「こんにちわッ、テディちゃでス!
みずきィせんせいィ、はぴばすゥでいッ!」
「がるる!ぐるるるるるがーるるる!」(←訳:虎です!102回目のバースデイ!)
こんにちは、ネーさです。
今日3月8日は、国際女性デーで、ミモザの日で、
漫画家・水木しげるさんのお誕生日!
ミモザの花(花言葉は『感謝』)に水木先生を偲びつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪
―― 11文字の檻 ――
著者は青崎有吾(あおさき・ゆうご)さん、
2022年12月に発行されました。
『PRISONER OF WRITING』と英語題名が、
『青崎有吾短編集成』と副題が付されています。
「ふむむむむゥ! とりッきィ~!」
「ぐーるるるぅ!」(←訳:マーベラスぅ!)
『体育館の殺人』『水族館の殺人』『図書館の殺人』
『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』と、
ミステリマニア諸氏を、えええ? あ! 嘘ぉ!と驚かせてきた
著者・青崎さん。
青崎さんのデビュー10年を記念するこの御本には、
『加速してゆく』
『噤ヶ森(つぐみがもり)の硝子(がらす)屋敷』
『前髪は空を向いている』
『your name』
『飽くまで』
『クレープでは終わらせない』
『恋澤姉妹』
『11文字の檻』
という、短編8作品が収録されているので、す、が……
なんといっても、
表題作『11文字の檻』が素晴らしい!
「やんやッ、やんやッ!」
「がるるるぐるぅ!」(←訳:拍手喝采ですぅ!)
物語は、現代もしくは近未来の、
某国の更生施設……
いえ、ズバリ言ってしまいましょう、
東土(とうど)と呼ばれる国家の、
”監獄”が舞台です。
縋田(すがた)さんは、
或る日拘引され、
目覚めた時には……牢の中、でした。
これが、実に不思議な、規格外の監獄のようで。
「(ひそひそッ!)でられるゥんでスよゥ!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:11文字を当てれば!)
11文字の、パスワード。
それを的中させたら、
出所が認められる。
大手を振って、外へ、出てゆける。
「とうぜんッでスがァ~」
「がるる!」(←訳:超難問!)
パスワードは、11文字の日本語。
考えられる組み合わせの数は、単純計算で
2297の11乗。
想像を絶する数の組み合わせの中から、
縋田さんは、
いかにしてパスワードを探り当てるのか――
脱獄ミステリの金字塔とされる
ジャック・フットレルさん作『13号独房の問題』を
彷彿とさせる書き下ろし作品は、
いやーもう、本当にもう、
私ネーさ、立ち上がってブラヴォー!と叫びましたよ。
「おみごとォなのでス!」
「ぐるるがる~!」(←訳:拍手を乱打~!)
幾千幾億の言葉の森を踏破して、
たったひとつの《あたり!》へ。
ミステリ好きな活字マニアさん必読の短編集を、
皆さまも、ぜひ~♪
付記:鳥山明さんが急逝されたと聞き、呆然としています。
アラレちゃんや、ドラゴンボール、サンドランド、
ドラクエと一緒に育ってきた私たち……
心より、ご冥福をお祈りいたします。