「こんにちわッ、テディちゃでス!
いよいよォ、じゅしょうしきィ~でスよゥ!」
「がるる!ぐるるがっるるる!」(←訳:虎です!幸運を祈ってます!)
こんにちは、ネーさです。
第96回アカデミー賞授賞式が明日に迫りました
(日本時間では11日)。
日本映画への評価は、はたして……?
実況中継を待ちわびながら、さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらのエッセイ作品を、どうぞ~♪
―― パリと本屋さん ――
著者はパリュスあや子さん、2023年11月に発行されました。
パリ郊外にお住まいの著者・パリュスさんによる
エッセイ集のテーマは……
本屋さん!!
「いいなァ、ぱりィ!」
「ぐーるるるがる!」(←訳:アートの都パリ!)
かつては、パリ中心部にある書店『PIPPA』で
働いていたこともあるパリュスさんが、
パリの数々の書店を巡りながら考察してゆくのは、
書店さんごとに異なる専門性や特徴、
日本の出版作品・日本の作家さんの作品が
フランスではどんな風に受け入れられているか、
どの作品が好評を博しているのか、
といった事柄です。
そう、よく知られていることですが、
フランスでは、日本の古典&現代の文学はもとより、
マンガも大人気!
手塚治虫さんも谷口ジローさんも、
もちろん鳥山明さんの諸作品も、
ロングセラーとなっています。
「うれしいィでス!」
「がるるぐるるぅる!」(←訳:親近感湧いちゃう!)
また、フランスの人々が
書物にどのような思いを抱いているのか、
その点もパリュスさんはじ~っくり観察しています。
この御本に収録されているエッセイが著されたのは、
2019年5月から2023年4月にかけて。
つまり、世界中がコロナ禍に覆われた期間の
前夜~ほぼ終息宣言の間と、重なっているんですね。
『ロックアウト』は、仏語で『コンフィヌモン』。
フランスに於ける『コンフィヌモン』のルールは、
どうやら日本より厳格だったらしく、
本屋さんは営業停止……!
「ひえええッ!」
「ぐるるる!」(←訳:怖ろしい!)
ルールが緩和されて以降は、
本屋さんの営業は許可されて、
フランスの活字マニアさんたちもホッとひと安心。
やがて、
いつもにも増して
人々が本屋さんを必要とする特別な季節がやって来ました。
クリスマス――仏語ではノエル。
聖なるノエルの季節は、大統領さえ
”例外”として外出を(渋々と?)認めざるを得ません。
そして、ノエルに必要なのは
愛する家族たちとの集いであり、
ノエルの集いに必要なのは
大量の贈り物であり、
贈り物として重宝されるのは……本!
「あらららッ!」
「がるる!」(←訳:難儀な!)
目当ての本を探して、
パリのあちこちの本屋さんをハシゴする――
山のような贈り物選びは大変そうだなぁ、
でもちょっと羨ましいなぁ、と
ため息させられる風景ですね。
「いつだッてェ、ほんやさんめぐりィはァ~」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:楽しくてワクワク!)
本文の最後尾に収録されているのは
小説作品『Yousra』です。
活き活きとしたエッセイ作品と、
ふんわりミステリアスな『Yousra』、どちらも
本屋さん大好き!な活字マニアさんにおすすめですよ。
ぜひ、書店さんで探してみてくださいね~♪