「こんにちわッ、テディちゃでス!
……ひとォつゥ~…ふたァつゥ~…」
「がるる!ぐるぅ~…」(←訳:虎です!三つぅ~…)
こんにちは、ネーさです。
一つ二つ……といっても、怪談ではございません。
猛暑のおかげで、
アイスクリームの消費量が、1、2、3……と増えてゆきます。
『モナ王』が定番だけど『MOW』も美味しいわ♪
などとパクつきながら、
本日の読書タイムは、こちらの御本を、さあ、どうぞ~!
―― 《合戦》の日本史 ――
著者は本郷和人(ほんごう・かずと)さん、
2022年3月に発行されました。
『城攻め、奇襲、兵站、陣形のリアル』
と副題が付されています。
「であえェ~! てきしゅうゥだァ!」
「ぐるがるるるぅ!」(←訳:殿をお守りせぃ!)
などなど、映画、ドラマ、小説で描かれる
《合戦》シーン。
フィクションならば、
壮麗な騎馬合戦や斬り合いを映して、
はいOK!となりましょうが、
リアル――実際に起こったことに目を向ければ、
騎馬の激突シーンだけでは済みませんよね。
この御本では、
第一章『合戦の真実』
第二章『戦術』
第三章『城』
第四章『勝敗』
と、4つのパートに分けて
《戦》のリアルを探ってゆきます。
「いくさのォ、ならわしとォいえばッ」
「がるぐる!」(←訳:一騎打ち!)
上杉謙信公と武田信玄公の
川中島での対決を想わせるような、
武人同士の一騎打ち。
これが、実は、
名乗り合いから始まり → 戦うことが決定 →
まずは弓矢を互いに射る → 弓で勝負がつかない場合 →
『いざ組まん!』と声を上げ → 馬上で姿勢を正し →
組み討ち開始 → 相手を馬から落とし →
押さえつけて小刀を抜き → 首を取る。
という、“流れ“が定められいるんですって。
他に、助太刀をする場合の決まり事などもあって、
なんだか面倒臭いなぁ、実戦的じゃないなぁ、
と思ってしまう複雑な手順ですが、
著者・本郷さんは↓こう記しています。
命のやり取りをするわけですから、
そこにはルールも何もあったものではない、
のではなくて、
リアルな合戦には案外に細かな
戦いのルールがあったのではないか。
「いがいィ~なのでス!」
「ぐーるがるぐぅるるるる?」(←訳:ルール無用じゃないんだ?)
しかし。
一騎討ちが主流であったのは、鎌倉時代の初期まで。
元寇の戦いを経験し武人たちは、
集団戦を中心とする合戦にシフトしてゆきます。
『戦いは数』――
兵力とは『数』である、
『数』が多い方が勝つという思考。
そして、いかにして『数』を得るか、
『数』を支え、維持するか、といった点が
《戦》の勝敗を決する時代がやって来ました。
「もうゥ、はッきりィとォ~」
「がるるぐるる!」(←訳:武士の時代に!)
貴族の世から、武士の世へ。
武士の世の地盤が固まるにつれ、
《戦》のシステム化も進みます。
前線の兵士たちと、後方の補給線。
城郭の変遷、武具の発達、
《戦》にかかるコストまで。
「はァ~…おもたいィ~…」
「ぐるるがるるrぅ~…」(←訳:重たい歴史だぁ~…)
ええ、私ネーさ、例によって例の如く、
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』への興味から
この御本を手に取った訳なんですけれども、
想像していた以上にずっしりと、
《戦》の技術、歴史に接することが出来ました。
大河ドラマや時代劇、
歴史小説好きな活字マニアさんに
おすすめのノンフィクション作品です。
近代の戦についても言及されているので、
近代史好きな御方も、
ぜひ、一読してみてくださいね~♫