テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ はるばると、海をゆく ~

2024-03-06 22:03:16 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ほぼォ~まふゆゥ、なのでス!」

「がるる!ぐるがるぐる~…」(←訳:虎です!春はまだ遠い~…)

 

 こんにちは、ネーさです。

 冬物のコートをクリーニングに出さなくてよかったわぁ、

 とプルプル凍え、熱いココアを啜りながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、近頃マイブームになっているこちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

            ―― 舟を編む ――

 

 

 著者は三浦しをん(みうら・しをん)さん、

 単行本は2011年に、画像の文庫版は2015年に発行されました。

 

 2012年の本屋大賞受賞作品であり、

 言うまでもなく、現在NHK BSで放送中のドラマ

 『舟を編む ~私、辞書つくります~』

 の原作作品であり、

 映画(2013年)、アニメ(2016年に放送)の原作でもありますね。

 

「だいにんきィ~なのでスよゥ!」

「ぐるるがぅるぐる!」(←訳:熱狂的ファン多し!)

 

 東京の出版社、玄武(げんぶ)書房さんでは、目下、

 辞書の編集が行われています。

 その辞書の名は《大渡海(だいとかい)》。

 

 辞書づくり一筋37年の松本先生、

 人生を辞書に捧げている荒木公平さん、

 そして、

 営業部から辞書編集部に引き抜かれた

 馬締光也(まじめ・みつや)さんを中心に

 連日編集作業が続けられていますが、

 ああ、しかし、

 完成は、いつになるのやら……

 

「ことばのォうみはァ、こうだいィ~でス!」

「がるるるるるぅ~…」(←訳:果てしないなぁ~…)

 

 ドラマと違い、原作小説では

 後半部分から登場するのは、

 新たな戦力として、

 ファッション誌『ノーザン・ブラック』編集部から

 辞書編集部に配属になった

 岸辺みどりさん、ですが。

 

 大好きなファッションの現場から離れるよう命じられ、

 岸辺(きしべ)さんの顔色は

 晴れるどころか曇りがち……。

 

「そこはァ、だいじょうぶゥ!」

「ぐるがるるるぐるるるる!」(←訳:辞書づくりに向いてるよ!)

 

 私に、辞書づくりのセンスが?

 

 疑問を覚えつつも、

 ”もう一人の辞書編集部員”西岡さん、

 資料室を仕切る佐々木さんとともに、

 言葉の大海を渡る指針であり、

 暗い海面を照らす灯火ともなる

 《大渡海》を完成させるべく、

 膨大な作業に、

 難解な語釈の定義に、

 イラストや用紙の選定に、と

 懸命に取り組んでゆきますが……?

 

「せんりのォみちィもォ~」

「がるるぐるーるがる!」(←訳:始めの1ページから!)

 

 文字で”すべて”を語ってゆく小説と、

 みどりさんの心象を映像で語ってゆくドラマ。

 

 著者・三浦さんの言語感覚を巧みに注ぎ入れた

 ドラマの脚本が見事ですので、

 どちらを先に、とは

 私ネーさ、とても言い難いのですけれど、

 文庫『舟を編む』の巻末には、

 『馬締の恋文 全文公開』が収録されています。

 

 便箋15枚に及ぶという、伝説の、

 馬締さんのラブレター!

 それも、西岡さんと岸辺さんによる

 爆笑の実況中継付き……!!

 

「うふふふふッ!」

「ぐるるがるるる!」(←訳:必読の傑作です!)

 

 という次第で、

 ドラマを見て原作が気になっちゃった御方は、

 ぜひ、本屋さんの文庫コーナーで

 『舟を編む』を探してみてくださいね。

 今でしたら、↑こ~んな帯が付いていますよ~♪

 

 

コメント
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