テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ パリで巡るは、本屋さん ~

2024-03-10 22:03:11 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 いよいよォ、じゅしょうしきィ~でスよゥ!」

「がるる!ぐるるがっるるる!」(←訳:虎です!幸運を祈ってます!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 第96回アカデミー賞授賞式が明日に迫りました

 (日本時間では11日)。

 日本映画への評価は、はたして……?

 実況中継を待ちわびながら、さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらのエッセイ作品を、どうぞ~♪

  

 

 

            ―― パリと本屋さん ――

 

 

 著者はパリュスあや子さん、2023年11月に発行されました。

 パリ郊外にお住まいの著者・パリュスさんによる

 エッセイ集のテーマは……

 本屋さん!!

 

「いいなァ、ぱりィ!」

「ぐーるるるがる!」(←訳:アートの都パリ!)

 

 かつては、パリ中心部にある書店『PIPPA』で

 働いていたこともあるパリュスさんが、

 パリの数々の書店を巡りながら考察してゆくのは、

 書店さんごとに異なる専門性や特徴、

 日本の出版作品・日本の作家さんの作品が

 フランスではどんな風に受け入れられているか、

 どの作品が好評を博しているのか、

 といった事柄です。

 

 そう、よく知られていることですが、

 フランスでは、日本の古典&現代の文学はもとより、

 マンガも大人気!

 

 手塚治虫さんも谷口ジローさんも、

 もちろん鳥山明さんの諸作品も、

 ロングセラーとなっています。

 

「うれしいィでス!」

「がるるぐるるぅる!」(←訳:親近感湧いちゃう!)

 

 また、フランスの人々が

 書物にどのような思いを抱いているのか、

 その点もパリュスさんはじ~っくり観察しています。

 

 この御本に収録されているエッセイが著されたのは、

 2019年5月から2023年4月にかけて。

 つまり、世界中がコロナ禍に覆われた期間の

 前夜~ほぼ終息宣言の間と、重なっているんですね。

 

 『ロックアウト』は、仏語で『コンフィヌモン』。

 

 フランスに於ける『コンフィヌモン』のルールは、

 どうやら日本より厳格だったらしく、

 本屋さんは営業停止……!

 

「ひえええッ!」

「ぐるるる!」(←訳:怖ろしい!)

 

 ルールが緩和されて以降は、

 本屋さんの営業は許可されて、

 フランスの活字マニアさんたちもホッとひと安心。

 

 やがて、

 いつもにも増して

 人々が本屋さんを必要とする特別な季節がやって来ました。

 

 クリスマス――仏語ではノエル。

 

 聖なるノエルの季節は、大統領さえ

 ”例外”として外出を(渋々と?)認めざるを得ません。

 そして、ノエルに必要なのは

 愛する家族たちとの集いであり、

 ノエルの集いに必要なのは

 大量の贈り物であり、

 贈り物として重宝されるのは……本!

 

「あらららッ!」

「がるる!」(←訳:難儀な!)

 

 目当ての本を探して、

 パリのあちこちの本屋さんをハシゴする――

 山のような贈り物選びは大変そうだなぁ、

 でもちょっと羨ましいなぁ、と

 ため息させられる風景ですね。

 

「いつだッてェ、ほんやさんめぐりィはァ~」

「ぐるるるがるるる!」(←訳:楽しくてワクワク!)

 

 本文の最後尾に収録されているのは

 小説作品『Yousra』です。

 

 活き活きとしたエッセイ作品と、

 ふんわりミステリアスな『Yousra』、どちらも

 本屋さん大好き!な活字マニアさんにおすすめですよ。

 ぜひ、書店さんで探してみてくださいね~♪

 

 

コメント
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