テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ ティータイムはクリスティーさんと ~

2024-03-11 22:02:45 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 わおおゥ! みやざきィさァ~んッ!」

「がるる!ぐるるが~る!」(←訳:虎です!ゴジラく~ん!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日33月11日は、忘れられない悲しい日……ではありますが、

 宮﨑さんの鳥たちと、山崎さんのゴジラくんは

 アカデミー賞受賞という喜びを運んできてくれました。

 惜しくも受賞を逃した『PERFECT DAYS』にも全力で拍手を贈りつつ、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

        ―― イギリスのお菓子と本と旅 ――

 

 

 著者は北野佐久子(きたの・さくこ)さん、

 2023年12月に発行されました。

 『AGATHA'S MYSTERY GOURMET』と英語題名が、

 『アガサ・クリスティーの食卓』と日本語副題が付されています。

 

 米国や英国のアカデミー賞で、

 或いはTVドラマを対象とする数々の賞で、

 没後50年近くを経た現在でもたびたび目にするのが

 『原作 アガサ・クリスティー』という表記ですね。

 

「ふァいッ! えいがもォ、どらまもォ、だいにんきィ!」

「ぐるがるぐる~!」(←訳:毎年新作公開~!)

 

 この御本で、著者・北野さんが紹介しているのは、

 クリスティーさんの作品に登場する

 食事やお菓子、食文化、習慣などの

 《英国の暮らし》。

 

 近年、日本でもすっかり有名になった

 アフタヌーンティーにつきもののスコーン、

 ビクトリア・スポンジケーキ、

 英国料理を代表するヨークシャー・プディングや

 ポークパイなどの各種パイなどは、

 重要な、そして作品に不可欠な、

 小道具以上のもの、と言えましょうか。

 

「でもォ、びッくりィしまスゥ!」

「がるるぐる!」(←訳:写真で感心!)

 

 本文部分で掲載されているのは、

 例えば、

 『三幕の殺人』(1934年)に描かれている

 スコーンとゆで卵のランチについての解説と、

 スコーンのレシピ……といった具合なんですけど、

 時として

 図版や写真に、えっ!と驚かされたりもします。

 

 本文148~151ページでテーマになっているのは、

 短編集『火曜クラブ』の中の一篇『毒草』で

 物語のキモとなるハーブの一種

 『ジギタリス』……!

 

 画像を拝見するのは初めてですが、

 英名『フォックス・グローブ』の、

 釣鐘型の花はとても美しく、

 薬効とか毒性とか、

 あんまり感じられないんですけど?

 

「ようゥちゅういィ、なのでス!」

「ぐるがるるる!」(←訳:危険ですから!)

 

 他に、

 ミステリ作品の”現場”として

 ひっぱりダコのダートムア。

 『マギンティ夫人は死んだ』の

 シュガー・カッター(シュガー・ハンマー)。

 『復讐の女神』のチョコレートケーキ。

 『五匹の子豚』のビール。

 と、クリスティさんのファン諸氏さんの

 読書ゴコロがムズムズするアイテムが

 ページを捲る度に飛び出してきます。

 

 現実の世界とクリスティさんの世界を旅しながら、

 英国の食&食文化を語る一冊は、

 クリスティさん好きな御方はもちろん、

 英国好きな活字マニアさんにおすすめですよ。

 午後の読書……いえ、ティータイムのお供に、

 皆さま、ぜひ♪

 

コメント
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