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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 勝負の痕跡 ~

2021-01-08 23:33:38 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むむゥ! どうなるゥ~さいしゅうかいィ??」
「がるる!ぐるるるる!」(←訳:虎です!見えないね!)

 こんにちは、ネーさです。
 2021年最初の連休♪と浮かれたいのを堪えて、
 2度目の緊急事態宣言下の週末は、
 さあ、読書に浸りましょうか。
 本日は、いま話題のあのドラマともつながる
 こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
    ―― 戦国武将《滅びの美学》 ――



 晋遊舎ムック『歴史旅人』vol.7は
 2020年11月に発行されました。
 『いま再評価される敗軍の将たち』と
 副題が付されています。

「あとォ、いッかげつゥ!」
「ぐるがるるぐるる!」(←訳:2月7日が最終回!)

 ええ、そうですね、
 NHKの大河ドラマ『麒麟がくる』は、
 一ヶ月後には最終回を迎えてしまいます。

 長谷川博己さん演じる明智光秀さんは、
 なぜ信長公を討ったのか……

 私ネーさ、今になって気付いたんですけど、
 このドラマって
 ”明智光秀の生涯を描いたもの”
 ではなくて、
 ”本能寺の変の動機を探求する心理ミステリ”
 だったのねえ。

「いちねんがかりィのォ~」
「がるるぐるっる!」(←訳:ホワイダニット!)

 長大なミステリの主役である
 明智光秀さんをはじめ、
 この御本の各章で
 取り上げられている”敗軍の将”さんは、

  朝倉義景さん
  北条氏政さん
  今川氏真さん
  武田勝頼さん
  石田三成さん
  真田信繁さん

 と、時代小説や
 歴史ノンフィクション作品にも
 しばしば登場する武将さんです。

「いちばんにんきィはァ、もちろんッ!」
「ぐるるるがるぅ!」(←訳:幸村さんでしょ!)

 そうね、大河ドラマ『真田丸』では、
 堺雅人さん演じる真田信繁さんと
 草刈正雄さん演じる真田昌幸さんが
 人気を博しました♪

 あ、そうそう、『真田丸』には
 石田三成さんも出てきたわね。

 そうして、
 真田ファミリーや
 石田三成さんの名が並べば、
 副題にある『再評価』という言葉に
 新たな意味合いが浮かび上がってきます。

「たくさんのォ、かんちがいィ!」
「がるるぐるる!」(←訳:誤解や先入観!)

 結果的に、
 ”敗軍の将”とされている彼らですが、
 その一言で片づけてしまっていいのか。

 勝負は、時の運。

 桶狭間で今川軍が蹴散らされたのも、
 本能寺の変も、
 関ヶ原の戦いで東軍が勝利したのも、
 すべては紙一重。

 ほんのちょっと、
 《なにか》
 が違えば、
 勝者と敗者は入れ替わっていた……。

「ちいさなァことからァ~」
「ぐるるがるる!」(←訳:形勢が変わる!)

 ムック形式のこの御本には、
 図版や写真資料が数多く掲載されていて、
 想像力が掻き立てられます。
 
 ドラマ好きな方々は
 『麒麟がくる』最終回の結末は、
 おそらく……などと予想したりしながら、
 写真や絵地図を眺めてみてくださいね。

 そして明智家ファンの方々は、
 本文24ページの
 『幻の福知山城天守の古写真』
 に注目してみてくださいな。

「これはァ、もしかしたらァ~…」
「がるるるるぐるるがる!」(←訳:光秀さんが建てたお城!)

 時の運を
 つかんだ者と、
 取りこぼした者。

 その痕跡を、
 歴史好きな活字マニアさんは、
 ぜひ♪