脇キャラさんは、
 『Party Puppy略してパリピ』さんで、
 このパリピさんが登場してくださると……
 ぷふふふっ♪

「いッそうゥ~へんてこォにィ!」
「がるーがる!」(←訳:パワー倍増!)

 読み手を魅了する
 小犬ちゃんの破天荒な冒険の数々は、
 言葉で説明するよりも、
 うかうかさんのTwitterを
 ご覧になってくだされば、
 いちばん伝わるのかもしれません。

 また、
 この書籍版『小犬のこいぬ』には
 SNS上で公開されている作品に加え、
 描きおろし作品も収録されていますので、
 既に小犬ちゃんを御存知の方々も
 楽しめる構成になっていますよ。

「ここもォ、みてくださいィ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:表紙の裏だよ!)

 表紙のカバーを外してみれば、
 そこにも小犬ちゃんワールドが……!

 あたくし犬派です!なマンガ好きさんに
 激おすすめのコミック作品です。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 

《マンガで元気強化!》気魄の③!

2021-01-12 22:48:00 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ゆきィ、つもッてないィ~でス!」
「がるる!ぐるるるるがぅ!」(←訳虎です!降らなくてホッ!)

 こんにちは、ネーさです。
 降雪&積雪予報が出ていたここ多摩地域、
 ありがたいことに難を逃れたものの、
 いっそう春が恋しくなりました……
 早く桜の季節になっておくれと全力で願いつつ、
 さあ、本日の読書タイムも
 《マンガで元気強化!》続行です♪
 第3回目の今回は、
 こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
      ―― カラオケ行こ! ――



 著者は和山やま さん、2020年9月に発行されました。
 前回と前々回記事で御紹介した
 1980年代の作品から、
 はい、時代は一気に現代へ!

「ふわわゥ! このォおかたはァ~!」
「ぐるるる!」(←訳:星さんの!)

 著者・和山さんが
 2020年7月に刊行した作品
 『女の園の星』は
 《このマンガがすごい!2021(オンナ編)》の
 第1位に輝きました。

 そして、こちらの
 『カラオケ行こ!』は
 やはり《このマンガがすごい!2021(オンナ編)》の
 第5位にランクインしているんです。
 
「おおおォ! かいきょォ、でスよゥ!」
「がるる~!」(←訳:大拍手~!)

 女子高を舞台とする『女の園の星』は、
 ”学園もの”の変型……
 とも申せましょうが、
 『カラオケ行こ!』は、
 中学校の合唱コンクールから
 始まります。

 銀賞を得た
 森丘(もりおか)中学校の合唱部の部長、
 岡聡実(おか・さとみ)くんは、
 コンクール後、
 見知らぬ男性に呼び止められました。

 そして、言われた言葉が、

  《カラオケ行こ!》。

「ふァ??」
「ぐるるー??」(←訳:なんでー??)

 なぜカラオケなのでしょうか。

 そこには、深~いワケがありました。

 男性は、聡実くんに名刺を差し出しながら
 説明します。

「ひッ! こッこれはッ!」
「がるぐる?!?」(←訳:代紋入り?!?)

 某組の若頭補佐である
 成田狂児(なりた・きょうじ)さんは
 切々と聡実くんに訴えます。

  《歌がうまなるコツ
   教えてくれへん?》 
 
  《組長のモルモットになるんだけは
   死ぬ気で回避したい!!》

「はァ……?」
「ぐるぅ……?」

 狂児さんが属している組のトップ、
 つまり組長さんは、
 カラオケが大好きで。

 年に4回、
 組総出のカラオケ大会なんてのがあって。

「あううゥ、それはァ~…」
「がるるるるぐるがる!」(←訳:はてしなく悪い予感!)

 もちろん、と言うか何というか、
 それは、

  《ただのカラオケ大会とちゃうねん》。

 音をハズしたり、
 テンポがずれたり、
 歌詞を間違えたり、
 ミスが積み重なってゆくと、
 おっそろしいことが……。

「ひいいィッ! やめてェ~ッ」
「ぐるるるるるがる!」(←訳:聞きたくないよう!)

 聡実くん、
 どんなトンデモない騒動に
 巻き込まれてしもたんかいな、と
 クスクス笑ってしまう物語は、
 進んでゆくにつれ、
 読み手の予想の斜め上をゆく方向へ……!

「むむむゥ~んッ!」
「がるぐるるぅ!」(←訳:こう来たかぁ!)

 ネタバレ回避のため、
 これ以上のお喋りは控えます、が。

 一篇の映画にも匹敵する
 著者・和山さんの脚本力には
 ただただ感嘆あるのみ!

 なので、マンガ好きな方々だけでなく
 映画好きな方々にも
 おすすめですよ。

「じつはァ~…」
「ぐるるがるるる!」(←訳:続きもあります!)

 現在、月刊誌『コミックブーム』に
 聡実くんの”その後”を綴る
 『ファミレス行こ。』が
 不定期連載中です。
 『カラオケ行こ!』ファンの方々は、
 ぜひチェックしてみてくださいな♪