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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ハズレなし!の粒ぞろい!

2009-09-22 21:53:00 | ブックス
 メジャーリーガー田口壮さんの活躍に日々ワクワク!なネーさです。
 こんにちは、かっこいいですよね、田口さん!

「こんにちわッ、テディちゃもォ、おうえんしてまスよッ!」

 さあ、本日は、野球ならぬミステリ界のメジャーリーガーさんたちを
 御紹介いたしましょう!
 こちらを、どうぞ~!


 
               ―― 天外消失 ――

 

 編者は早川書房編集部の皆さん、’08年12月に発行されました。
 《世界短編傑作集》と副題が付された
 14篇の短編ミステリから成るアンソロジー、
 ミステリ好きさんにとっては垂涎の一冊と申せましょう。

「ふむふむゥ、
 めいさくゥいッぱいィ、なのでスねッ」

 御本の題名からして、んもぉ、血が沸くじゃありませんか。
 『天外消失』――
 著者はクレイトン・ロースンさん、
 奇術師マリーニーさんが探偵役を務めるこの作品は、
 《人間消失》トリックの名作です!

 刑事たちの厳しい監視をかわし、
 収賄事件の容疑者キーラー判事は
 電話ボックスの中からこつ然と消え去りました……
 いったい、どうやって?
 どんな手段を使ったのでしょう?

 電話ボックスに、抜け穴はありません。
 壁にも、床にも、異常はなし。
 奇術師マリーニーさんの推理は……?

「えェッ? え~とォ、う~んとォ……なぞォ、でス!」

 C・B・ギルフォードさんの『探偵作家は天国へ行ける』、
 そして、ミステリ史上に、
 いえ、文学史上に名高い
 フランク・R・ストックトンさんの『女か虎か』も、
 いかようにも深読みできる、
 風格ただよう作品です!

 もっと怪作を!とお望みの貴方には、
 ポール・アンダーソンさんの
 『火星のダイアモンド』を!
 設定はSFでありながら、テーマは密室ミステリ!
 しかも、探偵さんはといえば……その名はシァロック!!
 つまり、あの名探偵さんのパロディ作品でもあるんです!

「ひゃわッ?
 ま、まさかッ、それはァあのッ!」

 身長7フィートのコウノトリに似た火星の名探偵さんは、
 はたして、太陽系最高の宝石、
 『火星の宝冠ダイヤ』を探し出せるのでしょうか?
 地球人のグレグ警部は、彼ならば、と
 信頼しているようですが……?

「こ、こうのとりィ???」

 エドガー・ライス・バロウズさんに、
 ジョルジュ・シムノンさん、
 エリック・アンブラーさん、
 フレドリック・ブラウンさん、
 イーヴリン・ウォーさん……
 綺羅星のごとき作家さんたちの14作品、
 読みごたえ、たっぷりですよ!
 
 ちなみに、テディちゃとネーさのお気に入りは――ふっふっふっ♪

「むッふッふゥ~♪」

 やっぱり、ポール・アンダーソンさん、でしょうか。
 
「だいすきィなァ、さッかさんでスゥ~♪」

 ミステリ好きさんには、本編はもちろん、
 巻末の解説も楽しく読めちゃう御本です。
 ミステリ初心者さん、上級者さんも、ぜひ!

「ちょうゥ~ごうかなァ、ふるこーすでぃなーをォ、ぼなぺてィ!」