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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

可愛いヤツらにゃ、毒がある?

2014-10-21 21:42:26 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 ♪おォ~♪しゃんぜりぜェ~ッ♪」
「がるる!ぐーるぅるるるる♪」(←訳:虎です!オーシャンゼリゼ♪)

 こんにちは、ネーさです。
 『スピッツ』大好き私ネーさですが、
 最近のお気に入りは『奇妙礼太郎トラベルスイング楽団』の《オー・シャンゼリゼ》!
 スズキ『ラパン』TVCMに使われているものとほぼ同じ楽曲です。
 You TubeでMVが公開されているので御覧くださいね♪
 では、オ~シャンゼリゼ~♪と口遊みつつ、
 本日の読書タイムへ、いざ~!

  



                 ―― 毒きのこ ――



 写真は新井文彦(あらい・ふみひこ)さん、監修は白水貴(しろうず・たかし)さん、
 2014年9月に発行されました。
 『世にもかわいい危険な生きもの』と副題が付されています。

「どッ、どくきのこォ~??」
「ぐるるーっ!」(←訳:怖いよーっ!)

 食欲の秋。

 前回記事で御紹介した文豪さんたちの大好物と違い、こちらは、

 食べちゃダメ!
 触れるのもダメ!

 な最凶最悪のカワイイやつらを選り集めた写真集です。

「ひょうしのォ、きのこはァ~」
「がるるるぐるるがるる!」(←訳:こんなにキレイなのに!)

 表紙写真に納まっているのは、
 きのこグッズのモチーフとして大人気の
 ベニテングダケ。

 この愛らしいルックスに惑わされて、
 私ネーさもこの御本を手に取りました。

 しかし。
 読み進むに従い、いや増す戦慄と恐怖……!
 きのこって、これほど危険なモノだったの?
 と愕然といたしましたよ。

「まじでェ、やばいィ!」
「ぐるる!」(←訳:退却だ!)

 猛毒のキノコであると古来より有名なキノコや、
 『Destroying Angel(殺しの天使)』の異名を持つキノコ。

 かと思えば、
 外見グロい!けれど実は毒とともに抗ガン成分をも有し、
 抗ガン剤開発のきっかけとなったキノコも。

「ええッ? おくすりィ??」
「がるるっるるる?」(←訳:どうなってるの?)

 いったいキノコって何なのか?
 解説文によれば、
 植物……のように見えても、
 動物に近い存在らしい、と近年の研究で判っているそうです。
 が、種類や分類など、不明な点はまだまだ多く、
 つまり、謎だらけの存在。

「どこからァきんたんだろうゥ?」
「ぐるがるっ??」(←訳:宇宙からっ??)

 『……腐海が午後の胞子を飛ばしている……』という、
 ナウシカの一場面をつい思い出してしまう、
 森=異界の漂流者たち。

 活字マニアの皆さまは
 本文30ページのコラム《文学の中の毒きのこ》に魅了されることでしょう。
 宮沢賢治さんの目にとまった毒きのこ、
 小林一茶さんの俳句に出てくる毒きのこ、
 どちらも危険な美しさ!

「でもォ、ちかよッちゃァだめッ!」
「がるるぐる!」(←訳:絶対に駄目!)

 危険な美は、遠くから、いえ、
 御本の写真で観賞するのがいちばん。
 ゆめゆめ、禁を破らぬように。