テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ばったり!な依頼人、来たる。

2009-09-24 22:42:55 | ブックス
 『おはこんばんちわ』ってステキなフレーズだわ~♪
 と思うネーさです。こんにちは。

「こんにちつきのわぐまッ♪ テディちゃでェ~スゥ!」

 ……テディちゃ、それは御挨拶になっていないような……
 ま、いいでしょう、細かいことは気にしなーいことにして、
 はい、本日はこちらの作品を、どうぞ~!


 
        ―― シャーロック・ホームズの冒険 vol.8 ――


 
 制作は英国グラナダTVさん、
 画像のDVDブックは’09年9月に発行されました。
 収録されているのは『プライオリ・スクール』と
 『第二の血痕』の2作品です。

「♪るうるゥ~るるゥ~♪
 きょうもォ、べーかーがいにィ、ばいおりんがァ、ひびくゥゥ~♪」

 響いたのはヴァイオリンの音色だけではありませんよ、テディちゃ。
 その日、ベーカー街221Bには、
 どすん!という音もとどろいたのでした。

「ふァ?
 どすんッ?」

 どすん!と引っくり返ったのは、
 はるばるホームズさんを訪ねてやって来た依頼人、
 ハクスタブル博士です。
 私立の全寮制学校『プライオリ・スクール』校長である博士は、
 心痛が高じたのでしょう、
 ホームズさん宅で失神してしまったのです。

 『プライオリ・スクール』から少年が失踪!
 しかも、その少年の父親は、前閣僚にして国王陛下の重臣、
 英国で最も富裕な大貴族――ホールダネス公爵さま!

「むむッ!
 たいへんなァ、じけんでスゥ!」

 ですが、詳しく話を聞いてみれば……妙ですね?
 身代金は請求されていない……?
 ドイツ人教師が同夜に外出したまま戻らない……?
 教師とともに消えたのは、一台の自転車……?
 
 ハクスタブル博士の動揺には、また別の理由もあります。
 イートンやハロウといった名門校に追いつけ追い越せ!
 と日夜奮励努力してきたのに、
 公爵さまの御令息が学校から失踪、だなんて!
 嵐のようなスキャンダル!
 事件が解決しなかったら、学校は破産? 閉鎖?
 ああ、お先まっ暗だ……。

「ごしゅうしょうさまでスゥ~」

 捜査に乗り出したホームズさんの前に立ちはだかるのは、
 不可解な自転車のタイヤ痕。
 シャーロッキアンさんならば、あれね!とニンマリする場面です。
 原作発表当時、雑誌に掲載されたタイヤ痕の図解を巡り、
 うう~ん?この図はおかしいんじゃない?と
 論争をよんだ箇所です。
 さて、問題のそのシーン、
 どのように映像化されているのでしょうか……?

「むぽぽッ、きたいィとォ、ふあんッ!」

 もう一作の『第二の血痕』で展開されるのは、
 機密文書の行方をめぐるスパイアクションストーリー。
 ヴィクトリア朝のロンドンはヨーロッパ最大の移民都市でした。
 移民の中に、旅行者の中に、
 いったい何人のスパイが存在したのでしょう?
 でも、さすがはホームズさん、
 以前から怪しい人物をマークしていたようですが……?

「ふッふッ♪
 ほーむずさんはァ、なんでもォおみとおしィ、なのでスよッ」

 壮麗な公爵さまの大邸宅を、羨望しつつ、じーっくり拝見!
 ロンドンの官庁街も雰囲気が出ていますね。
 ミステリ好きさんは、ぜひ、ホームズさんと一緒に、
 荒れ野を、ロンドンの街を、走り回りましょう!

「わとすんさんもォ、がんばりィましたッ♪
 はなまるをォあげたいィでスッ!」 
コメント (2)
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