彼岸花の赤が鮮やかですね……って、咲くの早すぎません??
と思うネーさです。こんにちは。
「こんにちわゥ、テディちゃでスッ!
あきもォたけなわッ、なのでスよゥ!」
では、本日は敢えて、
季節も時間も軽々と超える名作を御紹介いたしましょう!
こちらを、どうぞ~!
―― トーマの心臓 ――
著者は森博嗣さん、原作は萩尾望都さん、’09年7月に発行されました。
『Lost heart for Thoma』と英題が付されています。
前回の記事で御紹介した森博嗣さんの新作……なのですが、
とても珍しい形の御本ですね。
「ふァ? ふつうのォかたちィ、してまスよッ?」
外観の『かたち』ではなくて、
いわば、御本の成り立ち、というか、
来歴、由来、出発点のことです。
御本の表紙に『原作 萩尾望都』さんとあるように、
この物語の原作は、萩尾さんの名作、
いえ、日本のコミック史上不朽の名作『トーマの心臓』。
小説がコミック化されるのはよくあることですが、
コミックが小説になるのは、
しかも原作発表から何年も経ってから小説化されるというのは、
やはり、珍しいことだと言えましょうか。
「ふむむッ、ふくざつゥでスゥ~……」
ストーリーそのものは、
おおむね原作に沿って進行しているように見えて、
水面下では……違う流れが感じられます。
いったい何が、そう思わせるのでしょう?
原作での主人公は、
エーリク、ユーリ、トーマ……と、オスカー。
失礼ながら、
やや脇役に近い部分があった少年がオスカー、だったのですが、
この御本での主役は、そのオスカーなのです。
オスカーは、語り手としてだけではなく、
物語の眼であり、耳であり、
彼なくしてこの小説世界は成立しないほどの、
全き《主(あるじ)》。
主(あるじ)が変われば、王国も変わります。
題名に、『トーマの心臓』と記されてはいても、
実際にはこの御本は……
小説版『トーマの心臓』プラス『訪問者』、
といったところですね。
「ほうもんしゃッ?」
オスカーくんと彼のお父さんを描いた
『トーマの心臓』の前日譚が
『訪問者』という作品です。
哀しくも美しい、
しんしんと降りしきる真っ白い雪のようなこの作品に、
或いは、著者の森さんは『トーマ……』以上に魅せられ、
囚われたのかもしれません。
「むゥ~?
テディちゃ、よんだことォ、ないィでスッ?」
そうですね…… (←ちょっと溜め息……)
平成生まれのお若い方々、
オレはジャンプとサンデーとマガジンしか読まねえぜ!という御方は、
萩尾さんの著作を御存知ない可能性もありますね。
でしたら、まず本屋さんへ!
原作の『トーマの心臓』、そして『訪問者』も、
しっかり読了してから、
小説となった『トーマの心臓』をお読み下さい!
まず原作のコミックありき、
その次にこの小説を、
と前提されている意味でも、
これは珍しい形の御本、なのです。
「ふァいッ!
ではッ、ほんやさんにィ、いッてきまァ~ス!」
萩尾さんの作品を未読の御方は、
ぜひ、この機会に全作品制覇を!
どの一冊も、読んで悔いなし!
ネーさが特におすすめしたいのは
『ポーの一族』と『半神』ですよ~!
「ネーさッ!
いつのまにかァ、まんがのォ、はなしにィ、なッてるでス!」
……あらっ? そぅお??
と思うネーさです。こんにちは。
「こんにちわゥ、テディちゃでスッ!
あきもォたけなわッ、なのでスよゥ!」
では、本日は敢えて、
季節も時間も軽々と超える名作を御紹介いたしましょう!
こちらを、どうぞ~!
―― トーマの心臓 ――
著者は森博嗣さん、原作は萩尾望都さん、’09年7月に発行されました。
『Lost heart for Thoma』と英題が付されています。
前回の記事で御紹介した森博嗣さんの新作……なのですが、
とても珍しい形の御本ですね。
「ふァ? ふつうのォかたちィ、してまスよッ?」
外観の『かたち』ではなくて、
いわば、御本の成り立ち、というか、
来歴、由来、出発点のことです。
御本の表紙に『原作 萩尾望都』さんとあるように、
この物語の原作は、萩尾さんの名作、
いえ、日本のコミック史上不朽の名作『トーマの心臓』。
小説がコミック化されるのはよくあることですが、
コミックが小説になるのは、
しかも原作発表から何年も経ってから小説化されるというのは、
やはり、珍しいことだと言えましょうか。
「ふむむッ、ふくざつゥでスゥ~……」
ストーリーそのものは、
おおむね原作に沿って進行しているように見えて、
水面下では……違う流れが感じられます。
いったい何が、そう思わせるのでしょう?
原作での主人公は、
エーリク、ユーリ、トーマ……と、オスカー。
失礼ながら、
やや脇役に近い部分があった少年がオスカー、だったのですが、
この御本での主役は、そのオスカーなのです。
オスカーは、語り手としてだけではなく、
物語の眼であり、耳であり、
彼なくしてこの小説世界は成立しないほどの、
全き《主(あるじ)》。
主(あるじ)が変われば、王国も変わります。
題名に、『トーマの心臓』と記されてはいても、
実際にはこの御本は……
小説版『トーマの心臓』プラス『訪問者』、
といったところですね。
「ほうもんしゃッ?」
オスカーくんと彼のお父さんを描いた
『トーマの心臓』の前日譚が
『訪問者』という作品です。
哀しくも美しい、
しんしんと降りしきる真っ白い雪のようなこの作品に、
或いは、著者の森さんは『トーマ……』以上に魅せられ、
囚われたのかもしれません。
「むゥ~?
テディちゃ、よんだことォ、ないィでスッ?」
そうですね…… (←ちょっと溜め息……)
平成生まれのお若い方々、
オレはジャンプとサンデーとマガジンしか読まねえぜ!という御方は、
萩尾さんの著作を御存知ない可能性もありますね。
でしたら、まず本屋さんへ!
原作の『トーマの心臓』、そして『訪問者』も、
しっかり読了してから、
小説となった『トーマの心臓』をお読み下さい!
まず原作のコミックありき、
その次にこの小説を、
と前提されている意味でも、
これは珍しい形の御本、なのです。
「ふァいッ!
ではッ、ほんやさんにィ、いッてきまァ~ス!」
萩尾さんの作品を未読の御方は、
ぜひ、この機会に全作品制覇を!
どの一冊も、読んで悔いなし!
ネーさが特におすすめしたいのは
『ポーの一族』と『半神』ですよ~!
「ネーさッ!
いつのまにかァ、まんがのォ、はなしにィ、なッてるでス!」
……あらっ? そぅお??