「こんにちわッ、テディちゃでス!
あめのォしゅうまつゥ、でしたでスゥ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!寒さと湿気!)
「じめじめッ!」
こんにちは、ネーさです。
ふっふっふっ、本日の読書タイムでは、
寒さはともかくも、
じめじめオッケー!
湿気って悪くないなぁ~と認識を改めさせられる一冊を御紹介いたしますよ。
さあ、こちらを、どうぞ~♪

―― カタツムリが食べる音 ――
著者はエリザベス・トーヴァ・ベイリーさん、原著は2010年に、
日本語版は2014年2月に発行されました。
英語原題は『The SOUND of a WILD SNAIL EATING』、
そう、耳を澄ませば、
シャリシャリ、シャリシャリ……
「むゥ? そらみみィ、かなッ?」
「ぐるるる?」(←訳:気のせい?)
いいえ、気のせいではありません。
カタツムリがしおれた花の花弁をかじっている音を、
著者・ベイリーさんは
《何かとても小さな生き物が、せっせとセロリを食べているような音》
であったと述べています。
「わほゥ! ほんとにィ?」
「がるぐるるるー!」(←訳:音がするんだー!)
シャリシャリとセロリを齧るような音。
けれど、このかすかな音は
万人に聞こえる、というものではなさそうです。
著者・ベイリーさんがこの音に気付いたのも
特殊な環境下にいたため、でした。
医師も病因を容易に特定できない難病に
ベイリーさんは罹ってしまったのです。
ベッドから動けない。
数分以上、身体を起こしていられない。
病気になる前は、
愛犬と散歩をして、
海外旅行もして、
庭の菜園を手入れして……
そんな生活は、いまから思えば夢のよう。
「うわァ~んッ、そんなァ!」
「ぐるるるる!」(←訳:苦しすぎる!)
動けない彼女のもとへ、
友人が或るお見舞いの品を持ってきてくれました。
森で見つけた、
野生のスミレの花の鉢。
そして、その湿った葉の下には、
小さなカタツムリ。
「おおッ、ちッちゃいィ~!」
「がるる!」(←訳:茶色だ!)
スミレの鉢に住みついた
ドングリくらいの大きさの野生のカタツムリは、
ベイリーさんに安らぎと平穏をもたらします。
病気のせいで、人と会ったり話したりすることは
体力的にとてもつらい……
けれど、じっとカタツムリを観察することで、
こころが落ち着いてゆく。
「けんきゅうゥ、かいしィでス!」
「ぐるるるるるがる!」(←訳:カタツムリ学入門!)
調べてゆけば、
カタツムリの生態は《!!!》だらけ。
ベイリーさんも私たち読み手も
驚きの連続です。
カタツムリって、こういう生きものなんだー!
「ぎょうてんッ、でスよゥ!」
「がるるるぐるるがる!」(←訳:クマムシ以上の驚異!)
種としては異質すぎる、
しかし幸福な、
人間のベイリーさんとカタツムリくんとの、
世にも稀な出会い。
そんな出会いから生まれたこの作品は
2012年のウィリアム・サローイン賞他、
数々のノンフィクション賞を受賞しました。
「かたつむりィがァ、いちやくゥ!」
「ぐるぅーるがるる?」(←訳:メジャーな存在に?)
生物観察記であり、闘病記。
ワンコ&ニャンコ本好きな方々、
明日からはカタツムリに注目です♪
あめのォしゅうまつゥ、でしたでスゥ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!寒さと湿気!)
「じめじめッ!」
こんにちは、ネーさです。
ふっふっふっ、本日の読書タイムでは、
寒さはともかくも、
じめじめオッケー!
湿気って悪くないなぁ~と認識を改めさせられる一冊を御紹介いたしますよ。
さあ、こちらを、どうぞ~♪

―― カタツムリが食べる音 ――
著者はエリザベス・トーヴァ・ベイリーさん、原著は2010年に、
日本語版は2014年2月に発行されました。
英語原題は『The SOUND of a WILD SNAIL EATING』、
そう、耳を澄ませば、
シャリシャリ、シャリシャリ……
「むゥ? そらみみィ、かなッ?」
「ぐるるる?」(←訳:気のせい?)
いいえ、気のせいではありません。
カタツムリがしおれた花の花弁をかじっている音を、
著者・ベイリーさんは
《何かとても小さな生き物が、せっせとセロリを食べているような音》
であったと述べています。
「わほゥ! ほんとにィ?」
「がるぐるるるー!」(←訳:音がするんだー!)
シャリシャリとセロリを齧るような音。
けれど、このかすかな音は
万人に聞こえる、というものではなさそうです。
著者・ベイリーさんがこの音に気付いたのも
特殊な環境下にいたため、でした。
医師も病因を容易に特定できない難病に
ベイリーさんは罹ってしまったのです。
ベッドから動けない。
数分以上、身体を起こしていられない。
病気になる前は、
愛犬と散歩をして、
海外旅行もして、
庭の菜園を手入れして……
そんな生活は、いまから思えば夢のよう。
「うわァ~んッ、そんなァ!」
「ぐるるるる!」(←訳:苦しすぎる!)
動けない彼女のもとへ、
友人が或るお見舞いの品を持ってきてくれました。
森で見つけた、
野生のスミレの花の鉢。
そして、その湿った葉の下には、
小さなカタツムリ。
「おおッ、ちッちゃいィ~!」
「がるる!」(←訳:茶色だ!)
スミレの鉢に住みついた
ドングリくらいの大きさの野生のカタツムリは、
ベイリーさんに安らぎと平穏をもたらします。
病気のせいで、人と会ったり話したりすることは
体力的にとてもつらい……
けれど、じっとカタツムリを観察することで、
こころが落ち着いてゆく。
「けんきゅうゥ、かいしィでス!」
「ぐるるるるるがる!」(←訳:カタツムリ学入門!)
調べてゆけば、
カタツムリの生態は《!!!》だらけ。
ベイリーさんも私たち読み手も
驚きの連続です。
カタツムリって、こういう生きものなんだー!
「ぎょうてんッ、でスよゥ!」
「がるるるぐるるがる!」(←訳:クマムシ以上の驚異!)
種としては異質すぎる、
しかし幸福な、
人間のベイリーさんとカタツムリくんとの、
世にも稀な出会い。
そんな出会いから生まれたこの作品は
2012年のウィリアム・サローイン賞他、
数々のノンフィクション賞を受賞しました。
「かたつむりィがァ、いちやくゥ!」
「ぐるぅーるがるる?」(←訳:メジャーな存在に?)
生物観察記であり、闘病記。
ワンコ&ニャンコ本好きな方々、
明日からはカタツムリに注目です♪