「こんにちわァ、テディちゃでッス!
えッとォ~、ころもがえェでスかァ?」
「がるる!ぐるるる~!」(←訳:虎です!秋冬の服~!)
こんにちは、ネーさです。
そうよね、10月なんだから衣替えをすべき……かと
あちこちの引き出しを開け閉めするうち、
部屋が大混乱状態になってしまいました。
そんなカオスにもメゲず、
本日の読書タイムは、さあ、こちらを、どうぞ~♪

―― 弥栄の烏 ――
著者は阿部智里(あべ・ちさと)さん、2017年7月に発行されました。
『弥栄の烏』は『いやさかのからす』とお読みくださいね。
「かんけつゥへんッ??」
「ぐるっるぅるる?」(←訳:終わっちゃうの?)
はい、そこが肝要ですね。
この御本は、《八咫烏》シリーズの完結編……ではなくて、
シリーズ第一部の完結編、と
著者・阿部さんはインタビュー等で答えておられます。
第二部の構想は既に整っているそうですが、
それにしても、
第一作『烏に単は似合わない』から
《八咫烏》シリーズを読み続けている身としては、
或る種の感慨を覚えます。
『烏に単は似合わない』を読んだ時は、
うん、これはファンタジー的設定を利用したミステリなんだ、
と思ったものです。
「でもォ、じつはッ!」
「がるるる!」(←訳:逆でした!)
そうなのよね。
ファンタジー的設定を利用したミステリ、
ではなくて。
ミステリ的な導入部を持つファンタジー
というべき作品だったんですね。
「よいィいみでェ~」
「ぐるるるるる!」(←訳:騙されました!)
シリーズ第一作『烏に単は似合わない』では、まず、
八咫烏(やたがらす)たちが暮らす
“ここではないどこか”の世界が
私たちの前に現れ出ました。
人の形も、鳥の形にも変化できる八咫烏の種族。
王を戴き、
都を建て、
農業や商工業があって、
領土が運営されてゆく、そこに。
国難が訪れます。
「あらしのォようにィ~!」
「がるるぐるる!」(←訳:次から次へと!)
シリーズ第二作『烏は主を選ばない』以後、
描かれるのは、
王を核に据えた“八咫烏の国”の姿と、
国を襲う災難に立ち向かう
若き八咫烏たちの奮闘でした。
そして、シリーズ第六作となる
この『弥栄の烏』では、
八咫烏たちの度胸と真意を試すかのように、
国の“歴史”に迫ります。
「これはァまるでッ?」
「ぐる?」(←訳:神話?)
ローマ帝国の長大な歴史をひもとき、
その一章を覗きみるかのような、
“歴史”のひとコマ。
この後、
八咫烏たちの“歴史”は
どこへ向かうのか――
「はやくゥ、つづきをォしりたいィでス!」
「がるぐるるる!」(←訳:待ち遠しいね!)
シリーズを読み継いできた活字マニアさんは必読の
第一部完結編、
未読の御方はこれを機会に
ミステリを底流とするファンタジー世界へ、
ぜひ、お出掛けを♪
えッとォ~、ころもがえェでスかァ?」
「がるる!ぐるるる~!」(←訳:虎です!秋冬の服~!)
こんにちは、ネーさです。
そうよね、10月なんだから衣替えをすべき……かと
あちこちの引き出しを開け閉めするうち、
部屋が大混乱状態になってしまいました。
そんなカオスにもメゲず、
本日の読書タイムは、さあ、こちらを、どうぞ~♪

―― 弥栄の烏 ――
著者は阿部智里(あべ・ちさと)さん、2017年7月に発行されました。
『弥栄の烏』は『いやさかのからす』とお読みくださいね。
「かんけつゥへんッ??」
「ぐるっるぅるる?」(←訳:終わっちゃうの?)
はい、そこが肝要ですね。
この御本は、《八咫烏》シリーズの完結編……ではなくて、
シリーズ第一部の完結編、と
著者・阿部さんはインタビュー等で答えておられます。
第二部の構想は既に整っているそうですが、
それにしても、
第一作『烏に単は似合わない』から
《八咫烏》シリーズを読み続けている身としては、
或る種の感慨を覚えます。
『烏に単は似合わない』を読んだ時は、
うん、これはファンタジー的設定を利用したミステリなんだ、
と思ったものです。
「でもォ、じつはッ!」
「がるるる!」(←訳:逆でした!)
そうなのよね。
ファンタジー的設定を利用したミステリ、
ではなくて。
ミステリ的な導入部を持つファンタジー
というべき作品だったんですね。
「よいィいみでェ~」
「ぐるるるるる!」(←訳:騙されました!)
シリーズ第一作『烏に単は似合わない』では、まず、
八咫烏(やたがらす)たちが暮らす
“ここではないどこか”の世界が
私たちの前に現れ出ました。
人の形も、鳥の形にも変化できる八咫烏の種族。
王を戴き、
都を建て、
農業や商工業があって、
領土が運営されてゆく、そこに。
国難が訪れます。
「あらしのォようにィ~!」
「がるるぐるる!」(←訳:次から次へと!)
シリーズ第二作『烏は主を選ばない』以後、
描かれるのは、
王を核に据えた“八咫烏の国”の姿と、
国を襲う災難に立ち向かう
若き八咫烏たちの奮闘でした。
そして、シリーズ第六作となる
この『弥栄の烏』では、
八咫烏たちの度胸と真意を試すかのように、
国の“歴史”に迫ります。
「これはァまるでッ?」
「ぐる?」(←訳:神話?)
ローマ帝国の長大な歴史をひもとき、
その一章を覗きみるかのような、
“歴史”のひとコマ。
この後、
八咫烏たちの“歴史”は
どこへ向かうのか――
「はやくゥ、つづきをォしりたいィでス!」
「がるぐるるる!」(←訳:待ち遠しいね!)
シリーズを読み継いできた活字マニアさんは必読の
第一部完結編、
未読の御方はこれを機会に
ミステリを底流とするファンタジー世界へ、
ぜひ、お出掛けを♪