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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

不思議の、理由は…?

2019-01-13 22:13:00 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 がんばれェ、けいィおにいさんッ!」
「がるる!ぐっるるがるる!」(←訳:虎です!トップに復帰だ!)

 こんにちは、ネーさです。
 成人式を明日に控える方々がいれば、
 海の彼方には完全復帰を期して
 闘いに臨むアスリートさんもいる――
 そう、全豪オープンは14日開幕です。
 錦織圭さんに力一杯のエールを送りながら、
 読書タイムの方もガンバリましょう。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♫

  


 
      ―― 陰陽五行でわかる日本のならわし ――



 著者は長田なお さん、2018年12月に発行されました。
 《陰陽五行(いんようごぎょう)》――
 日本の暦や、数々の行事・風習の素地となった古代哲学を
 わかりやすく解説してくれる御本です。

 ……はい、白状します。
 私ネーさ、読んでいて、

   知らなかったわ、これ!

   えっ、そうだったの?

 が余りに多くってもう、
 こっ恥ずかしいのなんの……。

「あたりまえのことのォ、ほんとうのォいみィ!」
「ぐるがっるる!」(←訳:初耳だったよ!) 

 この世に存在する全て(森羅万象)は、
 相反する二つの性質を持つ陰陽の調和から成り立ち、
 陰陽の消長・変化・循環によって
 様々な事象が生まれてゆく、
 というのが陰陽説。

 そして、五行説は、
 宇宙の一切は木・火・土・金・水の五つの気(=五行)
 によって出来ている、という考え方。

 この二つが合わさって、
 陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)が生まれ、
 たとえば私たちが
 今も日常的に使っている、

  『五臓六腑』や、

  五体満足の『五体』も、

 もとを辿れば、陰陽五行説から来たもの。

「ほわわァ~!」
「がるるるる~」(←訳:そうなんだ~)

 それだけじゃなく。

 節句の日が、
 1月7日=人日(じんじつ)の節句、
 3月3日=上巳(じょうし)の節句、
 5月5日=端午の節句、
 7月7日=七夕(しちせき)の節句、
 9月9日=重陽(ちょうよう)の節句、と
 どれも奇数の日なのも、陰陽説から。

 神社の絵馬の白馬&黒馬も、
 桃太郎さんが猿・雉・犬を連れているのも、
 花咲爺さんの白犬が宝物を掘り当てるのも、
 金太郎さんがクマを倒すのも。
 
 すべてみな、
 陰陽五行説あってのこと?!?

「きんたろうさんもッ??」
「ぐるがるぐるるるる?」(←訳:ここ掘れワンワンも?)

 お正月関連の伝統的行事も、
 やはり同じく。

 元旦の朝、寅の刻(午前3~5時頃)に
 《若水(わかみず)汲み》をするのも。

 お屠蘇をいただくのも、
 鏡餅の飾りの由来も
 十二支の本来の意味も。

 ぜ~んぶ陰陽五行説から……!

「いッたいィ、どこまでッ?」
「がるるぐるるるるる??」(←訳:生活に根付いてるの??)

 日本に陰陽五行説が渡って来たのは、
 5世紀頃のこと、と著者・長田さんは
 御本冒頭の『はじめに』で述べています。

 それ以来、
 どれほど西洋の暦や文化が入ってこようと
 節句のお祝いや
 日々の細かな習わしが続いているのは、
 よほど日本の風土と陰陽五行の思想が
 合っているためでしょうか。

 ちょっと複雑そうに見えるけれど、
 なるほど~!や、
 ああ、そういえば!な発見に満ちているこの御本は、
 歴史好きな活字マニアさん、
 ノンフィクション好きな方々にもおすすめですよ。
 ぜひ、一読してみてくださいね♪