
ボジョレーヌーヴォー解禁後の週末は、優雅なおフランス料理の晩餐……
なーんてことはある筈もないアルコールが苦手なネーさです、こんにちは~♪
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!」
「がるるっ!」(←訳:虎ですっ!)
新酒はないけれど、私たちにあるのは、読書タイム!
本日ご紹介いたしますのは……知的な冒険アクションミステリ?
活字マニアでミステリ好きの皆さま、こちらを、どうぞ~!
―― カンナ 鎌倉の血陣 ――
著者は高田崇史さん、’10年6月に発行されました。
先日、高田さん著『鬼神伝 龍の巻』を御紹介いたしましたが、
この御本も『龍の巻』と同様に、関東の古都・鎌倉を舞台にした物語です。
「ふむむッ♪
いまァ、かまくらとォいえばァ、まッちゃあいすゥ!」
「ぐるるるがるがるるー!」(←訳:大統領が食べてたねー!)
ええ、それはそうなんですが、
ここでは抹茶アイスの出番、残念ながら無いようなのです。
だってもう、
事件が起きちゃって登場人物さんたちは大忙し!
日本史の光と影を裏テーマ?に据えた
人気ミステリ『QED』シリーズに比して、
こちらの『カンナ』シリーズは
歴史秘話を随所に絡めつつも、
或る神社さんから盗まれた社伝(しゃでん)を追って
日本各地を巡る冒険サスペンスが基本……と思っておりましたが、
今回は、サスペンスの上に
密室トリックが加わりました!
ハウダニット!
フーダニット!
もうひとつオマケに、
ニンジャウォーズも炸裂ですわ!
「にんじゃうぉーずゥ!?!」
「ぐるるぐるがる?」(←訳:現代モノなのに?)
現代――21世紀の鎌倉が舞台であっても、
忍者ウォーズ、起きるときは起きるんです!
はるかな昔から代々続く神社に生まれついた鴨志田甲斐(かもしだ・かい)くん、
今日も盗まれた社伝を探し求めて、
故郷の伊賀を発ち、いざ鎌倉へ!
ではなくて。
慣れないことに困っております。
美しい婚約者さんに連れられて
鎌倉でのお茶会に出席するなんて……
お作法も知らないのに、どうしよう?
いや、それよりも、
婚約者といっても、
家同士の話し合いで決められた婚約ですから、
彼女とは、親しくお喋りした記憶さえもありません。
なんだか、気まずい道中です。
「ふゥ~むむゥ、それはァ、めちゃくちゃきまずいィ!」
「ぐるぐるぐるるる~…」(←訳:つらい旅だよねえ~…)
鎌倉へ着いて、ああ、ホッと……している余裕も皆無。
甲斐くんが到着するのを
狙いすましたかのように、事件が!
「やぱりィ!」
「ぐるがる~がるがるる~!」(←訳:怖いよぅ逃げようよぅ~!)
シリーズ第6作目のこの御本では、
主人公の甲斐くん、
急に頼もしくなり、
成長した姿を見せてくれます!
忍者犬・ほうろくくんも、相変わらず期待通りの大活躍!
歴史ミステリ好きさん、
本格ミステリ好きさんも、
サスペンスフルな紙上鎌倉ミステリ散歩をお楽しみ下さい~♪
「まッちゃあいすとともにィ!」
「ぐるるるがるがるがるるる!」(←訳:寒いからケーキにしよう!)
えへん!
鎌倉ミステリのお友には、鳩の形をしたあのお菓子がおすすめ♪ですよ!