goo blog サービス終了のお知らせ 

テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ねこセレクト!

2019-01-15 22:20:32 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 にッしょくはァ、みられなかッたけどォ!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!週末に月蝕が!)

 こんにちは、ネーさです。
 1月20日から21日にかけて皆既月食が起こる?
 しかも、この日の月は《スーパームーン》で、
 月蝕特有の赤い色を帯びるため、
 名付けて《スーパー・ブラッドムーン》!
 さらにさらに、次に地球上で皆既月食を観測できるのは
 2021年の5月26日と、だいぶ先になっちゃう?
 ならば張り切って望遠鏡を準備……と言いたいところですが、
 アジアでは見られないのだそうです。
 観測が可能なのは、北南米、西欧、西アフリカ方面……
 あ~あ、とションボリしながら、
 さあ、ここからは元気回復の読書タイムです。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
          ―― ほんやのねこ ――



 著者はヒグチユウコさん、2018年11月に発行されました。
 『せかいいちのねこ』『いらないねこ』に続く
 《ニャンコ》の絵本シリーズ第三作目です。

「こんかいもォ、にゃんこォちゃんッたちィ!」
「ぐるがるる!」(←訳:活躍します!)

 ぬいぐるみの、にゃんこちゃん。

 そして、にゃんこちゃんを
 さりげなく、あたたかく、
 ときにはガッチリと援けてくれる友人たち。
 
 この御本――『ほんやのねこ』が、
 第一作『せかいいちのねこ』、
 第二作『いらないねこ』と比べて異なっているのは、
 連作形式になっている点です。

 『このおはなしは…』に始まり、
 いちばん最後に収録されている
 『ほんやのねこ』に到るまで、
 12の物語それぞれで
 目まぐるしく入れ替わってゆく“主役”。

 まず、最初の主役さんは――

「ほんやのォおねえさんッ、でスねッ!」
「がるぐる?」(←訳:ほぼ主役?)

 御本の表紙にもなっている
 “ほんやのおねえさん”こと店主ねこさんは、
 物語の主役……というよりは、
 仕切り役、でしょうか。

 彼女が仕切る本屋さんを訪れるのは、
 鳥……のような生きもの、
 ウサギ……に似た生きもの、
 イタズラ好きな怪しい生きものや、
 歩く金魚たち、
 テレパシーで意思疎通する異星の生物?

 そんな奇天烈なお客さんたちに、
 店主さんが選ぶ
 《あなただけの一冊》
 とは……?

「とくべつなァ、いッさつゥ!」
「ぐるがるるぐるるるる~!」(←訳:特別すぎて読めないよ~!)

 著者・ヒグチさんが描く登場人物、
 いえ、登場生物たちの可愛らしさはもちろん、
 ページを彩る意匠の草花、
 エプロンやアクセサリーといった小道具の数々も
 ただただ素晴らしい♪

 書物を愛する活字マニアさんだけでなく、
 アート&ファッション好きな方々にも
 おすすめしたい絵本作品は、
 ええ、絵本ですから、
 書店さんでは児童書のコーナーに配架されているはずです。
 ぜひ、探して、手に取ってみてくださいね♫

「できればァ、じゅんばんにィ!」
「がるるぐるがるる~!」(←訳:第一作から読んで~!)

 はい、
 『せかいいちのねこ』→『いらないねこ』→『ほんやのねこ』
 の順番がベストです!


 
 
 さて、ここでちょこっと追加情報です。

 この『ほんやのねこ』の原画作品も
 展覧会場に展示されるのかしら?と想像すると、
 もうワクワクが止まらないのは、
 先日の展覧会情報でもお報せしました
 世田谷文学館の《ヒグチユウコ展 CIRCUS》……なのですが、
 開催初日と2日目はたいへんな混雑が予想されるため、
 整理券が発行され、
 おそらくは入場規制もかけられる模様です。
 詳細については世田谷文学館のHPをご参照の上、
 次巻に余裕をもってお出掛けくださいね。