
「♪じんじんじんぐるべるッ♪じんじんじんぐるべるッ♪めェーりィー♪」
ちょっと待ったぁ!
そのお歌は12月まで我慢しなさいテディちゃ!
……えへん、失礼しました、
12月へのツナギ的存在のようでどことなーく影が薄い11月に同情しちゃうネーさです。
こんにちは~♪
「こんにちわッ、テディちゃでス!」
「がるるっ♪」(←訳:虎ですっ♪)
さあ、本日は、刊行されたばかりの重厚なミステリを御紹介いたしますよ!
11月に敬意をこめて、こちらを、どうぞ~!
―― システィーナ・スカル ――
著者は柄刀一さん、’10年11月に発行されました。
副題に『絵画修復士 御倉瞬介の推理』とありますように、
柄刀さん著の人気シリーズ『絵画修復士 御倉瞬介』の3作品目となるのが、
この御本です。
第一作『時を巡る肖像』、
第二作『黄昏たゆたい美術館』に続くこの作品では、
イタリアを舞台にした
御倉瞬介(みくら・しゅんすけ)さんの名推理が披露されるんですよ♪
「いたァ~りあッ♪」
「ぐるる~がるる~♪」(←訳:オペラの~国ぃ~♪)
音楽、特に声楽を学ぶ方々にとっては、
イタリア語はとりわけ重要な言語ですね。
同じく、絵画や彫刻の修復作業を修めたい方々にとって、
イタリアは特別な上にも特別な国です。
ルネッサンス!
バロック!
古典期から近代・現代まで、
長靴の形をしたあのお国には《美》がいーっぱい!
駆け出しの若き修復士・御倉さんも、
時々、本場の《美》の素晴らしさ、凄さに、
くらくらっ、となったりいたします。
いま、目の前にあるのは、
自分の、この手が、この腕が、
一心に洗浄の作業をしているこれは、
ローマのバチカン、
システィーナ礼拝堂の天井画……!
かの巨匠、ミケランジェロが描いた天井画なのだと思えば、なおさら……!
「わおッ♪ あんびりばぶるゥ~♪」
「ぐるがるぐるるるー!」(←訳:夢みたいだよー!)
幸運にも、日本のTV局から御話をいただいて、
御倉さん、システィーナ礼拝堂修復プロジェクトのスタッフに
加わることが出来たのでした。
巨匠の大作が発する熱気にアテられながら、
日々の地道な、しかし何物にも替えがたい経験、発見は、
まるで夢のよう……。
けれど、そこに事件が起こります。
ひとりの来訪者さんが、
天井画を見上げ、
そして昏倒しました……
なぜ?
何が、来訪者さんに衝撃を与えたのでしょう?
御倉さんの推理が向かうのは――
「うむゥ! いんてりじぇんスゥ!」
「がるがるる!」(←訳:知的だね!)
表題作品『システィーナ・スカル』、
『ボッティチェリの裏窓』、
『時の運送屋(カミオン)』、
『闇の揺りかご』と
4編のミステリが収録されています。
秀麗な、どこか雅やかで品格ただよう御倉さんの洞察力、
ミステリ好きさんは、んもー絶対!読み逃してはいけません!
この御本では、ミケランジェロさんがクローズアップされていますが、
修復士・御倉さんには、いずれ、レオナルドにも挑戦していただきたいわ!
次作品が楽しみです~♪♪
「あーとまにあさんにィ、おすすめッ!」
「ぐるるるがるがるる~る!」(←訳:西欧美術史好きさんにもすすめちゃおう!)
皆さま、今週も豊かな読書タイムを!