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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

マエストロの冒険。

2010-11-07 23:29:14 | ブックス
 日本うっとり名作劇場へようこそ~!
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでスッ!」
「がるるー!」(←訳:虎ですー!)

 今日、11月7日は一の酉でしたね。
 お参りに行って、由緒ある御社(おやしろ)の威容にうっとりされた方々も
 多いことでしょう。
 では本日の読書タイムでも、巡ってみようじゃありませんか♪
 《時》を超えた建築の旅へ、
 さあ出発~!


 
                    ―― 建築探偵奇想天外 ――



 文は藤森照信さん、写真は増田彰久さん、
 1990年刊行『建築探偵神出鬼没』を底本として再編集されたこの文庫版は
 1997年に発行されました。
 
「あはッ♪
 けんちくたんていィのォ、せんせッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:建築博士だ!)

 建築探偵さん、といえば、もう説明の必要もないほどですね。
 日本近代建築史のマエストロであり、
 近年は設計も手掛けてたくさんの賞を得ておられる
 藤森先生!
 
 この御本では、近代に建てられた日本の美しい洋館の分析・探偵作業の他に
 東欧出張編も収録されています。
 
「かいがいィしゅッちょうゥ、でスねッ!」
「ぐるるがるる~?」(←訳:なぜ東欧なの~?)

 誰もが知る、
 広島の《原爆ドーム》。
 現在、世界遺産に制定されているこの建築は、
 ヤン・レツルさんというチェコ出身の建築家さんによるものでした。
 が、長いこと、レツルさんは謎の外国人建築家とされていたのです。

 なぜ日本にやって来たのか?
 チェコでの業績はどんなものだったのだろう?
 
「うむッ!
 けんちくたんていィにィ、ふさわしィおしごとでスゥ!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:灰色の脳細胞がぴかり!)

 日本とチェコ双方の努力により、
 レツルさんに関する謎は少しずつ解明されてまいりました。
 謎解きの仕上げは、
 はい、建築探偵さんの出番です!
 向かうは、プラハより東北東へ150キロ、
 ポーランド国境に近いナホト市。
 そこが、レツルさんの生地なのです……。

「とおいィでスねェ~…」
「ぐるるがる~…」(←訳:どんな所かな~…)

 分かりやすく、リズミカルに名建築の数々を紹介してくださる藤森探偵氏の文章、
 光ごと空間を切り撮ったような増田彰久さんの写真、
 眺めているだけでワクワク&うっとりしてくるビジュアルブックです。
 アート本好きさん、
 写真好きさん、
 隠れ建築ファンさんにも、
 建築探偵の名著、おすすめですよ~♪

「……そしてェ、たんていはァ、いうのだッたッ!」
「ぐるるるがるるー!」(←訳:次の依頼人、どうぞー!)