テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ さとりちゃんと、夏の風 ~

2023-11-01 22:07:05 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 きょうはァ~……むむッ! おおいィ~?」

「がるる!ぐるるるがるるる!」(←訳:虎です!記念日がたくさん!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日11月1日は《本の日》!

 ……でもって、《犬の日》で、《紅茶の日》で、《古典の日》で

 《すしの日》と《いい街の日》と《灯台記念日》と……

 えーと、だんだん混乱してきましたので、

 ↓こちらのコミック作品で読書タイムに行ってみましょう~♪

  

 

 

        ―― 銀太郎さん お頼み申す 3 ――

 

 

 著者は東村アキコ(ひがしむら・あきこ)さん、

 2023年9月に発行されました。

 

 奥深く、底知れ~ぬ《和文化》の世界……

 

 先日ご紹介しました『爛漫ドレスコードレス』は

 チンアナゴの帯に惚れ込んで着物の良さに目覚める

 若い女性が主人公でしたが、

 こちら『銀太郎さんお頼み申す』は、

 着物美女さんに心惹かれて《和文化》の深海にダイブする

 岩下さとりちゃん(25歳)を中心とする物語です。

 

 着物美女の銀太郎(ぎんたろう)さんと出会い、

 お着物を着せてもらったり、

 お花見に出かけたり、

 着物のことばかり考える10ヶ月が過ぎて、

 さとりさん、この第3巻でついに!

 自分で着付けに成功~!!

 

「わほゥ! やッたでスねッ!」

「ぐるがる~!」(←訳:拍手喝采~!)

 

 紐や伊達締めなどの着付け小物は、

 手の届くところに使う順番に並べておく。

 ヒモはそんなにきつく締めなくても

 布同士の摩擦でけっこう固定される。

 帯はクリップで先にお太鼓の形を作ってから結ぶ。

 

 といったネットやYou Tubeで得た知識と、

 毎晩必死に練習した成果です。

 

 もちろん、銀太郎さんのように綺麗には着れない、と

 さとりちゃん自身も分かっていて、

 もっと勉強しなきゃ!と決意表明してみれば。

 

「いちばんのォ、べんきょうゥはァ~」

「がるぐる!」(←訳:買うこと!)

 

 銀太郎さんは言います。

 

   着物は、買うのがいちばん勉強になる。

   身銭を切って買った着物が、色んなことを教えてくれる。

 

 そうして向かった先が――

 

「ぎッ、ぎんざッ??」

「ぐるるがるるる!!」(←訳:銀座でお見立て!!)

 

 ずらりと並ぶ反物の中に、

 さとりちゃんは見つけられるのでしょうか、

 “自分のため“の着物を。

 

「どれがァいいィかなァ~♫」

「がるるる~♪」(←訳:迷うよね~♪)

 

 教科書に載っていた文化や歴史のあれこれは

 ちっとも憶えていないけど、

 学びたい、知りたいと強く願い、

 自力で調べて学んだ事柄の数々は、

 きっと忘れない、

 きっとさとりちゃんの頭脳とこころに沁み込んでゆく。

 薄れてゆくことはない。

 

 頼りないように見えて、

 実は逞しく、幸運の持ち主?なのかもしれない

 さとりちゃんの着物世界冒険譚は、

 アート好きさんに、

 歴史好きな活字マニアさんにもおすすめです。

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

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