テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

呼べば現る?正義のひと!

2011-05-12 23:01:11 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでス!」
「ぐるるーがるがるるるー!」(←訳:虎ですー寒いし暑いしー!)

 くるくる変わる春のお天気
 皆さま、どうぞ体調に気を付けて下さいね。
 
「しがいせんにもッ!」
「がるぐるがるぐる~!」(←訳:お肌がヒリつくぅ~!)

 ……はいはい、では直射日光にも注意することにして、
 本日も読書ターイム!と参りましょう。
 こちらを、どうぞ~!

  


 
              ―― もろこし紅游録 ――



 著者は秋梨惟喬(あきなし・これたか)さん、2010年12月に発行されました。
 『紅游録』は『こうゆうろく』とお読みくださいな。
 なお、『SILVER CARD SAGA Ⅱ』と英題名が付されています。

「しるばァーのォ、かーどゥ??」
「ぐるぐるがるるる…ぐるるる?」(←訳:それクレジットカード…じゃないよねっ?)

 違いますとも。
 銀色の、カードというよりも細長い板のようなそれを
 人々はこう呼びます。

  《銀牌(ぎんぱい)》

 はるかな昔、
 三皇五帝のひとり黄帝(おうてい)は
 天下御免の証としてこの《銀牌》を造りました。
 《銀牌》を持つ者の前には皇帝の勅命とて無力!
 無敵の侠客にして、
 弱気を援け、
 強きを挫く、
 どのような勢力にも与(くみ)しない、
 正義のひと――

 この御本は、
 第一作『もろこし銀侠伝』に続き
 銀牌侠たちの活躍を描く
 《もろこしシリーズ》第二作なんです。

「せいぎのォ、みかたッ!」
「がるるるぐるがるー!」(←訳:仮面ライダーみたい!)

 《銀牌》を持つ者は、
 それが男性の場合は『銀牌侠』、
 女性が持つ場合は『銀牌女侠』と称されます。
 時によって、
 仙人のような老人、
 可愛い美少女、
 若き豪傑さん、と
 年齢も容姿も様々な《銀牌侠》は
 官吏たちや町の顔役たちが
 
 有り得ん!
 
 と匙を投げてしまった難題を
 その叡智、
 その武術の技をもって
 解き明かしてゆくのでした。

「むッ? それッてェ、まるでェ~」
「ぐるーがるがるる!」(←訳:ホームズさんだ!)

 ええ、そうなんです!
 《銀牌》を持つ者が挑むのは、
 まさに、不可能犯罪!

 有り得ない状況、
 信じられない事象、
 ワケがさっぱり分からない謎も、
 智力と武力で一刀両断してみせるのが
 銀牌侠の任務(つとめ)なのです。

 収録されている短編連作の中で、
 私ネーさがホホゥ!と唸ってしまったのは
 『殷帝之宝剣(いんていのほうけん)』。
 明(みん)朝初期を舞台にした
 密室犯罪……!
 
「えェ~、みッしつゥ~?」
「がるぐるる??」(←訳:犯人はだれ??)

 謎解き鮮やか、
 アクションも鮮やか、
 何より、著者・秋梨さん御自身が
 このものがたりをとても愛していること、
 心から楽しんで書いておられることが
 ひしひしと伝わってくるキュートな本格探偵&武闘小説です。

 三国志や水滸伝が大好き!
 ミステリが好き!
 そんな活字マニアさんは、ぜひ一読を~♪

「こまッたときにはァ~」
「ぐるるがるがる!」(←訳:呼ぼう銀牌侠を!)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ~ はばたけ、レディバーズ ~ | トップ | ぴよぴよ、と鳴く声すれば。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブックス」カテゴリの最新記事