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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

― 背景が《美》を生かす ―

2015-03-13 21:41:49 | ブックス
 こんにちは、ネーさですっ!
 さあ、美男美女好きな皆さま、読書タイムですよ~♪♪

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ネーさッ、はりきッてまスゥ!」
「がるる!ぐるるるがるるる!」(←訳:虎です!メンクイだもんね!)

 ではメンクイ王決定戦、じゃなくて、
 美女大博覧会の始まり始まり~♪

  



            ―― 昭和が恋した女優たち ――



 画像の別冊太陽(第226号)は、2015年2月に発行されました。
 『生誕100年 写真家・早田雄二の世界』と副題が付されています。
 アート好きな活字マニアさんならばよく御存知の、
 《別冊太陽》シリーズ――
 この第226号で特集されているのは、
 写真家の早田雄二(はやた・ゆうじ)さん(1937~1995)。

「むむッ! みたことォありまスゥ、このおしゃしんッ!」
「ぐるるがるるー!」(←訳:原節子さんだー!)

 御本表紙の眩しい笑顔は、
 20世紀の日本映画を代表する大女優・原節子さんですね。

 カメラマンである早田さんは、
 このような女優さんのポートレート写真の名手として
 つとに知られていました。

 映画雑誌の表紙のような、
 スタジオでしっかり撮影する写真。
 女優さんのお家へ出向いて撮影する、
 オフショット的な作品。

「みなさんッ、えにィなッてるゥでス!」
「がるるぐる!」(←訳:美女は無敵!)

 男性の《映画スタア》さんたちも、
 もちろん早田さんは撮影しておられますが、
 この御本は(ほぼ)女優さん一色。

 田中絹代さんから、
 原節子さん、
 高嶺秀子さん……《銀幕の大スタア》さんたちの、
 おきれいなこと♪♪

「テディちゃ、おうぎちかげさんにィ、うッとりィ~!」
「ぐるるがるるるぐるるがぅる!」(←訳:ボクは小山明子さんのファン!)

 御本の前半はモノクロ写真が、
 後半になりますとカラー写真が主流となります。
 モノクロでもカラーでも、
 ときに、キリリ。
 ときに、妖艶に。
 
 時代を象徴する美女さんたちを撮影する際、
 早田さんが何を重視したかというと、

   《ライティングを生かすかどうか、
    ひいては写真が生きるか死ぬかは、
    実にバックの使い方如何によるといっても過言ではない》

「それはァ、ええとォ~…」
「がるるぐるるがるる?」(←訳:背景が美貌を活かす?)

 早田さんのこの言葉を前提に
 あちらからこちらへ
 ページを行き来してみれば、
 ちょっとだけ、見えてくるような気もしますね。

 人物、背景、照明、
 多くの要素が収斂して、
 《スタアの肖像》が完成してゆく様子が。

「もッとォ、みてみたいィでス!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:美男美女さんを!)

 この御本には
 映画関連のコラム、
 早田さんのエッセイ、
 秋山正太郎さんとの対談、
 司葉子さんへのインタビューなども
 収録されています。

 そのあたりは、
 映画マニアさんが食いつきそうなページ、でしょうか。

「よんでもォ、ながめてもォ」
「がるるぐる!」(←訳:楽しい一冊!)

 フィルムの中で永遠に生きる116の《顔》。
 週末の読書タイムに、ぜひ♪
 



 
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